表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/215

57話目 初陣の終結

凶暴幼女を背中にはべらしたお淑やかな大男さんやクリスの姉御たちも魔族兵を捕虜とした俺たちの元に到着した。

腐女帝様はさっそく、凶暴幼女とお淑やかな大男さんにいつものロープで4人を捕縛するように依頼した。


えっと、4人ですか。捕虜は3人ですよね。

腐女帝様、エン足の甲に杭が刺さっているのに気が付いていますよね。

出来れば治療をと言いかけたところで、奴が腐った笑顔を向けてきたので俺は慌てて言い直した。


エンは十字架に磔で良いですよね。

丁度、杭が刺さっているし。

ロープも用意されているし。

十字架にエンを縛り慣れた凶暴幼女もいるし。

エンを野放しにしておくと体の自由を奪われたイリーナさんとアーラさんの姿を見ていきなり野生に還るといけないし。

ほら、捕虜虐待はまずいでしょ。


とお腐れ様に言ったら、何それ、嫉妬♥ ? と返された。


えっ。どの部分に嫉妬の要素があるんだ。


エン君が抱き付いた男の娘たちに嫉妬♥。

とっ、オヤジが若いお姉さんのブルンブルンする胸をガン見しているときのようなにゃ~っという気持ち悪い笑顔でお腐れ様が言ってきた。


えっ、俺がかぁ。

まって、彼女?たち、彼?たちが男の娘と確定した訳でないでしょ。

女の子だったら確実に犯罪ですよ。

俺はエンが犯罪者になるのを防ぎたいだけですと言い返した。


だったら早くお股バンバンしてこの二人が男の娘か女の子かをはっきり確認してよ、弩阿呆君、とお腐れ様から再度の指示が飛んできた。


3魔族兵 + 1汚物兵の捕虜を縛り上げながら俺たちのやり取りを聞いていた凶暴幼女が・・・・、あぁっ、今から思えばそれが更なる悲劇の幕開けだったんだよな。

凶暴幼女が俺たちの話に割り込んだ来た。

なんなら俺が股バンバンしてやろうかって、ニヤニヤしながら言ってきた。

お腐れ様と違って、悪魔のような笑いを口の端に浮かべながらだ。


「俺の股バンバンは強力だから、もしナニが付いていたら確実にぺちゃだぞ。

男の娘なんて次の瞬間には女の子(元♂)に変身だ。

まぁ、この綺麗な2人ならばそうなったらそうなったで問題なく生きて行けるだろうがな。

残りのおっさんと弩スケベは・・・・まぁ、何だぁ、これが本当のち~んだな。」


と言いつつ、既に手を振り上げていた。

幼女がいたずらでバンバンするくらいなら全く問題にはならないだろう。

んつ、そうだな。

幼女だったらいたずらで済むはずだ。

ついているにせよ、いないにせよ。

出来ればついている前提で優しくバンバン・・・・、あぁぁぁぁ、何でエンにはジャンプして踵で踏みつけるかなぁ。

泡を吹いたまま気を失っているぞ。

うぁぁぁぁ、エンが女の子(元♂)になってしまうとは予想外の展開だ。


多少のトラブルはあったが、凶暴幼女の足による股踏み踏みの結果はイリーナさんとアーラさんはおっさん魔族兵の言う通り、女の子であることが確認されたのであった。

まぁ、ここに来る前に既に元♂の状態だった場合にはわからんがな。

もしこれで2人についていたら、こんな汚物はこのままあっ潰してやるぜぇ、お前らにやられた第27師団の兵士たちの恨みぃぃぃと狂暴幼女が言いだして、間違いなく男の娘としてはち~んだったんだろうけど。


さすがの凶暴幼女もおっさん魔族兵には股踏み踏みは全くやる気がないようだった。

但し、最後にエンの方を見てにやっと笑った後に、天誅とか叫んでジャンプして踵で踏みつけていたことはさっき述べた通りだ。


あぁ、これで将来永久就職するはずの修道院はどちらに行くべきかわかんなくなったな。

まぁ、エンも女の子(元♂)になっても弩スケベが直らないようなら男子修道院の方かなぁ。


この様に予期せず女の子(元♂)になってしまったエンではあるが従来の女好きが直っていないとまずいと言うことで、結局は戦場の荒野にポツンと生えていた木に磔にされているのだ。

まぁ、何だあ、やっぱりお前にはその光景が一番しっくりと来るな、エン。


エンが磔にされて皆で納得しているとさらに旅団のメンバーが集まってきた。

火力バカ共を追いかけ回していたファイヤーボールが漸く鎮火したらしい。

火力バカ共は意識がもうろうとしているようで、よたよたしながらエンが磔にされている木までたどり着くとそのまま折り重なるように倒れてしまった。


こいつらは敵に突撃せずにただただ荒野を駆けまわっていた野犬だったな。

エンよりも役に立っていなかったぞ。

ちょっと躾が必要だな。

まずは凶暴幼女に自慢の杖か踵で股バンバンして鍛えてもらうか。

この苦痛と屈辱に耐えられたら、ファヤーボールの一つや二つで逃げ回るなんて醜態をさらさずに済むんじゃないのか。


あぁぁぁ、その前に魔牛乳帝様が駄犬共へ股バンバンを始めてしまったぁ。

気合を入れ直すんだと。

凶暴幼女の踵よりはるかに体重の乗った鞭でそんなことをしたら確実にち~ンですね。


えっとぉ、一気に旅団の女子率が上がったんじゃないのか、今日一日で。

増えた分のは全くうれしくはないがな。


そして、最後に俺の下に現れたのはスナイパーさんに腕を引かれた座敷童帝様を擁する土壁チームだ。


座敷童帝様は女の子(元♂)となって木に磔になっているエンを眺めているお淑やかな大男さんを見つけるとスナイパーさんの手を振りほどいて、一目散にいつもの定位置に突進。

そのテケテケ駆けていく後ろ姿を微笑ましく見ているスナイパーさんを含む土壁の肉壁ちゃんたち。


踵や鞭で仲間を股バンバンする君たち。

土壁チームを見習いたまえ。

これがチームの本来の姿だ。


捕虜の様子を一通り観察し終えた姉御がグロいギャルさんを連れて俺とおばちゃんの所にやって来た。


「まだ、本隊同士はドンパチやってるみたいだけど今回は後方の攪乱がなかったためか、人類軍が押しているそうよ。

魔族軍の多くは撤退して、かなり後方に陣の再構築を進めているみたい。

さぁて、ジェンカ隊長、この後はどうする。」


姉御が妄想界に行っているとは知らないためか、おばちゃんに今後どうするか相談をしていた。


「・・・・・・・リュウ君を押し倒して、子作り。

このままここで2人で野営・・・・・」


その時、グロいギャルさんの平手チョップがおばちゃんの額に炸裂。


「帰って来んかぁ。」


おばちゃんがびっくりして。


「あっ、ここはどこ。リュウ君はどこ。

あれ姉御とグロさん、いつの間にここに来たの。

あっ、捕虜はどこ。

私はアーラさんという男の娘がリュウ君にちょっかいを出さないようにホールドしていたはず。」


おばちゃんはまだ、新・彼女さんとイリーナに汚物がついていなかったと言う情報を知らなかったよな。


「捕虜はボルバーナちゃんたちが縛り上げて、監視中。

今回の作戦は成功裏に終わったというところよ、今。

第27師団も今日は勝を納めて、敵対する魔族軍をかなり押し返したわよ。

今はまだ一部の部隊で戦闘が継続中だけど、それももうすぐ終わりそうだと師団本部から伝令がきたわよ。

で、私たちはこれからどうする。

一応、ゾンビ君とマスクマンさんにはそのまま周囲を警戒してもらっているわよ。」


姉御の説明に少し驚いた様子のおばちゃん。


「私が妄想界に行っている間に全てが終わっていたというの。

リュウ君、でも"今晩"はまでだよね。」


まだ、日が高いので晩にはなっていませんが。


"それならよし。"


「それでは交代で捕虜の監視をしながら、第27師団の戦闘が終了するのを待ちます。

その後、捕虜を連れて第27師団の陣地に帰投します。

本日の任務は完了。

私たちの勝利です。」


おばちゃんは旅団の皆に聞こえるように宣言した。


漸く帰れるな。

まぁ、無事に作戦を完了することが出来て良かったよ。


"何を言っているの。

まだよ。

基地に帰って、「今晩」を遂行して初めて任務が終了でしょ。

むしろこれから、今晩が本番でしょ、ほ・ん・ば・ん。

ねっ、ポチ♡。"


えっ、まだ、作戦は終わってないの。


ここまでの成果

魔力回復: 25% + 25%(ボーナス♡) + 10%(ボーナス♥)

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 17時間16分

(はぁ、漸く作戦が終わったな。んっ、でも何か忘れているような気がする。)

(それは間違いなく"今晩"のことだと思うわよ。さっ、夕飯で精力付けてたら裏庭に行くわよ、ポチ、でへへへへへへぇ♡。(おばちゃんターン))

(あ~ぁ、男の娘との新たな絡み♥がぁ、すべて、消滅しちゃったぁ。(腐女帝様ターン))


次から新章が始まります。

第5章 肉壁の戦い 肉壁ちゃんは派遣さん


新たな肉壁ちゃんたちの展開をお楽しみください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ