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『通販はメロンとカップ麺以外には何があるの? 武器や防具は? カノンは布の服しか持ってないから、防具はあったほうがいいよ』


「あ~、武器や防具は売ってないというか、レベルが足りなくて買えないと言ったほうが正しいかな。武器なら日本刀や槍とか包丁など様々あるけど、今のレベルだと包丁までかな。防具はプロテクター入りの服があるんだけど、まだ買えないかな」


 確かに、今の僕が着ている服はボロ布で作った囚人服みたいなやつで、防御力はもちろんゼロだ。


「あ、防具というか、安全靴とか作業用ヘルメットなら売ってるな。安全靴はあってもいいけど、作業用ヘルメットはダサいから嫌だな……あとは下着とかも買うか」


 転移したはずなのに、何故か神様の配慮により、女性の身体になったんだけど、割と不便で誰かに聞けないのもきつい。


 精霊やスライムに聞くわけにもいかないし……とりあえず、下着類は揃えておこう。


 ちなみに、漆黒スライムのヴィラの【暴食】には異空間収納という異空間に道具などを収納してくれる便利スキルが使えるので、【通販】で多く購入しても、持ち運び問題は気にしなくても良い。



 とりあえず、革ジャンとデニムズボンに安全靴、革手袋、アーミーナイフを買って装備した。


 正直、何がよいのか、さっぱりわからないからイメージ的に良さそうなのを選んでみたけど、正解ではないだろうな……。




「それじゃあ、エルフ族の村まで案内をお願い」


『了解~』


「そう言えば、この周辺のモンスターはどんなのがいるの? 兎とか鹿より弱いといいんだけど」


『この辺は、兎や鹿はもちろん、熊や狼とか更に危険なモンスターもいるし、食人樹なども居ます』


「ええ……」


 マジか……。


 前回の時ですら鹿に瞬殺されたのに、更に危険な場所だと……絶望しかないよ。


『ですが、エルフ族の村にある神聖樹の影響で動物系のモンスターは弱体化されてますが、カノンにはまだきついかも』


「神聖樹ってなに?」


『神聖樹は精霊の湖の凄いやつみたいなものですね。精霊の湖が中級精霊管理ですが、神聖樹は上級精霊管理ですから』


「へぇ……それは凄いな。あ、だから精霊の湖も安全だったの?」


『そうですよ~。ですけど、今の精霊の湖は管理精霊が居ないから、普通の湖になってるかもしれないです』


「あ、そう言えば……僕の眷属になると一緒に時間回帰すると、今の時間軸の精霊も消えるのか」


『きっとそうですね。世界の修正力で、私達精霊の湖にいた精霊はいなかった事になりますね』


「こわっ……世界の修正力。もしかして、僕も修正されるだろうか?」


『どうでしょう。今のところ大丈夫なら大丈夫じゃないですか。正直、私レベルの精霊には世界の意志は分かりませんからね』


「世界にも意志があるんだ……でも、神様のほうが偉いよね?」


 僕は神様からスキルをもらってるから大丈夫だよね。


『ああ、あのカノンにスキルをくださった神様ですね……たぶん、上級神だとは思いますが、世界のほうが凄いですよ。神様はたくさんいますから』


「ああ、そう言えば地球でも神様はたくさんいたか」


 そこは地球でも一緒なのか。

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