表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/22

湖の外へ

 深淵の森に捨てられて186日目。


 僕は湖周辺を未だに離れておらず、ずっと精霊の【テイム】とスキル上げをしていた。




【カノン】

固有スキル

 EX無限増殖Lv1 《残機無限》

 A鑑定Lv4

 A魔眼Lv5《魔術眼》《魅了眼》

     《精霊眼》

スキル

 BテイムLv45《眷属召喚》《眷属同期》

       《眷属念話》《眷属収納》

神気運用法

 神気…5,376,164ss

眷属

 蒼スライム《スラリン》超再生

 白銀スライム《リラ》思考加速

 漆黒スライム《ヴィラ》暴食

 中級精霊《16体》

 下級精霊《574体》



 湖の精霊は全て【テイム】を完了して、【テイム】がレベル40のときに覚えた【眷属収納】で全ての精霊を僕の体内にある異空間に収納している。


 精霊は僕の体内に収納すると個体という概念が薄れ、集合体へと変化していき、個体でもあり、集合体でもある特殊な精霊になった。


 そして、精霊を【テイム】したことにより、何故かスライムの【テイム】が出来なくなってしまい、未だに眷属スライムは3匹だけだった。


【スライムの主人】という称号があるのに、称号が仕事をしていない……。


 精霊の話では、僕の身体はほとんど精霊化してしまった影響で、モンスターであるスライムを【テイム】出来なくなってしまったらしい。


 既に【テイム】している3匹は、神気を食べて聖物になっているらしく、僕の眷属でも問題ないが、通常モンスターには耐えられないとの話だ。


 しかも、スキルレベルもほとんど上がらなくなってしまったので、湖周辺でやれる事はなくなってしまった。


 スキルレベルも、ランクが高いほど上がりにくいんだと推測する。


【無限増殖】は使ってないから、スキルレベルが上がらないのは仕方ないが、AランクスキルとBランクスキルは同じペースで使っているのに、圧倒的にBランクの方が高いから、きっとそうだろう。




 そろそろ湖を離れるタイミングかもしれない。


 というか、流石に草と果物だけの生活は嫌だ。


 肉が食べたい!


 ジャンクフードが食べたい!


 塩分のあるものが食べたい!!



 ……ヤバい、考えれば考えるほどジャンクなものが食べたくなってきた。



『ねえ、カノン。本当に湖から離れるの? 湖の外にいるモンスターは強いよ?』


 精霊が僕を心配して話しかけてくる。


 うん、分かってる。


 僕は弱いからね。


「それでも草や果物以外が食べたいんだ」


 動物系のモンスターも食べられるらしいし、本当はスライムも食べられるらしいが、僕としてはスライムは仲間や家族に近いので、スライムは絶対に食べる気にはならない。


『そっか。私達の精霊魔法が、役に立てば良いんだけど、外のモンスターには微妙かもしれないよ』


「そうなんだ……」


 僕としては、精霊魔法を当てにしていたんだけど……スライムと精霊は僕と似て弱いのかもしれないな。


 僕の【魔術眼】も精霊魔法より弱いからな……とりあえず、チャレンジしてみるか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ