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「語彙力が、」
ランボーは海に沈む陽に、永遠を見たという
そのような目はもちろん、話す言葉も持っていない
それでも昔から美しい景色を眺めるたびに
どのように伝えたらいいのだろうと、わくわくした
けれど上手く言葉に出来なくて
100の絵具がある人を羨んでしまう
まっすぐな線すら描けないから
どんなに多くの色を使っても
描けるはずもないというのに
景色を感情を出来事を
もっと深く捉えることが出来たなら
たとえ永遠は見ることが出来なくとも
一瞬の煌めきくらいなら手を伸ばせるのかもしれない
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