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不老不死の画家 1盾と矛の夢


「ねえ名前も知らない画家さん。貴方は不老不死なんですってね」

「ああ、なぜか僕は20代の青年のまま60年以上生きている」

「それってすごいことだわ、ぜひ研究させてくれない?」

「君は僕の話を信じるのか?」

「貴方に私を騙すメリットはないもの」

「君はどうしてここに?」

「私は近づいた男が必ず死ぬの、だから貴方が死ぬのか死なないのか知りたくてね」




25歳の青年セロドは中卒、孤独率100%という規定条件の数値が出たことで研究所のテストの実験に参加することができた。

1週間の間は高校生として教室の中で他の20名と過ごすが、彼らは研究所の用意した役員である。残りの参加者は他のクラスに2名いて、一人は友人の沢山いる現役女子高生。

もう一人が友人を必要としないタイプの天才肌の大学生。という情報を聞き、なぜ規定に中卒なんてあるのか疑問だったセロドはそこでようやく意図を理解した。



「私はリル! 今日からよろしくね転校生君!」

「ああ、よろしく……」


彼女も研究員側なんだよな。という目でぎこちなく挨拶をした。一応実験では学生として過ごすので、敬語は控えそれらしく。


「アンテゴニスタです! 一週間よろしくおねがいします!」


彼女が挨拶をすませると、日本のお通夜のように静かな教室で、慣れない雰囲気だ。

隣に話しかけても皆、コミュ症のような反応をする。休み時間は皆、一人で本を読むか寝ていて、まるで全員がそれを強いられているかのようだ。


「あ、貴方も参加者でしょルドーイ」

「慣れあう気はないんだ」

「なんで?」

「実験に影響するんでね」


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