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鹿モンスター

『頑張ってね、カノン』


「ありがとう。死なないように頑張るよ」


 精霊から、湖外のモンスターは本当に危ないから、やめたほうがいいと言われたが、精霊には僕の死に戻りを説明し、眷属は一緒にループするから大丈夫と説得したら、なんとかチャレンジを理解してくれた。


 湖から一番近い場所に生息しているモンスターは鹿モンスターと兎モンスターで、兎モンスターは単体では鹿モンスターほど強くはないが、集団で襲ってくるから総合的には鹿モンスターより危険で、鹿モンスターは角のサイズにより強さが違い、角がデカいのを見たら、すぐに逃げたほうが良いらしい。


 この兎と鹿ですら深淵の森内では強くないらしい。


 ……冷静に考えて、僕って詰んでない?


 騎士達には勝てないから深淵の森に捨てられるのは確定したとして、深淵の森から脱出するには、モンスターから逃げるか、勝つしかないって……。


 せめて武器が欲しいんだよなぁ……。


 僕って、攻撃手段が【魔術眼】か精霊魔法しかない。


 深淵の森を抜ければスライム達も戦ってくれるけど、所詮は最弱モンスターだから、あまり戦わせたくはない。




 ★


 湖を出て、深淵の森を彷徨うこと、10分ほど。


 精霊の言う最短でいける安全地帯まで、約2時間ほど。



 先は長いというのに、いきなり鹿モンスターを発見してしまう。


 距離にして100m以上はあり、僕は【魔眼】により視力が強化されているので、森中でも見えるレベルだ。


 幸い、まだこちらに気がついていないみたいだから、逃げられるかなと鹿モンスターに背を向けたら……


『カノン危ないよ!』


「え?」


 ズドオオーーン!!


 僕は背後から鹿モンスターに魔法を撃たれたらしい。


 ……あの距離が射程内って反則だろ。


 そして、僕は視界が暗転する。





 ★


 また、例の宇宙空間だ。


 という事は、あの鹿モンスターに瞬殺されたのだ。


 100m以上離れた敵を瞬殺する火力の鹿モンスターって……どうすればいいんだよ。


 もう、これは神様からもらうスキルに期待するしかないかな。



 その後、神様からもらったスキルは、【通販】という禁忌指定のスキルだった。


 神様の話では禁忌指定スキルの中では一番世界に影響のないスキルで、発動させるには膨大な神気が必要だから、神気の無い人族にはたいした効果は出せないが、神様があげられるスキルの中では高い部類のSランクスキルらしい。



 僕は神気が使えるけど、大丈夫なのかな?


 まあ、神様的には知らないから仕方がないか。



 早速、【通販】を【鑑定】してみると……神様がくれただけに、神スキルだった。





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