プロローグ
初投稿です。
拙い文章ですがよろしくお願いします。
ひとや あまつち にとって、人生の終わりを
迎えたのは偶然だった。
その日あまつちは
いつもと変わらぬ時間に起き
いつもと変わらぬ電車で出勤し
いつもと変わらぬ仕事をして
いつもと変わらぬ電車で帰る
そんないつもと変わらない1日を終えるはず………だった。
しかしその日は少し違った。
彼は自身が気付かない内に疲弊しきっていた。
何故なら
毎日早朝に起き、毎日始発電車で出勤し
毎日終わることの無い仕事をして
毎日最終電車で帰る
そんな日々を送っているうちに、彼は遂に精神が
限界まで達していた。
だから彼の目の前で女性がホームに入ってくる
最終電車に身を投げた瞬間を見た時には
自分も一緒に飛び込めば楽になるのでは……
とボンヤリと考えていた。
しかし女性と目があった瞬間
彼の泥沼のような思考は一瞬にして吹き飛んだ。
彼女は泣いていた。
何故泣く?
死にたくないのか?
死ななければいけないような状況なのだろうか?
あまつちは目があった刹那の間に疑問が駆け巡り
そして答えが出るよりも先に体が動いた。
咄嗟に彼女の腕を掴み、自分の方に引き寄せようとしたが
態勢が悪く彼女と入れ替わる形となり
自らの体を駅のホームから投げ出し反動で彼女を
駅のホームに戻した。
そして………
ひとや あまつち の短い生涯はこの日一度
幕を落とした。
第1話はこの後すぐ執筆予定
見切り発車で何も決まっていない。