7話:俺の名は。
翌朝……。
昨日、取ったハーブや香辛料をナポリさんに届けに行こうでもその前に取り敢えず…山田太郎からの身ぐるみ剥いだ戦利品を朝イチ、人が少ないであろう?商人ギルドに売りに行こう。宿で朝食を食べ終えた後に商人ギルドを目指した。
商人ギルドの扉を開け入ると、市場の関係か商人達は【アイテムボックス】に荷物をまとめ帰る準備をしているため、受付に並ぶ人は誰も居なかった。
<アイテムボックスを習得しました。>
(異世界収納の劣化番スキルを習得してもな……今日は早めに宿に戻り晩にでもスキルのチェックと実験してみよ。)
12歳ぐらいの美形で可愛いらしい金髪の耳の長く先が尖った女の子が向かいの受付窓口に座っていた。
『おはよう、ございますです。』
「エッ……エエエルフ?」
『ハイです。エルフは初めてですか?平均寿命は約250歳くらいで幼く見えてもエルフは見た目、年齢が3年で1歳増えるので人間の年齢基準だとノエルは36歳ぐらいなの。』
「ノエルさん歳上じゃないですか……。」
『そうなんですか?それで、今日はどう言った用事です。』
「武器・防具を買い取りしてもらえます?」
『買い取りは奥の鍛冶屋、受付なのノエルはお店の営業許可書と商人ギルドカード発行の担当なのです。』
「商人ギルドって誰も登録できるんですか?」
『ハイです。Fランクなら銀貨3枚で誰も登録できて、どこの国でも使えますです。』
ロリコン変態紳士しと罵られようが、自信満々に胸を張って説明しているノエルさんが可愛くて可愛くて仕方がない。何この生き物どこで売ってるの?この世界ではロリコンは犯罪ですか??
説明をまとめると冒険者ギルド・商人ギルド両方ともランクがS~Fに分かれてて、Fランクには直ぐに成れるそうだ。ギルドカードはランクごとに色分けされて商人ギルドのランクで、できる事とを簡単に説明すると……
S:ゴールド(国や王様を相手に商売ができる。)
A:シルバー(街や貴族を相手に商売ができる。)
B:ブロンズ(村や村長を相手に商売ができる。)
C:レッド (建物をお店として営業できる。)
D:グリーン(出店・屋台を営業できる。)
E:イエロー(商人ギルドで物を仕入れる事ができる。)
F:ブルー (身分証代わり)
冒険者ギルドではそのランクまでの依頼を受けることができるらしい……ので取り敢えず。Fランクに登録する事にした。
『この紙に名前を書いて下さいです。』
紙を渡された俺は……ブリッヂストーンの石橋さんの様に……鈴木を英語、変換して紙に書いてノエルさんに渡した。
『ベルウッド様でよろしいですか?よろしければ銀貨3を支払って。最後にカードに血液を垂らしたら完成です。』
銀貨を3払うとブルーカードを渡され血液を垂らしてみたら変換なく血液の跡がついた……
╔═══════╗
║ 商人ギルド ║
║ ベルウッド ║
║ ランクF ∗ ║
╚═══════╝
「これで完成ですか?最後血液を垂らす意味有るんですか?」
『ハイです。この世界での犯罪歴があればカードが黒色になるです。それに本人以外が持つと文字が見えなくなるです。』
危ない、この世界で身ぐるみ剥ぐのはセーフらしい…正当防衛だからか黒く成らなくて良かった。
『商人ギルド入会おめでとうございますです。ベル様』
(ノエルさんの満面のエクボスマイルは女性耐性の無い俺には致死量?むしろオーバーキルです。ドキドキが止まらない、これこそ恋だ……)
「ノエルさん突然ですが彼氏いますか?」
モジモジと頬っぺたから、長い耳の先まで真っ赤にしながら……
『彼氏はいないですけど…………旦那と子供が2人いますです……』
「えっ?」
……あれ?何かおかしい。言語がよく理解できなくなった……………俺の異世界、初めての恋は5秒で消滅ってこと? ファンタジーのバカやろぉぉぉぉ!!
<女性耐性を習得しました。>
習得すんのかいぃ!!
読んでくださってありがとうございます。