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 3日ほど新婚にゃんにゃんして、帰還準備をした。

 ミュゲのことがなくとも、30目前だった私には王家の用意した連中は、若々しすぎてそれと結婚する自分が心底、気持ち悪かった。へたすると、自分の子供の年齢に近い。生んでないけど。今、自分の見かけが17歳以下だとしても。白騎士の22歳だって、あれは大学生、学生さんな年齢で、私の方に犯罪臭漂うわ。

 そこに、王家の者だけれども、ミュゲへの愚行に関与してない見た目30歳の男が出現したら、飛びつくよね・・・。しかもなんやかんや、21年ごしでこいつなんなのと思い続けてきた人(言い方)。



 城の謁見の間につれていかれて、お見送りにはいなかった4色がやつれ果てて立っていた。

「長きに渡ってこの世界を不安にしてきた邪神を無力化した褒美に、伴侶としてこの中から選ぶといい」

 と、またろくでもないことを王が言った。

「いえ、神殿から報告が上がっているはずですが、初代王が帰還され、私は彼と意気投合して結婚することになりましたので、謹んでお断りします」

 NPCなのでは、と思うぐらい話聞かない王だな。

「もう生娘ではなくなったのなら、王族の妃にはできんな。仕方ない。私が妾として囲うとしよう。その男は殺せ」

 と、また本当にろくでもないことを言ったのだが。

 オレンジの姫が、絶叫して。

 衛兵から剣を奪うと、その剣に『鋭利』という魔法をかけて、王を刺し貫いた。

「おまえがっ あの平民の妹を殺したせいでっ、封印がとけかけてっ 従兄さま(赤の人)は死に 私たちは食事を与えられずに監禁されたのにっっ まだやるか この愚王っ 悪魔めっ 死ね死ね死ねぇっ」

 めった刺しにされて、王は事切れた。

 神罰があってから、王城には治癒者がいなかった? いや、いるんだが、治す気がないようだ? 遠巻きに見ている。

 犯行時に精神薄弱、とかいうのは、前世? では嫌いな言葉だったけれど。

 赤が封印に出向いた日から、他の4色は監禁されて、水は飲めたけれど、栄養になりそうなのは夜にグラス半杯のミルクしか与えられてなかったそうな。

 彼女は私が喉を掻ききったのを見ていたから、再度私に無体を強いた結果自害して邪神が復活するのを心底恐れていた。

 そりゃ、おかしくなるよね。王の愚策と愚行の尻ぬぐいで、餓死させられる恐怖に20日近くさらされていれば。

 まともではなかった。

 減刑やむなし。というか、無罪でよくない? あ、駄目か。無罪はできない、と。


 世論と神罰が怖いということで、何故か私が女王で、夫は王配になった。

 邪神退治の英雄なので、玉座を得る資格がある、という。

 だからこそ、王家が無謀な策を連発しても、ミュゲを手に入れようとしたわけだが。


 青の王子は「あれの息子が玉座に着くのを神も神殿も民も、許さないだろう」と言っていた。伯爵位もらって臣下に下った。

 私がいろいろ決めて良かったので、オレンジ姫は貴人牢で1年収監の後、毒杯。実際は1年後死んだことにして公爵家に生きたまま戻すことが決まり、公爵家はありがたがって私の後ろ盾になった。オレンジ姫は子爵家の養女となり、白騎士と結婚し、小さな屋敷に軟禁されて生涯を終えることになる。生きてるのはばれたら面倒くさいから。

 貴族牢行きのときに、「ご飯食べられますか?」と、聞いてきたので、二度のおやつまでちゃんと用意させた。

 紫は「特に不自由なかった」と、研究に没頭すると寝食忘れるのでまあ、おまえはね・・・って感じである。

 彼は侯爵家の息子なので、無事に帰したら、そちらも私の良き後ろ盾になってくれた。

 赤の婚約者も「実は青さまをお慕いしていたのですが、政治的にああなってまして」とのことで、青に嫁げた感謝をくれて、落ち着くまで政治の手伝いをしてくれた。

 オレンジも貴族牢から、そして名前と身分を変えて結婚して移った屋敷から、書類仕事してくれた。



 夫になった人は、私のためにパズルを作り続けていた。

 パズルゲームだと思っていたのに、国家経営シュミレーションゲームになってしまった。

 あと、子供が娘一人、息子二人できたので。

 育成ゲーか。


 え、ああ、うそうそ。

 ゲームではないね。



 リアルだわ


おしまいー


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