狐月side3
7月が間もなく終わりを迎える頃
同時に旧都市の再調査及び零二の謹慎期間の終了を迎えた。
零二の報告によって秘密裏に旧都市には厳戒態勢がしかれ各地の名だたる陰陽師達や死神達が集まり
驚異となりうる怪異を対象とした殲滅作戦が行われた……
報告通り……にわかに信じられないが旧都市に建てられた元市長の事務所に人間を怪異させる悪魔のような兵器が大量に隠されていた。
そしてそれを売買していた闇商人の確保……そこから闇取引の場所をおさえ網を張った結果
元陰陽師達により結成された『鬼の陽』と呼ばれる団体を一斉に検挙することに成功……
これで旧都市の一連の怪異事件や都市伝説は鎮静化され平穏が戻った………
けど………この胸騒ぎはなんだろうか………
高校時代、零二達がかわたれ山に行ってしまった時と同じように……
何か……大きな厄災の前触れのような気がしてならない……
その前兆かは定かでないが……
あの夏祭りの翌日……
零二は殺人未遂の容疑で逮捕された
前に世間を騒がせた出版社『SATORI』の爆発テロ……代表取締役『幽幻 悟』の拉致……
周辺の監視カメラ映像と目撃証言により『神谷 狐影』もとい零二だけが社長と密会していたことから殺人未遂で逮捕
そこからの展開は早く……零二は裁判で有罪を言い渡され執行猶予無しの懲役10年を言い渡された………
私はその判決にどうしても納得が行かず零二が無罪である証拠を求めるため行動したが……
その1週間後………
被害者である『幽幻 悟』の証言から零二の無実が証明され………
無罪放免で今日釈放となった………
零二の変わらない表情を見る限り私は
ズカズカと近付き
零二の左頬を平手打ちした
バチン!!
「いっ………………本当に迷惑かけた……ごめん。」
そして直ぐに私は零二を抱きしめ
「馬鹿、馬鹿!……次は無いから!」
気付けば私の頬を使って涙が止めどなく溢れでてくる
壊れた蛇口のようにどうしようもなく号泣し……
一秒たりとも零二の側を離れたくはなかった……
「帰ったら狐月の手料理が食べたいな。」
「お腹いっぱい作ってあげるからな!」
だが………これは序章に過ぎない………
私達の知らない間に破滅の時が近付いていることを私達は知ることは無い。




