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僕と異世界と主人公と  作者: ぬまろ
16/32

特訓開始


「おはよー」

ああ、眠い。そう思いながら教室のドアを開ける。


「シリウスじゃな~いか。おはよう」

マルフォイが返事を返してくれる。


「僕は総合戦闘クラブに入ることにしたよ」

マルフォイと魔術クラブを共にする道も楽しそうだったがクラブは1つしか入れないので仕方がない。


「そうか~い。それじゃあ君との勝負は学園ナンバーズまでお預けだ~ね」


「学園ナンバーズ?なんだそれは」

教えてマルフォイ!


「学園ナンバーズは年に1度だけある全学年参加型のバトルトーナメントさ~。学年関係なしに強い人が勝ち残り学園の強さランキングが決まるから学園ナンバーズっていうんだ~よ!上位10位には友好国であるカタカナ王国との親善試合に参加できるんだ。前回は僕らのひらがな王国が勝ったみたいだ~よ」

学園の純粋な強さランキングを決める戦いか。これは左目が疼くな!そう思い、僕は左目に魔法陣を浮かべて「うっ。ひっこんでいろ」と小声で言った。マルフォイが心配しているが気にしなくていいのだよ。


「そうか、まあ上位は高学年が独占するでしょ」

でもうちの1年S組は奇跡の世代だからな。主人公代表のユウ・ま君がなにかしてくれるだろう。僕はまずはカリン様を鍛えなくてはならんのだ。


「ま~ね~。でも低学年から上位に食い込めたらカッコいいと思わないか~い?」

マルフォイには是非とも頑張ってもらいたいな。



...






...


放課後になったので闘技場へ向かう。


「シリウスくーん!待っていたよ!!」

やるきに満ち溢れているようだ。さっそく訓練を始めよう。


「鎖分銅の部分に魔力を流して10秒間真っすぐ浮かせることが出来るようになりましょう!」

はい!といい返事をするカリン先輩。年上なんだからもっと砕けて話してくれていいのよ?


「じゃあ僕は他の武器組のところに見学してくるから!」

そういって別の武器組のところへと歩みをすすめる。カリン先輩を勝たせるためには敵の情報を把握しないといけないのだ。


まずは射組。弱くはないが目立って強いわけでもない。弓は鎖分銅で払いのければいいので問題ないな。


次は闘組と打組だ。この2組は仲が良くいつも合同練習しているそうだ。斧を使う強い先輩がいるらしいが今はその人は居なさそうだ。ナックル使いの人を見ているとナックルもロマンがあるなと思う。ナックル部分はガードも攻撃も出来るから実はバランスのいい武器なんだよね。ただ一つ問題があってリーチが短いが故に怖いのだ。どれだけ怯えないで相手の懐に入れるかが勝負になってくる。


次は槍組だ。槍や薙刀はリーチも攻撃力もあって強い。槍組には学園ナンバーズ4位と8位の人が居るらしい。あの指導している人だろうか。顔だけ覚えとこ。モジャモジャゴリラ、モジャモジャゴリラ。よし、覚えた。


最後は剣組か。不動の1位とはカッコイイ称号を持ってるじゃないか。でも来年それが崩れるかもね!ふはははは!。そんなことを考えていると


「シリウスじゃないか!クラブはもう決めたのか!」

サリウス兄さんの登場である。


「うん。総合戦闘クラブの連組に入るよ」


「連組か、カリン嬢が居るところだな!失礼のないようにするんだぞ!ただお前は鎖鎌とかの武器は使ったことあったか?いつも家では剣だったろう」


「剣は人気があってつまらないでしょう。不動の1位を崩すよ。来年楽しみにしていてよ」

そういって僕は連組のカリン先輩のところへ戻った。


...





...


「カリン先輩なんで地面に[の]の字を書いてるんですか」

だって出来ないんだもんとのこと。


「そりゃ初日から出来てたら天才ですよ。コツをつかむまでが勝負なんですよ?」

だってだって。駄々をこねる先輩。ちょっと可愛い。


「どうしてそれで連組の復活が出来ようか。想像してごらん。自分が総当たり戦で優勝している姿を、、、」

カリン先輩は目を閉じる。想像しているのだろう。あ、笑った。あ、落ち込んだ。あ、ガッツポーズしてる。


「シリウス君!わたし!!やるよ!!!」

ちょろいぜ。


「さぁ、魔力は僕が供給しますからどんどん行きましょう」

魔力が切れては僕が供給して、切れては供給しての繰り返しだ。

「もう無理だよシリウス君」「見るんだあの巨人の星空を!!」「やります!」

「もう無理だよシリウス君」「想像するんだ自分がナンバーズになった姿を!」「まだ頑張れます!」

「もう無理だよシリウス君」.....「やります!」

.....

...

..

.



「う、浮いたよ!シリウス君!!!」

うぉおおおおお!やっとできましたか!こっちも魔力供給するだけの作業に飽きてたんだ。

カリン先輩は訓練を始めてから3週間目にして魔素流しのスタートラインに立つことが出来たのであった。




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