8話
今回は会話が多く文字数少なめです。
あれから、ソーヤが領内の警備兵とクラを呼んできてオーガの後始末を始めた。
俺はその間タイバーンに色々と質問していた。
「タイバーンは、どこでそんな魔法を覚えたの?」
「そんなの王立魔法学校に決まっとるじゃろ」
「王立魔法学校?」
「魔法使いが魔法を覚えると言えば魔法学校しかないじゃろ」
「どうすれば魔法学校に通えるの?」
「そりゃ王都に行って魔法学校の入学試験に合格すれば誰でも入れる」
「入学試験?」
「なに、簡単な魔法についての常識じゃよ」
「入学試験は、何歳から受けられるの?」
「確か八歳位で受けれたはずじゃ」
ちゃんとした魔法を使うためには、魔法学校に通うしかないのか。
「ねえ、タイバーン」
「今度はなんじゃ?」
「僕に魔法を教えてよ」
「魔法じゃと?そんなもの学校に行けば教えてもらえるんじゃから、何も今から習う必要はないじゃろ?」
「五年も待ってられないよ」
「わかった、じゃが本格的な魔法は五歳からじゃぞ、それまでは基礎しか教えん」
「何で?」
「そりゃあ五歳にならんと魔法の適性属性が分からんじゃろ」
五歳にならないと適性属性が分からないのか…初めて知った。
「でも基礎は教えてくれるんでしょ?」
「ああ、基礎は子供の頃からやっていても問題ない」
「じゃあ明日から教えてよ」
「明日から!!またずいぶんと急じゃのう、どうしてそこまで魔法を教わりたいんじゃ?」
「そんなの決まってるじゃないか、早く魔法が使えるようになってこの領内と領民を守りたいからだよ」
「…お主は本当に三歳児かと疑いたくなるのう、まあよい明日から魔法を教えてやろう」
「ありがとう、タイバーン」
「しかし儂は厳しいぞ、それでも堪えきれるか?」
「勿論だよ」
タイバーンに魔法を教えてもらう約束をしたあと、ようやくオーガの後始末が、終わったらしく警備兵とクラがこちらにやって来るのが見えた。
「タイバーン殿、この度は魔物の退治に協力してくださりありがとうございます。それと私の息子と、使用人を助けてくださったようで感謝してもしきれません。何かお礼をしたいのですが、何かありますか?」
「じゃったらレオン様に魔法を教える許可が、ほしいのじゃがよろしいかの」
「レオンに魔法をですか?」
「はい、一応こうゆうものには親の許可が必要と思いましてな」
「タイバーン殿がそれでいいとおっしゃるなら構いませんが」
「ありがとうございます、クラ様」
こうしてタイバーンに魔法を教えて貰えることになった。
誤字脱字、アドバイス等ありましたらご連絡ください。