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―調査X日目― とある山中の発狂者(ルナティック)
「ぷるほほうぇええへへへへーはははははっ」
気が狂ったのではない。私は正常だ。
しかし、
「もうね、やってらんないのね」
私は、大小さまざま石の積み上げと格闘中だ。私達三人は、今、とある山中のある場所に、京庭園の枯山水のような庭園づくりの真っ最中である。
「ちょっと、青姉さま。発狂しても普段と大してテンション変わらないんだから、しっかりしてください。
でも、そんな壊れたお姉さまも、す・て・き! キャッ!」
この発情バカ女の相手もしなくてはならない……。
「黙って手を動かせ、青子……」
そして、もう一人は無口で、とっつきにくくて怖い人だし。
あぁ、とっても、とーっても大変だ! もう私は帰りたくなった。慢性的なホームシックなのだ。
自堕落ライフを得るために、馬車馬の如く働く私は、まさしく国家の犬。
その名も一ノ宮青子!
休日にも関わらず、労働に汗するなんて 我ながら素晴らしき公僕根性に涙が流れる。
〈ガシャッ〉
「あっ……」
「青子、やり直し……」
「んぎゃああああ! 私の2時間32分と15秒がぁぁぁ!」
我が魂の叫びがコダマした。




