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金属魔法の使い方  作者: バリウム
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始まりを告げるタイヤの音

朝を知らせる目覚まし時計のボタンを叩きギリギリまで寝た罰として自分の体に鞭を打ちながら速攻で身支度をし、家を出た。



俺の名前は海 悠斗。

簡単に説明すると二次元オタクである。

言っとくが一応運動する意思はある

それなりに背が高いしそんなに太ってない。


いわゆるぽっちゃりだ。


ん、?なんでそんな回想に入ってるかだって?

きのうネ友に散々からかわれたんだ。


だからこうして走っているのだ。


そうして走り続けていると橋が見えて来た。


向こうに見えるのは、牧部 春乃だ。


簡易な説明をすると美少女でなんでも出来る完璧超人だ。


一応小学校からの仲なので普通に話せるそして初恋の人でもある。


その春乃に追いつき声をかけた。


「春乃、おはよ。」


春乃は背後からいきなり声を掛けられたのでビックリしながら返事をした。


「わ ️、ビックリした〜なんだ〜悠斗か、おはよ」


悠斗は、速度を下げて春乃と同じペースで

歩き始めた。


「あれ、?春乃今日は遅いな、

なんかあったのか?」


「今日は夜更かししちゃったから少し起きるの遅くなっちゃった。

そう言う悠斗こそなんでこんな遅いの?はは〜んさてはついに悠斗にダイエットの神様が降臨したのか〜」


「やめてくれ、図星すぎて心が痛い」


そういう話をしばらく歩きながらをしていた、その時春乃のカバンに生徒がぶつかりちょっとよろめいてしまった。


この時間帯生徒が多く歩いていたので肩がぶつかるなんてしょっちゅうあることだ。


問題はそこではなかったのだ。

春乃のカバンについていた、ペンダントが外れて落ちてしまったのだ。


確か、話しを聞く限り、あのペンダントは

春乃の両親の形見だったはず。


そう思い二人とも拾おうとした時、他の生徒の靴がペンダントにあたり、道路に飛び出てしまったのだ。


二人は、道路の離れた側にいたのだが、

春乃は急いで道路に飛び出てペンダントを

拾った。


俺は、多くの生徒を掻き分けて視界が開けた時に後悔した。


直ぐそこまでトラックが迫っていたのだ。


俺は急いで春乃に声を掛けた、全力でだ。


「はるのぉぉぉぉぉ!!!」


トラックもトラックでクラクションを鳴らしているが春乃はペンダントが無事だった安堵で何も聞こえてないらしい。


くそ!、焦り過ぎて心臓の音が耳から聞こえるぐらいに強く脈を打っている。


俺は自分が飛び出すことを意識する前に

飛び出していた。


本能というものだろう。


意識しないまま全力で春乃を突き飛ばし、

そのままトラックに轢かれた。


最後に目にしたのは春乃の驚いた顔だった。


そのまま意識がシャットダウンした。



目が覚めて最初に目にしたのは見知らぬ天井だった。




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