ガーゴイル。
ゼタはニヤけるとは言い難い歪んだ顔をした。
「君たちは何が目的かなぁ〜?。」
ベルはいつものトーンで問うがあまり余裕が無いように感じる。
「えーやだなぁー何でそんなめんどくさいことしなくちゃいけないのぉー?」
と言いながらゼタはナイフをゆーらゆーらとちらつかせながら話す。
「へぇ〜喋んないんだ〜、じゃあ捕まえて一つ残らず情報を搾り取るしかないね〜。」
ベルは剣をゼタに向けて構え直すがゼタが手のひらをこっちに向けてストップをかける。
「えぇーなぁに?このガーゴイルみたいな女、ほんと困っちゃうんですけど〜。」
ビキ!!。
な、何か変な音がしなかったか?。
ユウトとメイクとクルルは同時にそんなことを思っていたが言えなかった。
だって目の前で答えがわかっているのだから。
答えはお姉ちゃんだ。
恐ろしいほどに魔力が漏れている、視認できるほどに。
「でもぉ〜捕まるのはイヤだからぁ〜ひとつだけ教えちゃう〜!。」
キャッ!ワタシ、いい女!....みたいな感じの素振りを見せるゼタ。
「私たちはセカイを一つにする、これはあの方の意思、すべてはその時の為の準備。」
セカイを一つにする?、どういうことだ?。
「おい、どういうことだもっと詳しく説明しろ!。」
ユウトはそう言ったが、ゼタはニコッと笑って。
「これ以上は教えられないなぁ〜、じゃ、バイバーイ!。」
そう言ってゼタはナイフを地面に突き刺した。
「スターダスト・インビジブル。」
すると一気に煙がナイフから出てきてあたりを覆った。
「みんな!、伏せて!。」
ベルは叫び、剣を振り斬撃だけで煙を断ち切る。
煙が晴れるとゼタとタウはそこにはいなかった。
メイクを送ったのち、クルルと別れて玉座の間まで戻ってきた。
一応お姉ちゃんには回復魔法をかけてもらった。
回復魔法といっても傷を治すものではなくて傷の回復を早めるものであるらしい。
傷を治すものは再生魔法と言うらしい、主に学園の保健医のおばあちゃんが使えるらしい。
話を戻して王様にさっきのことを話した。
ゼタとタウのこと、あいつらの目的、見聞きしたことを全て話した。
「そうか....すまないな2人とも。」
「王様、ひとつお聞きしたいのですがよろしいでしょうか。」
ユウトが手を上げて言う。
「良かろう。」
「この点を踏まえて、黒幕の正体は大体想像がついてますね?。」
そう聞くと王様がニヤッとして。
「....よくわかったな、多分アテンの差し金かなんかだろう、他の組織を偽ったか雇ったかで我のことを打ちに来たのだろう。」
やっぱりとなりの帝国か、でもゼタが言っていたセカイを一つにする、この言葉が本当だとすれば多分雇ったとみて間違いないな。
そうユウトが考えていると王様が口を開いた。
「流石に疲れただろう、ユウト、お前は明日傷を治してもらえ、ベル、お前は明日町を見回りして残りがいないか調べろ、いたら捕まえろ、2人とも今日は良くやったゆっくり休むといい。」
「「はっ!!」」
ユウトとベルはそのまま玉座の間を後にした。




