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パズルゲームを全面クリアした直後、絶命した主人公(女・30歳手前)。
次に目を開けたときには、邪神復活を防ぐ少女の双子の妹、という設定の何かだった。
しかして、彼女は殺され、彼女の意志を継いで封印のためのパズルに挑む。
ピクシブにも掲載
私が、死んだときの話をまずしようか。
一人暮らしで、30歳目前の独身の女。
インフルエンザにかかり、40度前後をさまよう熱を出し、なんとか会社に連絡し、スポーツ飲料のペットボトル4本とスマホを抱えてベッドに潜りこんだ。
頭痛が酷くて、眠れない。
気を紛らわすために、スマホを見ながら、昔好きだったドット絵の古めかしいパズルゲームが目に付いた。
あ、スマホ用にリメイクされたのか。
とにかく、気さえ紛れればいいと、アプリを落とした。
そうそうこのアイコンにばんっとセンター決めた彼。
一度もゲーム中出てこなかったんだよねえ。
と、思い出しながら、やりはじめて。
異様に、冴えきった意識の中で、いやもしかしたら朦朧としていたのかもしれないけれど。
私は、500面を突破し、古くさい大きな両開きの石扉が開くのを、見た、気がした。
たぶん、この時、死んでる。
満足感とか、もしくはもうそんな生きる力がなかったのに、変な集中力で、全面クリアまで生きてしまったんじゃないか、とすら思う。
やり遂げた感に満たされて、私の意識はざぶんと闇に落ちた。




