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死神の従者【仮】  作者: さとり
試験
17/26

2-10

「さてと…どうやってヨシノさんを助けるかの作戦は考えてある?」

「私が斬って、薫が祓う‼」


案の定、エルは作戦らしい作戦を考えてなかった…


「馬鹿にした目で私を見るのはやめてよぉ…」


馬鹿にしたのではなくて呆れているだけなんだが…確かにエルが言ったことは正しい。

今の俺達にできるのは、先ほどミカエルさんに見せてもらったことだけだ…どんな作戦を考えたところで、最後は近づいて斬る、祓うしかない。

エルが斬ってくれたら隙ができるだろうからその隙を逃さないで祓う。俺はこれでいいけど、エルの方はそうはいかない…ミカエルさんが攻撃した時のヨシノの反応は異常だった、単純にヨシノがミカエルさんの速度に対応できていただけなら問題ないが、もし自動で迎撃していたのならミカエルさんの速度を上まらない限りエルは…


「大丈夫だよ、薫。何のつもりか知らないけど、さっきまでいた悪魔がヨシノの動きを止めてる」

「そんなの…」

「わかってる、罠かもしれないし、罠じゃなかったとしても他にも何かあるかもしれない。でも…信じて薫。私も薫を信じるから薫も私を信じて」


真っ直ぐ俺を見てそう言ってきた…


「っ‼わかったよ。全部任せる。俺はどうしたらいい?」


こんな瞳でそんなことを言われたらもう何も言えないじゃんか…


「ありがとう。薫はそのままヨシノの方に向かって、勝負は一瞬…その一瞬を逃さないでね」

「了解!」


薫の返事を聞いて私はその場に立ち止まる。先生の攻撃にもヨシノは反応していた、だったら先生の攻撃よりも速い攻撃を繰り出せばいい。

集中する…薫とヨシノとの距離を測る…あと三歩…二…一…行くよ…


「一歩で加速、二歩で音速、三歩で光速『神速の一閃』」


ヨシノまであと少しの距離に近づいたときに後ろからそんなセリフが聞こえた…


「今だよ、薫‼」


後ろに居たはずのエルは武器を振り切った体制でヨシノの側にいた…


「闇を祓う光よ彼の者を救世せよ『救世の光』」


私の使った技、一歩ずつ加速していき四歩目には光速を超えた速度でもって相手を斬る。退魔の力で刃を作りヨシノの呪いを斬った。

薫に声をかける、後ろから呪文を詠唱する声が聞こえる…薫の手に光が集まっていく、その手がヨシノに触れた…纏っていた闇が祓われてヨシノの姿が見えた…それを見て安心した瞬間私の意識は途切れた…意識が途切れる時に、よかった、助けられたって思ったんだ。

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