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55話目 初陣の行方 真の任務、魔族の秘密を隠蔽しろ

「もう、思わせぶりなことは止めてはっきり言ってくれぇ。

儂には、君がお嬢たちに何がついていることを気に病んでいるのか理解できん。

それがお嬢のこれからの安全にかかわる質問なら絶対に無下にできん。」


悩みに悩んだ挙句に自分についているモノが何だかわからずに混乱する彼氏さんの様子が伝わってきた。


"まぁ、あれでしょ。

ついている者は当たり前のことだと思ってあまり意識していないので、手元は良く見えないってやつよね。

無くなって初めてそのありがたみが分かるってパターンね。"


でも、イリーナ♂と新・彼女さん♂についていたなら腐女帝様にばれる前に俺は最悪この剣でチョンするぞ。

男の娘でなく、初めから女の子だったことにするからな。

切ってしまえば疑う余地はないだろうし。

これ以上の、エン以外の腐ったリスクは背負うわけにはいかないんだ。


"まぁ、私も元男の娘、今は疑似女の子ならリュウ君に近づいても良いかな。

逆に想定外、初めから女の子だったら困るわね。

その場合どうしてやろうか。

あっ、つけちゃえば良いんだ。"


えっ、あれをつけるの。

流石に無理じゃないか。

取るならチョンすればいいけど、後からつけるなんて出来んのか。


"どうやって付けるかは別として、つけるモノは丁度そこにエン君と彼氏さんの分がある・・・・・・、ふっ。"


やばいぞ。

おばちゃんの目が座っている。

彼氏さん、ピンチ。

エンは取ってもらった方が少しは弩スケベが直るかもしれないからその方が良いか。

この際、取っちゃった方が良いかもな。

ばっちゃの形見でスパッと、後腐れなく。


"えぇぇぇぇっ、いやよぉ。

そんな粗末な汚物をチョンするためにこれは使えないわよ。

リュウ君がやって。

あそこに転がっているイリーナ♂の持っていた剣でやって。

どうせイリーナ♂のもチョンするんだし。

ついでにやって上げて。

割り箸で挟み持って、スパッと。"


ちょっと待て、まだ、チョンするとは決めていないから。

それは最終手段だから。

それに俺がエンの粗末な汚物を割り箸で挟んでいるシーンを腐女帝様に見られでもしたら・・・・・


"俗世間と全く交流の立たれた秘境で私との自給自足の楽しい新婚生活♡が待っているわね。"


ちょっとまって、おばちゃんは賑やかな街で駄菓子屋を開店するんじゃなかったのか。

子供たち相手に青空剣術道場を始めるんじゃなかったのか。

秘境で野山を開拓して、人知れず朽ち果てて行く将来なんてのは聞いていないぞ。


"最悪はそうなっても良いっていうことなの。

私とリュウ君の最も大事にしなければならないことは早く番になって仲良く一緒に暮らすことよ。

そして、直ぐに子供が出来て、その後はバンバンと・・・・・

もう、リュウ君は「毎晩」頑張り過ぎなのよ、欲望に任せて。

でも、もっともっとがんばって、サッカーチームを2チーム・・・・・・、ムフフフ、・・・♡・・・・・・"


また、一人だけ妄想界に旅だっか。

腐女帝様は俺を妄想界に行かせてくれるわけがないし。

腐った世界に引きずり込まれて汚物まみれで身動きが取れなくされて朽ち果てて行くしかないのか。


俺が腐った世界に浸ることになるのを慄いていると、再び、彼氏さんが焦ったように俺にたずねてきた。


「黙っていないで、答えてくれ。

何がついているとお嬢の命が危ないんだ。」

「命までは危なくないと思うんですけど。

むしろついているモノをチョンすれば喜ばれたりして。

余計なモノが無くなり、しがらみから逃れられたと。」

「えっ、ついている者をスパッと切り捨てればお嬢が過去のしがらみから解放されて幸せになれるのか。

通りで昨年来、部隊が全滅したり、捕虜になったりと不幸な出来が続くわけだ。

よし、そう言うことなら、直ぐに取り払ってくれ、そのついてい者を。

いや、憑りついている者を。

人類には憑りついている者を祓う技術があるんだろぉ。

その術者が君と言うことか。」


えっ、やっぱり俺がチョンすんのかぁ。

チョンすんのは良いけど、イリーナの剣を使うし。

ただ、ズボンから取り出すのがなぁ。


俺がぐずぐすしていると焦ったような声で彼氏さんが催促してきた。


「早く取り払ってくれぇ、祓ってくれぇ、頼む。

儂のは付いたままで良いから。」


まぁ、彼氏さんのをチョンする気はないけどな。

さすがに意識のある者からと取り出して、持ち上げて、チョンするのはなぁ。


「わかりました。

そこまで取り除いてほしいのなら、今すぐやりましょう。」

「おおっ、やってくれるか。

早速、頼む。

今すぐ頼む。」

「アドリアンさんのご意向は承りました。

んっ、その前に最後に確認させてくれますか。

取ってからやっぱり駄目だったと言われても、もう元には戻せませんから。

嘘じゃないですからね。

なくなったからといって、後で文句を言わせないでくださいね、気絶した二人には。

最後の確認です、本当にイリーナさんとアーラさんには付いているんですよね、あれが。

バンバンして直に確認しなくても良いですよね。

もし、股バンバンして付いていない場合、俺が非常にまずい立場に追い詰められますんで、出来ればアドリアンさんについていることを確約してほしいんです。

俺はついているモノを割り箸で引っ張り上げてチョンすれば良いでけですよね。」


「あぁっ、確実についている、これまで幾人もの人類兵を狩って来たんだ。

ついていない訳がない。

ついている者を徹底的に祓ってくれ、成仏させてくれぇ。」

「えっ、イリーナさんとアーラさんはこれまでも何人もの人類兵♂を餌食にしてきたんですか、こんな戦場のど真ん中で。

そんないつの間に。

エンだけでなく二人の毒牙にそんなにも多くの人類兵♂が引っ掛かっていたなんて。

わかりました。

これ以上、被害を広げないためにもここで断ち切っておきましよう。」

「よろしく頼む。

いろいろついているかもしれないがすっぱりと払ってくれ。」


えっ、いろいろ付いている?

どういうことだ。

御子息様以外に何が付いているというんだ。

魔族♂にはご子息様の他に隠し子がいると言うことなのか。

それが事実なら割り箸を一杯用意しないとな。

一度、あれを持ち上げたるために使った割り箸を使い回したくねぇよ。


「ちなみに何個ぐらい付いていらっしゃいますか、この気絶したお二人には。」

「さぁ、わからん。

偵察部隊所属とはいえ両手両足では数えられないぐらいは付いていると思うが。」


えっ、魔族♂には御子息様や隠し子様が20個以上付いているのか。

もしかして軍服、装備で隠れている体の大部分は御子息様だらけなのか。

わかったぁぁぁぁぁぁぁ、なるほどそれで納得できたぞ。

全ての御子息様を満足させるには魔族女子が全然足りないんだ。

その為にかなりの魔族♂が男の娘にならないといけないという種族的な事情があるんだな。

通りで今回出会った魔族兵3人うち2人も男の娘な訳だ。

見掛け上の魔族の女性は高確率で男の娘なんだな。

おぉっ、それってまさに腐女帝様が目指すパラダイ()なんじゃないのか。

この事実を知ったら彼女は速攻で魔族軍に投降してしまいそうだ。

人類軍で3人しかいない雷属性魔法術士をやすやすと魔族軍に投降させるわけにはいかないな。

よし、この事実を隠すためにとっとイリーナ♂と新・彼女さん♂の御子息様・隠し子様をすべてチョンチョンしてしまおう。


「時間がありませんので早速、人類の平和のために祓い清めたいと思います。」

「よろしく頼む、リュウ君。」


あっ、割り箸がねぇ・・・・・・・・。


ここまでの成果

魔力回復: -50% + 20%(ボーナス♡) + 140%(ボーナス♥)

次にスキルを発動するまでのクールタイム: 100年11時間26分

(しまったぁ、今回の作戦の最も必要な装備が割り箸だなんて、想定外だったぁ。)

(諦めて手で持ち上げるしかないんじゃないの。(おばちゃんターン))

(あぁぁぁぁぁ、ついにこの日が来たのねぇ♥、早く♥早く♥早くしてぇ♥、弩阿呆君。(腐女帝様ターン))


活動報告に次回のタイトルを記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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