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たそがれ怪奇譚第2部 黄昏篇   作者: 狐鹿コーラ
黄昏編その3 夜鴉
20/53

暗躍

薄暗い部屋で二人の男が向かい合っている。



「それで、依頼は何だ?」




一方の男がタバコを吸いながら尋ねた。




「こいつらを始末して欲しい」




もう一方の男がそう言って狐月達の写真を見せ……100万円の札束を4つも並べ




「前金だ……こいつらの首を私に提示すれば追加で支払おう。」




男は目の前の大金よりもそのターゲットである写真の人物達を一枚一枚見つめ




「見たところそこまで危険には見えないな……」




タバコを吸っている方の男がタバコを吸いきると灰皿に投げ




「こいつらが邪魔なのだ。私の計画を遂行する上で障害となる」




依頼主は苦々しい表情でそう言った。




「まあ詮索はしないさ。まずは我々夜鴉よがらすが誇る呪殺師キサラギに任せよう」




タバコを吸っている方の男、つまり夜鴉のボスがそう言って指を鳴らした。



「呼んだか?」



奥の部屋からキサラギが顔を出す。



「ああ。お前にはこいつらを殺してもらう」



夜鴉のボスはキサラギに狐月達の写真を渡した。



「なら最初はこの月影とかいう女だな。こいつが一番厄介そうだ」



きさらぎはそう言ってニヤリと笑った。



「任せたぞ」



そう言って依頼主はその場を去った。



「それで場所は?」



「たそがれ町だ……」



「たそがれ?………あのサイレントがしくじった場所か。面白い!」



サイレントとは世界規模で暗躍している殺し屋の名称で業界ではその名を知らぬ者はいないほど有名な殺し屋。



とある戦争の根元であった大統領の暗殺に成功したとされる



だが………たそがれ町での暗殺失敗により政府によって拘束され行方は知れない……



「お前の腕を信用してないわけではないが………」



「大丈夫ですよボス。それよりあのクライアントの追加報酬全部貰いますんでよろしく!」



お茶目に敬礼をするキサラギは奥の部屋へ退席しボスだけが残ると



ボスは目を閉じ誰かに語りかけていた



『盗み聞きしてた通りだ。』



『あれ、気づいてました~?』



悠長な語りかたで話す声にボスは



『ターゲットの情報収集はお前に任せる……ドリームマン。』



『お任せあれ、あなた様に頼られることは私にとって良い夢心地です♪はぁ~今日も月が綺麗なんだろうな~』



目を開けたボスの目の前に一人の少女が上に股がっていた。



「おっはよーボスゥ!今回も私が全部殺って良いでしょう?」



満面の笑みでそう言うとボスは



「まだ早い………キサラギとドリームマン次第だな」



「えー!?やだやだ!私も殺るのー!」



駄々をこねる少女の頭を優しく撫で……落ち着かせると。



「マインド……今回もお前が必要になって来るかもしれない。その時はお前に大いに期待している……何せ夜鴉のエースは君だからな。」



「ボス~ー」



「今だけ我慢出来るなマインド?」



「勿論!!ボスの為なら街中に群がる蛆虫の首全部とってきてあげるから!」



「期待している。」




さっきまであれほど騒いでいた彼女だが、気付いた時にはボスの膝の上で芋虫のように丸まって寝ていた。



ボスは少し溜め息をつくも少女を抱き抱え別室のベッドまで運びそこへ少女を寝かせ



またもといた場所に戻ると再びタバコをふかせていた。




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