12節:運命の分岐点
10秒もしない内に巨大樹につくも楓の気配は感じられない。巨大樹の周りを回っているとたどり着いた裏側の方で巨大樹に取り込まれている楓の姿を見つける。楓は胸元まで巨大樹に埋まり、表に出ている肩や顔も人よりも木彫りの人形のような質感になっている。
〔ああ、竜馬くん来ちゃったんだね。〕
「楓さん助けに来たよ。」
楓は念話で竜馬に話しかける。竜馬は木を触りながらなんとかできなかと解析する。
{竜馬くんいいんだよ。私がこうしないと町が守れなくなるから。}
「楓さんが犠牲になる必要なんてない!」
竜馬は術式を組み替えながら巨大樹の解析を行う。
{今までみんなに迷惑かけていたし、これで役に立てるなら私の事はいいんだよ。}
竜馬は楓が徐々に樹に取り込まれていくのを感じながら解析を進める。巨大樹の中には数多くの術式が動いておりどれが楓を取り込んでいるのかがわからないし、そもそも術式が複雑で知らない形になっているため理解も難解である。
{大樹様が優しい雰囲気なのはお婆ちゃんやお母さんがいたからなんだね。}
楓は諭すように話し続ける。
{竜馬くんに会えなくなるのは悲しいけど。あ、そうだ。私さっきまで裸だったんだけど恥ずかしいな。変じゃない?}
取り留めもなく話題を変える楓を見て竜馬はショックを受けながらも笑って答える。
{変じゃないよ。楓さんは綺麗だよ。}
竜馬は大樹に突っ伏して拳を叩きつける。
{うれしいな。ありが、とう。アイにきてくれ、て。}
竜馬は思わず顔を上げて涙を流しながら楓を見る。もう肩口まで大樹に引き込まれている。
「ごめん。僕は無力だ。これだけ魔力があっても、君には届かない。」
{フフ。わたし、もちょっとざん、ねん。一緒にま、ちを歩きた、かた、ね。}
声が繋がらなくなってきた楓を見ながら、竜馬はごめんとつぶやく。
{少しの、あいだ、だった、けど夢をく、れてあり、が、とぅ。好きだ、た、よ。}
「僕も今なら分かる。あなたが好きだったんだ。」
竜馬は大樹を叩いて叫ぶ。
{あ、あ、うれしい、な。あぁ、おかぁ、さん。う、ん。りょ、まく、んこれ、をあ、げ}
理解するのが難しくなる楓の声と共に上から木の腕輪が緩やかに落ちてくる。
{それ、が、あな、たを助け、るとね、が、て}
竜馬はそれを抱きしめ泣き叫ぶ。パキっと乾いた音共に楓は大樹に完全に取り込まれる。竜馬は涙でぼやけてその姿を見ることもできなかった。それと当時に祝福が解除される。少しの気だるさと共に竜馬はうなだれる。
「どうして、こんなことに。」
「貴様が現れなければここまで複雑にはならなかったんだよ。苦しみながら死ねぇ」
『苦悶へ導くゲヘナの手』
竜馬ははっとして振り返るが体は重くうまく動かない。足元の暗い円から灰色の手が伸び竜馬を掴んで引きずり込む。
「唐松ー。」
竜馬は叫ぶも唐松は笑い声を上げながら竜馬を見る。竜馬は沼に落ちるかのように地面に消えた。
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「おや、これは魔王エンドですかな。」
山の木の上から状況を眺めていたニャルが楽しげにつぶやく。
「そうかと思ったけどまだ決まってないみたいね。」
徳子は淡々と返答する。
「いやいや、こうなったらもう決まりでしょう。吾輩、あの荒廃で混沌とした世界が大好きですねぇ。いやー、少年がどうするか楽しみですなぁ。」
ニャルは小躍りしそうなほどに楽しそうである。
「そこまで行くと荒れすぎて難しくなりそうだけどねぇ。はぁ先が思いやられるなぁ。」
徳子はため息をついて隣でわくわくしている黒猫を見つめながら、竜馬の監視を続ける。
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竜馬は黒く歪んだ空間を抜けて不毛な大地広がる土地に落とされる。程なくして祝福が発動して体が守られるのを感じる。
(なんだここはゲヘナとかいってたが・・・地獄か魔界か・・・なんにせよ普通に来たら即死ってことか・・・)
竜馬は周囲を簡単に解析し、気温も高めだが空気中に致死性の毒が多く含まれていることが感知される。湧き上がる怒りにまかせて全力で魔力波を吹き出し飛び上がる。が、すぐに気力が萎えてしまいそのままおぞましい何かが流れる川べりに着地して座り込む。
(あー、なにやってんだろ。帰り道もわかんないし・・・そもそも戻ってどうするか。)
何もする気も起きずただ川の流れを見つめる。鈍い赤色のせいか全く心が洗われない。実際に立ったのは30分ほどではあるが、どれだけ時間が立ったかもわからないほど竜馬は川べりでぼーっとしていた。竜馬はふと少し離れた背後で異常に大きな力が発生したのを感じる。非常に大きな圧力をかけながら竜馬に近づいてくる。中世貴族の身分が高いものが着るような華美な服を身に着けた二本の角を持つ恐ろしいいわゆる悪魔の頭を持つものがそこにいた。本来なら身構えるところだが、気力の関係か竜馬はそちらを振り返るだけで何か来たというくらいの顔で迎えた。
{なんだ。異常な魔力を持ったものが来たというから見に来てみれば人間ではないか。}
悪魔は竜馬に対して念話を行ってくる。竜馬はようやくその姿に焦点を合わせてつぶやく。
「悪魔か。かなり高位だな。」
思考も巡らずまるで危機感が発生しない。
「しかも日本人か。それっぽい顔はしておったが。にしても随分湿気た面をしておるなぁ。」
悪魔は陽気に日本語で答える。竜馬はその対応に少し驚き顔を上げてその顔を見る。なんとなく楽しそうな雰囲気を出している偉そうな悪魔がそこにいる。
「いわゆる冒険者とは違うようだが・・・お主どこから何をしに来た。」
悪魔は竜馬が反応してきたのを見て質問する。竜馬は素直に答えるかどうか一瞬悩んだが隠すのも馬鹿らしい方法で来てしまったのでそのまま説明することにした。魔法で落とされた事を聞いて悪魔は大声でひとしきり笑っていたが、ふとなんで生きているとつぶやいた。竜馬は聞き取りづらかった声に反応して悪魔の顔を見る。
「小僧、横座るぞ。そう言えば名乗りがまだだったな。吾輩はこの魔界の一地方を任されている領主にて伯爵たるナイトフォールである。まあ好きなように呼べ。」
「僕は如月竜馬。自衛隊の魔法大隊の中の小隊長をしている。」
悪魔が名乗り、竜馬が答える。悪魔は名前を聞いて竜馬をはっと見る。
「よく見たらお主、今代の使徒か。どこかで見たような覚えがあったのだよな。そうか、もうそんな時期か。」
悪魔は合点がいったのか膝を叩いて笑う。笑っても顔は恐ろしいのだが雰囲気は柔らかく楽しそうではある。竜馬はそのギャップがなんとなくおかしくてクスリと笑う。しかしその言葉の意味におかしなものを感じて聞き直す。
「今代?時期?どういうことだ?」
「おう。もう認識できるようになってしまったのか。」
悪魔は答えるでもなく不可思議なことを言う。竜馬が食い下がろうとするとそれを制するかのように悪魔は言う。
「おっと悪魔といえる吾輩がそれ以上を語るには流儀に反する。ここから先は有料だな。」
悪魔は右手で輪っかを作りながら笑って言う。
「ロード。その対価とは。」
竜馬は聞かざるを得ないと思って確認を行う。
「古今東西悪魔が要求するものと言えば一つしかない、と言うべきところであるが・・・吾輩地上での活動の折にそれこそ余るほど魂を得ているのでそれほど必要とはしておらんし、それを要求すると協定違反にもなるのでできぬ。そうだな、まずは世間話といこう。離れてしばらくしたとはいえ吾輩も地上のことは少し聞いておきたい。後はお主がどうして辛気臭い顔をしていたとかな。ということを話している間にこれに魔力を込め続けろ。魔力を流している間だけ話してやろう。」
悪魔はそう言って虚空から10cm弱の赤黒い水晶を出して竜馬に投げ渡す。竜馬はそれを受け取り握りしめる。
「ある程度魔力が溜まったら本題に入ると思っていいんだな。」
竜馬は怪しいと思いながら確認を取る。
「構わんよ。吾輩、悪魔という特性上約束事は守る。それをどう解釈するかはその時次第であるがな。」
悪魔はにやっと笑いながら挑発的に竜馬に告げる。
「理解った。始めよう。最初はどうする。」
竜馬は水晶に魔力を少し強めに送りながら返答する。
「楽しみは後に取っておくとして、まずは吾輩からだな。」
悪魔はだらだらと語り始めた。さらなる力を求めて150年程前に地上に降り立ったこと。仲間と共に地上を荒らし、神と争い、出し抜き、世界を征服したこと。
「そんな昔に魔法なんてなかったしそんな歴史もない。」
「せっかく吾輩が気分良く語っておるというのに。話の途中に割り込むなと小学校で教わらなかったのか?」
信徒を集め、神のように聖典をもってして意思を集約し、集会を行っては人々から魂を奪い取ったという。
「一度にやりすぎると神々に見つかって妨害に合う故、少しずつ長くかすめ取るのがポイントだな。」
100年近くの活動で莫大な信仰エネルギーと億に届く魂を集め魔界に凱旋し、それらの一部を王に捧げることで今の地位を得たのだという。
「どこまで信じればいいのやら。」
竜馬は頭を抱えて悩む。
「信じるも信じないもお主次第だ。それがどうであれ吾輩が今この地位にあることは事実である。お主はどうだ。」
竜馬は強制的に施設に送られ、義務教育と並行して魔法に特化した教育をされたこと。自動的に自衛隊の試験運用部隊に配属されて訓練を進めたこと
「非常事態なんだろうが、随分前世代的なことを。」
「僕らもそう思ったし、さらわれた親もそう思ってた。でも殆どの大人は我が身がそれで安全になるならって黙認したよ。」
部隊員として実績を重ねたこと、隊長になったこと、初めて総出で敵対人外種と争ったこと、大敗退した古のもののこと。
「管理者もバランスってのが理解ってないな。愉快すぎる。悪魔よりひどい。」
徳子との契約のこと、梨本家のこと、楓のこと。
「ああ、其の辺はだいたい分かる。今回はそうなったんだな。」
「だから今回ってなんだよ。というか水晶に魔力が通らなくなったぞ。」
竜馬はやっと本題になると思ったのに水晶が機能しなくなって訴える。
「おいおいそれを一杯にしたのか。相変わらずふざけた祝福だな。それをよこせ、それで全部話してやろう。」
竜馬は仕方なく水晶を悪魔に手渡す。悪魔はそれを虚空に片付けて一息つく。
「だが話す前にテストを行う。そもそもこのテストにクリアできないと話す意味がない。」
竜馬は騙したのかと言おうしたところで止められる。
「三界以下の世界は何度も繰り返されて周回しているとしたらどうする?」
「それが今代の意味か・・・」
悪魔の問に竜馬は最初の言葉の意味を再確認する。
「それが認識できればテストは合格だ。さてどこから話したものかな。とはいっても吾輩も4周目くらいであるのでそれほど多くのことがわかるわけではないし、識者から聞いた話も多いのでそれほど詳しくはないのだが。まずテストの話からするとだな、世界が繰り返されていることを認識しながら話している場合、それを受け取る資格に至っていないものには聞き取れない、というより疑問に思わない、理解できないようにできているらしい。どういう仕掛けかは吾輩も知らん。」
悪魔は悩みながら言葉を選んで話している。
「周期は・・どのくらいなんだ。」
竜馬は繰り返しの意味は理解できても頭の中に落とし込むことが難しい。小説やゲームでそういう話があると知っていても、自分の現状に落とし込もうとすると考えがぎこちなくなる。これがその妨害というやつなのだろう。
「周期はお主があまり気にすることはないのだが、三界でいう宇宙が誕生して滅ぶまでか、管理者が三界の機能を停止するまでの短い方だそうだ。正直長すぎて吾輩も事細かに何があるだのは気にしていないのだ。」
悪魔は取り敢えず知っていることを言うが、竜馬はそれを聞いてぶつぶつと呟きながら自分の中で整理する。
「それって魔界と三界の時間の流れがひどく違うってこと?このまま戻ったら遠い未来になってるんじゃ。」
「そのへんがまた難しいところなのだが。時間のずれというかなんかだな。三界人では認識できない概念によって時間軸が歪んでると言うか補正されているというか。吾輩から説明するのは難しいな。そういうもんだと思ってほしいのだが。実際には魔界のほうが24時間軸という中ではむしろ早く進んでいるのは確かなのだが、実際に三界に戻った時にはきっちり経過した時間軸に戻るわけではない。アキレスと亀のパラドックスが少し近いかもしれんが必ずしもそうではないゆえな。」
悪魔は噛み砕いて説明しようとするもそのうち面倒になって放棄する。
「管理者は同じような歴史を繰り返させているらしいが、其の中で少し、または大きな変化を作って何が変わるかを探しているようだ。その過程で起こる他者の進化を見ることで最終的に自己の進化をするだかなんだかそういう話らしい。」
悪魔は竜馬をちらりと見ながら良いか?と聞きながら続ける。
「三界以下がと言ったように三界人が自己進化により四界に至るとこの流れを正しく認識し周回から追い出される。そして次の周回からは自分の分身である姿見がその役割を果たすことになる。その分身を使って三界に干渉できたりするが、あまりに過度な干渉を行うことは管理者によって止められる。厳密には管理者の意図に沿わない変化を作ろうとすると止められるということらしい。吾輩はいまのところ逆らったことがないのでわからん。ここだけでそこそこ忙しいのでな。」
悪魔はちらちらと竜馬を見る。竜馬はわりと一杯一杯で考えているようだ。
「今はそういったことがあるとだけ蓄えておけ。妨害を脱したすぐだと余波が残っていて大変であるぞ。」
悪魔はそういってコーラ飲むか?と投げてくる。竜馬はそれを受け取り栓を抜き、溢れ出てくる泡と一緒にぐっと半分飲み干す。
「これがなんとなくな違和感の正体か。時折徳子さんの言うことが理解できなかったりしてたのは。」
竜馬は大きく息を吐いて言う。
「ということはロードは未来がわかるのか。」
竜馬は思いついたことを質問する。
「周回4回分の共通項についてはそうなるだろうと推察できる。が、共通していないことも数多くある。未来が分かるかと言われたらそうなるかもしれないが努力次第で変わるとしか言えんな。未来はいつでも不確定だ。後、このように周回しているものが周回していないものに未来起こりうることを具体的に説明することはできない。これも最初のように資格なきものには認識できないというやつだ。」
悪魔はどう説明していいか悩んで話している。
「楓さんを助けられる流れはあるのか?」
竜馬は静かに聞いてみた。未来は聞けないが起こったことについては聞けるのではないかと思ったからだ。
「お主としてはやはり気になるのか。吾輩が知っている4回で彼女が大樹に飲み込まれなかったケースは無い。」
悪魔はしょうがないと言った感じで答える。竜馬はぐっと下唇を噛んで耐える。
「だが、それ以前の周回で助かっていることはあるかもしれん。所詮吾輩が知っているのは過去4回分だけだ。今回で助からなかったのは5回目だが。」
悪魔は助け舟を出すようで叩き落とす。竜馬は手で制しながらわかったと答える。
「もう吾輩に聞くことは無いか?まあ吾輩に聞くより管理者に聞いたほうが早いと思うが。使徒にはその権限があろう。」
悪魔はもう一つ助け舟を出すようにアドバイスする。
「そうだその管理者っていうのは何をしてるんだ。」
竜馬は時折出てくる言葉の意味を聞く。
「お主のいうところの徳子が管理者に当たる。鬼人圏の管理者ということだな。管理者は自らの進化を目的に世界を繰り返し、観察し、変化をつけ、結果を出す。だから吾輩らは管理者と言う。支配者という輩もいるようだがたまに来る要請を聞いてもそれほど強制感がある感じはしておらんな。樹海、竜牙、無形、土鉱、甲殻、獣爪。これら7つの次元界の管理者が自己進化のために手を尽くしているという話で、別次元のリソースを奪うのに時折どんぱちしてるということだ。駆り出される吾輩らの身にもなってほしいものだが。」
悪魔は勘弁してくれという感じに話す。
「全部が全部理解できたわけじゃないけど後で整理することにするよ。ありがとうロード。」
「フハハハハ、対価は頂いておるし悪魔に礼をいうものでも無かろうに。吾輩らは貴様ら人間を食い物にしておるのだぞ。」
竜馬の言葉に悪魔は笑い声を上げる。
「さて次の本題であるな。お主ここからの帰り方がわかるまい。」
「確かにそうですね。今なら戻りたいと思う。それで対価は何を?」
「話が早いな。対価は本契約とする。お主は今後吾輩の許可無くこの魔界への立ち入りを禁ずる。これはお主の意思と関係なく他者に矯正される場合も含む。」
「契約が破られるとどうなる?」
「これは世界の強制力によって行われるのでお主はそもそも魔界に髪の毛一つたりと侵入することができなくなる。単純に侵入できなくなるので破られることはない。お主と魔界の間に見えない壁ができるようなものだ。ただ吾輩より地位が高いか力が強いものが招致した場合はその強制力を免れる場合がある。よって破った場合の罰則はない。」
「僕にデメリットがなにも無い気がするのだけど。」
竜馬が訝しげに尋ねる。
「吾輩のメリットのほうが大きいのだ。お主のようなものがほいほい魔界に来られても領民が怯えてしょうがない。お主が自主的に来ようとしても契約によって魂が縛られておる。恐らく祝福の力を持ってしてもよほどうまくしない限りたどり着くことはあるまい。」
悪魔はその特性に珍しく正直に答えたように見える。
「わかった。契約しよう。僕を地上へ戻してくれ。」
「契約はなった。吾輩の名において汝を地上へと送還する。」
悪魔は宣言し契約が成立し、竜馬の下に小さな魔法陣が発生して竜馬の姿が魔界から消える。
「ふう、一時はどうなるかと思ったがなんとか追い払えたな。」
「うまくやりましたな。これで我々が管理者の意思に反して多少無茶をしても使徒が送られることはなくなった。」
悪魔のつぶやきに、別の悪魔が現れ称賛する。
「まあ人がいい奴であったからうまく騙されたようだが。吾輩らも多少動きやすくなるというものだ。よほどのことがあの者の耳に入らぬ限り安泰であろう。」
悪魔はその場から姿を消し自らの居城に戻る。この報告をうけ悪魔達は未来に起こり得る魔界の悲劇の一つを回避することに安堵することになる。
ヒロイン退場
悪魔には悪魔の事情ががが
悪魔は人間が大好き




