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僕と異世界と主人公と  作者: ぬまろ
9/32

合格発表


「アサダヴォォォォオ!アサダヴォォォォオ」

アサバードは今日も元気に鳴いている。


「シリウスさまー!あっさですよー!」


「おはようマリリン。今日も元気だね。」


「マリリですよ!今日は合格発表なのではやく準備して下さい!」

ああ、今日は合格発表か。転生しても朝には慣れないなぁ。

...







...

「このサンドイッチ美味しいね」

今日は馬車の中で移動しながらの朝食となる。父さんが早く結果を見てきなさいと急かしてきたのだ。いつもクールな父さんも息子の合格発表は気になるようでソワソワしている感じが伝わってきた。


「そうだな!しかしシリウス!お前が何でも出来るのは知っているが学園ではもう少しグーたらするのは止めてしっかり勉強するんだぞ!」

相変わらず真面目なサリウス兄さん。学年ではいつもトップ10に入る実力者らしい。努力の鬼だ、サリウス兄さんを見ているとカッコイイなと思う感情と苦労せずにチートを持った自分に対してなんとも言えない罪悪感が生まれる。



「もうすぐ到着しますよ坊っちゃん」

声をかけてくるのは馬車を巧みに操る馬のおじさん。本名を聞いてもハハッと誤魔化される。謎に包まれているおじさんだが父さんが冒険者をしていたときに出会ったらしい。本当かどうかはわかない。謎だ。


準備をしていると到着したようだ。

サリウス兄さんは合格者に学園のパンフレットを配る仕事があるというので先に駆け足で学園へ向かった。


学園へ到着して周りを見ると泣いてる人や笑顔の人がいた。落ちてしまったのだろうか。難易度的には高くはないが、勉強するための参考書の値段が高いこともあり平民は落ちやすかったりする。中にはボロボロの参考書を持って笑顔で泣いている子もいた。お下がりの参考書だろうか。僕はおめでとうと心のなかで呟いた。



右の板には試験番号順で並んだ番号が、左の板には総合得点順で並んだ番号が張り出されている。トップの人は入学式の際に代表の挨拶をすることになる。

まずは右の試験番号順の板から見ることにした。僕の番号はイイヨ番だ。


「108,109,112,114 あ、あった」

まあ順当だろうとクールぶりながらも右手ではガッツポーズをしていた。せっかくなので左の総合得点順の板も見ることにした。


~成績順合格発表~

1.ユウ・ま・ミトロニクス

2.マリアンヌ・う・ゴールドセイント

3.フウ・け・ウインディネス

4.クリス・き・ホワイトネス

5.シュバルツ・え・ゴールドセイント

6.クロ・か・ダークネス

7.スイ・こ・アクアネス

8.ケイ・く・バーニングシュウゾ

.

.

.

13.マール・さ・フォーイ

.

.

.

18.シリウス・す・ホワイトライト


~~~~~~~~~~~~~

わお、1位が平民じゃん。これは主人公候補だな。見ていたらきっと楽しいイベントが起こるだろうし覚えておこう。

2位と5位は王家か、キーッ!とハンカチを噛んでいる金髪のクルクルクロワッサンヘアーがきっと2位のマリアンヌさんだろう。となると隣でアワアワしてるのが5位のシュバルツくんだな。

そのほかは五大貴族か。全種類いるとかなんだこの年代は。まさに奇跡の世代だと思う。楽しくなりそうである。


13位にはマルフォイか。僕は、、、18位か。50位以内ならいいかなと思ってたけど結構高かったな。これで心置きなくホワイトタイガーの肉を食べれるってもんだ。


今日はサリウス兄さんは普通に授業もあるようなので僕は先に帰る。帰り際にマルフォイが居たので僕も合格したことを伝えるためにガッツポーズしたら人差し指と中指をくっつけたピースをしてクイッとしてきた。どうやら伝えたいことは伝わったみたいなのでよしとしよう。


帰りの馬車は僕しかいないので魔法で椅子の部分をフッカフカにしてゴロゴロしながらパンフレットを読んで帰った。

家の門にはマリリンが待っていてくれて自分のことのように喜んでくれた。僕はこれで実感が出たのか嬉しいという感情が爆発してマリリンと抱き合ってよろこんでいると馬車のおじさんが、ではサリウスぼっちゃまのためにまた学園へ行きますね。シリウスぼっちゃまもご両親にはやく伝えてあげなさい。そういって来た道を折り返していった。


屋敷に入り両親に伝えると喜んでくれた。僕はマリリンと喜んだせいかさっきほどの感情は生まれなかった。ごはん楽しみにしてるからねと言い残して自分の部屋に戻った。



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