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金属魔法の使い方  作者: バリウム
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メイクのお願い。

がばっ!


勢いよく飛び起き、辺りを見渡す。


カーテン越しでもわかるぐらい明るくなっている。


「くそっ....。」


ユウトはキッチンに向かいコップに一杯の水を汲み飲み干す。


一体何なんだ、あれは夢なのか?。


少し考えるが、証拠も何もない、あるのは昨日の夜の記憶だけ。


でも初めて見た、女神なんか一回も見たこたないし。


そんな答えの見えない考えをしているとドアをノックする音が聞こえる、多分ナールさんだ。


「すみません、寝てました!。」


慌ててドアを開けると思った通りナールさんが目の前に立っていた。


「いえ、私も今来たところです、ベル様は先程訓練にお出掛けなさいました。」


「ありがとうございます、掃除に来たんですよね?、どうぞ入ってください。」


と言ってナールさんを入れる。


ナールさんが掃除をしている間にユウトは着替えを済ませてリビングに戻る。


「今日はどこにお出掛けなさいますか?。」


いきなりナールさんが声をかけてきたので少し驚きながら話す。


珍しい、ナールさんから話を持ちかけてくるなんて。


「ちょっと雪山に行くための装備とか買いに行こうと思いまして、でもあんま知識なくて....、そうだ!、ナールさん雪山とか行ったことありますか?。」


「はい、任務の付き添いで何度か。」


「じゃあ、買い物に付き合ってもらえませんか?。」


「わかりました、10分お待ちください。」


そう言ってナールさんが出て行くと時計をパッと見て部屋を出る。


ちょっとするとすぐに戻ってきた。


廊下の時計を見ると本当に10分で来たのでびっくりした。


最初に向かったのは服屋のイリムさんのところに向かった。


「すみませーん、ユウトですイリムさんいますか?。」


そう言いながら入って行くと中からイリムが出てくる。


「あら!、ユウトちゃーん、あれ?、今日はベルちゃんじゃなくてナールちゃんがいるの?。」


「ご無沙汰しております。」


ナールはイリムにペコッとお辞儀をする。


ユウトはイリムに事情を話すと腕を組みながら悩み始めた。


「あれをしだすと答えが出るまで周りの声が聞こえなくなるので今のうちに雪山に行く時の服装についてご説明いたします。」


話が長くなるので簡単に説明すると普通の厚着でもいいらしいがこの世界には魔法を刻印して、薄着とまではいかないが厚着するよりは動きやすくなるらしい。


まあ、厚着よりは少し寒めなので普通の人は、刻印着を着てそれでも寒かったら上から一枚着るらしい。


おれもそれにしよう。


そう思いながらイリムに話しかけると、ちょうど考え終わったあとらしい。


「刻印着に一枚上着ね、さっきデザインは考え終わったからあしたまた来てちょうだい。」


イリムはキャピッ!!みたいなポーズをしているが、ぎゃくに男の骨格が目立ってしまっているが、言うに言えないので「はい」と言う言葉だけ言ってササっと出て行く。


「ありがとうございました、ナールさん。」


「いえいえ、私にはこれぐらいのことしかできないのでそれでは失礼します。」


そう言ってお礼をしようと思ったがナールさんはすごい跳躍で建物を飛び越え王城へ向かっていった。


一体あの人何者なんだ、毎回そう思うが考えても絶対に答えが出ないだろう。


次に学園へ向かう。


残りの道具とかはリンが明日持ってきてくれるらしいから取り敢えず俺は服だけ用意すればいいと言われた。


いつもの作業場に行くとメイクがいかにも待っていたかのような素振りで近づいてきた。


「待ってたで〜。」


「うわ、気持ち悪!、メイクお前どうしたんだよ、取り敢えず頭が逝ったんだろ?、これ飲めよ。」


と言いながらユウトは安眠ドリンクをスッと差し出す。


その手をメイクはバシッと払い言った。


「いらんわ!、それより、今度クウリウル雪山に行くんやろ?、丁度持って行って欲しいものがあるやけど....いや、試してもらいたいやが。」


「へぇー、メイクがおれに頼み事とか珍しいじゃん、何を試せばいいんだ?。」


ユウトが聞くとメイクは「コッチや」と言っておくの倉庫へ連れて行く。


「これを試してきて欲しいんやが。」


ユウトはそれを見たのち、メイクに視線を戻す。


「....本当にこれ試すの?。」


「そうや、これ計算だと敷地内でブッパしたら絶対にあのババアに怒られるからちょっと広大な土地でブッパしてきて欲しいんや。」


ユウトは考える。


うーんどうしよう、普通にめんどくさい。


少し考えているとメイクが真面目な顔で喋り始めた。


「これは妾の夢の第一歩なんや、お願いや、頼む!。」


そう言って頭を下げる。


するとユウトはメイクの頭をポンポンと優しく叩いて言った。


「俺に小さい子が頭を下げさせる趣味はない、いいぜ、やってやる。」


そう言ってユウトはそれを掴む。


数日過ぎて、リンとクウリウル雪山に行く日だ。


吊るされるのが怖かったので五分前に来るとリンが待っていた。


「悪い、待ったか?。」


「....私もさっき来たとこ。」


「そっか、じゃあ行くか。」


そう言って2人はクウリウル雪山に向けて歩き出す。


この後に大変なことが起こることも知らずに。


序章 完。

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