ゆめにっき
電車から降りる時に鞄の中身をぶちまけてしまい、電車内で出会った女子高生二人が、私を電車から降ろすために時間を稼いでくれた。私は電車から降りれたが、女子高生が戻る時間がなく一緒に駅を降りてしまった。
私は二人の優しい女子高生に何かお礼をと思い、次の電車までの間に駅前をフラフラすることを提案する。
とは言え、行く当てがなく、駅前のマックやカラオケに誘うが断られる。
ちょっと歩くと、居酒屋ゾンビみたいなのがあって、面白そうと言う事で中へ。
中に入ると店員さんがゾンビの格好でお出迎えしてくれた。
中には客がゾンビの格好をしていて、女子高生2人と一緒に席に座ると客の一人が女子高生Aに猛アタックを始める「君、可愛いね」みたいな。手でハートを作ったゾンビがAの周りをうろちょろし始める。
私は二人にジュースを奢った。しばらくすると、Bが外へ出たいというので、私はBについて外へ出た。
居酒屋の隣が空き地になっていてBは思いっきり雪遊びを始める。雪に埋もれたり雪玉を投げたり実に楽しそうだ。
一度Aの様子を見てくるねと言って、居酒屋に戻ると……ゾンビが血まみれで倒れている。さっきの客の首が転がってがいた。それだけではなく、中にいた人全員がAによって皆殺しにされていた。
私は戦慄し、見なかった事にして外へ戻る。
そこには、屈託のない笑みで遊ぶB。
しばらくすると何食わぬ顔でAが居酒屋の外へ出てきた。返り血など一切なく普通の格好だ。
「行こうっか!」
AとBは仲良く手を繋いで駅へと戻って行く。
電車が来て二人の高校生は無事に電車に乗れ、私は胸をなで下ろす。
扉が閉まる瞬間、私はAの声を聞いてしまった。
「さっき、見てたよね」
最後の最後にAはにっこりとほほ笑んだのだった。