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第一話 神魔皇、家を建てる

 絶命したグリムベアーの死骸を魔法で細切れにし、浮遊魔法を使い手を使わず器用に口に運ぶ。

 口の中で溶けるようになくなるお肉。とてつもなくおいしい。もぐもぐ。


 魔法で作り出した塩をつけると、さらにおいしさが際立った。


 高位の魔物になるほど、肉が美味いのは前世からの常識である。


「おいしぃ~♡ これ何個でもいけちゃうね」


 大量にあったグリムベアーの肉を平らげ、満腹になったところでセラはあたりを見渡した。

 セラとして記憶しているこの国の名は、ルクレツィアとして生きていたころの記憶にないものだ。


 しかし、ルクレツィア・シャイターンが転生魔法を使ってから数百年が経っているのはわかっている。


 セラとしての記憶が、かつてのルクレツィアを『厄災の神魔皇』などという史上最悪の大魔女として言い伝えられていることを知っていたからだ。


「厄災ねぇ。私はそんなに悪いことしてないんだけどなー」


 たった一度だけ人間や神の世界を荒らしまわった理由は、魔導書を見つけたかっただけだ。

 結局『変身』の魔導書は見つからず、神域の天空図書館まで制圧することになったのは御愛嬌だというもの。


 そんなことを考えながら、セラは浮遊魔法を行使する。

 ふわりと地面から浮き上がると、スピードを上げて空中へと躍り出た。


「いい眺め……。さてさて、これからどうしようかな?」


 上空から視界に映ったのはクリンドルフ領内にある都市が三つ。

 それらを見ながらセラは思考する。


 至高の体は手に入れた。

 きょぬーになることが目的だったとはいえ、これからを全く考えていなかったことに気付いたのだ。


「エロい魔法使いになりたいとは思うんだけど……そもそも魔法使いって何してればいいんだったかな」


 胸を大きくするためだけに魔法を学んでいた為、『魔法使い』というもの自体の在り方をセラは知らない。

 魔女にまで上り詰めておいて何を、というのは野暮というものだ。


 しばし考え込む。

 とりあえず元の街に戻るのはNG。

 あそこはセラは嫌いだ。


 そしてもう一つの、奴隷として出荷される予定だった町もNGだろう。

 貴族から目をつけられて変に名前が知れたら面倒だ。


 ならば……最後の街を見て、気に入ったらそこで魔法使いになろう。


 そうセラは決めた。


 浮遊魔法を使って遠くに見える街に移動しようとするも、そこでセラは重大なことを思い出した。


「そういえば、最近お風呂入ってないや。あ、魔術工房も欲しいかも……」


 セラは奴隷として出荷されるこの旅の途中、お風呂に入れていなかった。

 魔術工房は単なる居心地のいい住処という認識だったのだが、いざ転生してみるとその存在のありがたみを思い出す。


 転生する前に作成した工房は居心地がとてもよかった。


 外側は木で作られた素朴な建物だが、中はソファやら浴場やら魔法の材料やらがすべて揃っていた。


 だからセラは決めた。


 まず工房兼家を建てよう。と。




――――――――――




 作業は三分ほどで終了した。


 前世の記憶を頼りに細部までをも魔法で再現した術を行使したのだ。

 その結果、前世で住んでいた魔術工房と寸分たがわぬ家が森のど真ん中に爆誕した。


 一応、森の中を通る道からは離れた場所に家を建てた。


「ふぅ。こんなものだね! ただいま我が家!!」


 家の扉を開けて上機嫌で中に入ると、魔物除けの結界が機能していることを感じた。

 物を保管しておくためのマジックストレージなどの魔道具も作った。


 もちろん、浴場もついている。


 空間拡張魔法で、見た目よりも相当広い空間になっているところまで前世の魔術工房そっくりだ。

 まるで何年も住んできたかのような安心感を覚える。


「~~♪」


 鼻歌を歌いながらセラはそのまま浴場まで宙を滑るように移動していく。

 大きな姿見の前で、誰に見せつけるでもないのに、艶めかしく服を脱ぎ捨てる。


 その煽情的な自分の姿に、思わず顔がにやけてしまう。

 決してナルシストなどではない……と思いたい。


 しかし、背が低い。


 八歳という年齢が故に仕方のないことではあるが、セラは完璧を求める。


「『成長』」


 自分に向けて魔法を使用する。

 その名の通り、成長する魔法だ。


 そこのあなた。

 前世で胸に魔法を使えばよかったんじゃない? とか思ったでしょ。


 違うんです。

 この魔法は今ある自分の姿を、この世界で健康に育った未来の自分の姿へ近づける作用しか持たないのだ。


 よって、どんな未来にも巨乳になる未来がない転生前のルクレツィアは、この魔法を使っても貧乳のままだ。


 しかし!

 今は違う。


 目を閉じたまま魔法の効果を感じる。

 体が全体が熱くなり、さらに胸が大きくなっていく。

 熱っぽい吐息が段々と大人びた雰囲気を纏っていくのを自分でも感じていた。


 そして、十五歳くらいの年齢で魔法の効果を解き、目を開ける。


「おぉ……エロい。エロいよ私!」

 

 生まれたままの姿の爆乳銀髪美女がそこにいた。

 思わず襲い掛かりそうになってしまったが、自分だったので我慢する。


 背はそこまで高くはないが、大人の女というには十分だろう。

 雰囲気はかわいいし、綺麗で色気もある。

 スラリと伸びた手足に、くびれた腰、ヒップラインは理想的。

 受ける印象はどこか無機質だが、ちらりと垣間見える人間味……。


 まるで神の美貌――とセラは満足する。


 しかもムダ毛なども一切存在しない。

 おっぱいも腕もお腹もあそこもおしりもスネもツルツルだ。

 それらはセラ的にはオッケーだったので、その点は問題はないだろう。


 個人的にはこの見た目で剛毛だったら萎えるどころの騒ぎではないからだ。

 それならばいっそのこと無い方が良いというもの。


 魔法で瞬時にお風呂に湯を張り、浸かる。


 そこで驚くべき事象に遭遇する。

 ――愛すべき二つのふくらみが、水によって少しばかり持ち上げられたのだ!


「ふぉぉおおお」


 これこそがきょぬーによるきょぬーのための事象。

 呪いのまないたとは格が違うのだよ! 格が!


 見るたびに自分のエロさを自覚する。これはやばい……だがここは完全防音の魔術工房。

 何をしても外には漏れ聞こえることはない。


 故に、そのまま情欲に身を任せたセラは、ついに辛抱たまらず、おそるおそるではあるが――アレをやりはじめた。





「んっ、くっ……ひぃっ……この体、ヤバすぎぃ♡ ~~~~ッッ!」





 詳しいことは省略するが、これによって彼女の入浴は日が落ちるまで長引いたそうな。



―――――――――

能力値紹介


ルクレツィア・シャイターン(転生前)

種族:魔女

職業:おっぱいまいすたー

称号:『厄災の神魔皇』『神の秘術を操るもの』『神殺し』『竜殺し』『魔術を究めし者』『無限の魔法使い』『筋肉バカ』『牛乳バカ』『おっぱいバカ』『まないた』『貧乳』『感度はいい』『嫉妬するもの』『百合』


体力 3,500,000

魔力 『無尽』

物理攻撃 98,000,000

物理耐性 90.000.000

魔法攻撃 7,850,000,000

魔法耐性 6,540,000,000

敏捷 3,800,000,000

器用 5,680,000,000

魅力 -1,000,000,000,000,000(恐れられているとマイナス)

おっぱいランク:永遠のAカップ

ユニークスキル

『不老不死』

『無尽魔力』

『神の秘術』

パッシブスキル

――多すぎるため割愛

アクティブスキル

――多すぎるため割愛


――――――――――

(時代が違うためステータス表記に変更あり)


セラ

種族:魔女

称号:『乳神』『淫乱』『ナルシスト』『古代魔法使い』『悪夢熊討伐者』『至高の焔』『魔を識るもの』『百合』『転生せしもの』


体力 F-

魔力 測定不能

物理攻撃 F-

物理耐性 F-

魔法攻撃 測定不能

魔法耐性 測定不能

敏捷 F-

器用 S

魅力 SS


ユニークスキル

『不老不死』

『無尽魔力』

『神の秘術』

『神を魅了する者』

『至高の体』

スキル

【古代魔術】Lv∞

【無限魔術】Lv∞

【陣地作成】LV∞

【淫乱】Lv1

【魅了】Lv1

ブックマークや評価もしていただけるとハゲになります。間違えました。


励みになります!

ほんとだよ。これからも頑張ります。

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