エレンと友達になりました
「失礼します!」
執務室に一人の使いが入ってきた。
「王からの言伝を伝えに来ました。」
「で、何だ?」
「はい!それは、兵の訓練、教育を頼みたいと言うことです。アドス様には明日、王城に来てもらうことになります。」
「そうか、分かった。」
「それでは、失礼します。」
「・・・・・やはりあいつはいつも行動が早いな。」
*
(主人公視点:翌日)
今日は、え~何か分からないが、王城に行くことになりました。なぜ俺も?と思ったが、めんどくさいから思考停止した。
あ、後は行く目的としては兵たちの訓練とかいっていた覚えがある。
王城内に入った。
「ようこそ来てくださいました。アドス侯爵。」
「では、行こうか。」
あ、ちょ、待てよ。一人の女性が来た。
「アリスちゃんはこっちです。」
「へ?え?」
こっちが戸惑っているうちになんかよく分からんところに案内された。よく分からないが、室内庭園?見たいなところだ。一人の女の子がいる。歳はこの体と同じくらいだろう。
「だれ?」
いきなり話しかけられて驚いた。けどここは、歳相応に対応しつつ礼儀正しく挨拶をするのが普通だろう。
「私は、アリスです。」
「ア・リ・ス?え~と私はエレン・ドラス・オノデラで・・す・・・。」
え・・・・確かここの王族の性ってオノデラだよな。確か昔の勇者の血を引いていて、オノデラ・・・まぁ、小野寺の姓を受け継いでるって話だったけど、まさか王族の人と会うなんて思ってもよらなかった。
「な、何でここにいるんですか?」
質問された。
「お父さんについてきていたら、ここに案内されたの」
嘘は言わない。
なんか、がんばって何かを言おうとしてる。・・・・かわいい。
「わ!私と・・お友達に・・・・・なってくれませんか?」
友達になろう・・・・か。断る理由がないね!
「いいよ」
笑顔で答える。
「わ、私ぜんぜん遊んでくれる人がいないの。でも、分かってるんだ。皆忙しいから仕方がないって・・・・初めてのお友達だね」
っく、やめろ。その純粋な笑顔に破壊力が半端ない。
「そうなんだ。」
だいぶ時間が経った気がする。この子の見た目よく見てなかったけど、黒髪 黒目のどこか西洋風のような感じが見える顔立ちだ。
そろそろ時間だろう。人が来ているのが分かる。
「それじゃあそろそろ時間みたいだから。じゃあね」
「じゃ、じゃあね」
別れの挨拶をする。
・・・・・・またあえるかな?・・・