こんな国に生まれてきたく無かった
新聞やテレビで日々目にする戦争風景。平和な日本からは想像出来ない世界が現実にある事が垣間見える。そんな国に生まれてしまった事は、不幸な事なのか。
そう口にした9歳の娘は、母親の腕の中で静かに息を
引き取った
戦闘の耐えない地域、国に生まれてきた事を幼い頃より
後悔の念に縛られ続けてきた娘は日々そう口にしていた
ごめんね、私なんかがあなたの母親になってしまって・・・
母親はまだ温もりを帯びた娘の亡骸を抱きしめた
すると逝った筈の娘の目元から涙が溢れ落ちた
それを見つけた母親は泣き崩れた
次に生まれて来る場所が幸せな国であります様に
笑顔が耐えない人生が送れる国に生を受けます様に
母親は我が子の為に祈りを捧げ続けた
戦闘の騒音が鳴り止まない小さな家の中で。
実際あってもおかしくないかな?みたいな作品にしてみました。