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たそがれ怪奇譚第2部 黄昏篇   作者: 狐鹿コーラ
黄昏編その2 神造り
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招かれざる神

その後二人はたこ焼きを買って食べた。



そこに月影が戻ってきた。



月影はゴルフバッグを背負っていた。



実はそのゴルフバッグの中には月影の愛刀「神刀虚月」が入っている。



「私はたい焼きでいいですよ」



月影は笑顔でそう言った。




そして三人はたい焼きの屋台の前に並ぶ。




するとそこには見知った顔があった………




「かなえさま!?どうしてここに!」




狐月がそう言ってかなえさまをにらむ。




「私はたい焼きが好物でね。だからこうして人間のふりをして買いに来たんだ」



かなえさまは狐月の怒りがこもった視線にも動じずにそう答えた。



「そんな事を聞いてるんじゃない!何故お前がここにいる?」



周囲の人間に聞こえないように小さな声で狐月が訊ねる。




「ずいぶんと嫌われたもんだね。神様が祭りに来て悪いかい?君達の知り合いの死神も祭りを楽しんでるじゃないか」




かなえさまがそう言い返した。これに対して狐月は何も言えなかった。



「じゃあただ遊びに来ただけで何もする気は無いんですね?」




月影がそう尋ねる。



月影はいつになく警戒していた………



すぐにでもゴルフバッグの中の刀を取り出しそうなくらいに。




「そうだと言っているだろう。まったく・・・頭の固い狐だね」




かなえさまが呆れながらそう言った。




「私は何もしないよ。何かをするとしたらそれは願いを叶える時だけだ」




そう言ってかなえさまは笑った。




「何故代償を奪う必要がある!お前のせいで零二は!」




狐月はかなえさまに怒りをぶつけた。




「まさかただで願いが叶うなんて思ってないかい?世の中そんなに甘くないよ。ただで願いを叶えてくれる神様なんてありがたみが無いしね」



「それに、零二から恐怖を奪っても死にはしなかっただろ?むしろ感謝してほしいぐらいだよ。」



かなえさまはそう言って笑った。



その時、待ちくたびれた店の男が、



「あの、買うんですか?買わないんですか?」



そう尋ねた。



「買うよ」



そう言ってかなえさまはたい焼きを買った。



狐月達もたい焼きを買う。


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