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たそがれ怪奇譚第2部 黄昏篇   作者: 狐鹿コーラ
たそがれ編 参 真実
25/53

零二side3

懲役もとい禁固刑10年………




社長の暗殺未遂及びテロ行為にしては軽い方だ…



僕としては良くて懲役30年の実刑か無期懲役を覚悟はしていたが



幸いあのビルの一部爆発と熾烈なCARチェイスが起こったにも関わらず怪我人だけで済んだことも影響しているのだろう。



刑務所の鉄格子の檻に入れられて1週間が経とうとしていた…



「そろそろだな…」



僕がそう静かに呟くと一人の足音がこちらに近づいていき……



やがて僕が入っている牢屋の前でその足音は止まり……声を掛けてきた…



「よう調子はどうよ?」



その人物は旧都市の事件を主に担当している刑事で正義感の塊のような中年男性だった。



「いたって健康ですよ…何か用ですか?」



そう返すと



「あまり時間はとらせないさ、ちょっと聞きたいことがあってな」



刑事さんは次のようなことを僕に聞いてきた



「あんたの目的はなんや?」



「……………」



「ここ最近になって旧都市の闇が明るみに出てな……その情報をうちらに流したのはお前やろ?」



「あの女社長暗殺未遂事件の容疑者に真っ先にあんたの名前が上がったが……調べているうちにあんたの持っていたケースからは何らかの資料しか見当たらんかった」



「あんたにはあの女社長を殺す道理は無いのはわかっとるが………なぜ自ら犯人ですーって自首なんかしたん?」



「…………………」



色々聞いてくる刑事さんに対して最初に聞いてきた質問にだけ答えることに



「あなた方警察が掲げる正義と同じですよ………ただやり方は真逆ですけど。根本的な目的はあなた方とはかわりません。」



「正義か……………だがお前さんの正義は自己犠牲でなりたっている……言わば死に様だ。」



「忠告感謝します。今日はそれだけの為に来たわけではないですよね?」



そう聞くと牢屋の管理人がこちらへくると僕が収容されている牢屋の鍵を開けたのだ。



「出ろ、釈放だ………被害者の女社長の証言でお前さんの無実が証明されたぞ。」



「そうですか、色々とお世話になりました。」



そう言って牢屋から出た時……



「これで終わるとは思わないことだな……この町の闇を暴くのは俺達の仕事だからな……」



そうは言っているが……事実……たそがれ都市化計画をカバーストーリーで隠蔽し世間へ公表した政府は信用ならないが



この人はそんなものに囚われない真っ直ぐな正義感の持ち主で本気でこの町を愛している者の1人であることに違いはない。



「今から20年前……たそがれ都市化計画崩壊事件のコールドケースがあるならそれを調べてみることを奨める。」




「20年前だと?」




そう言い残し僕は刑務所を後にし……



まもなくして狐月と再開しキツい平手打ちを食らうこととなる。


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