やはり嫌い
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
嫌いと苦手、この二つの言葉、非常に似てますけど、違う言葉なので、違いは勿論あります。
ただ文脈読まないで、言葉だけで判断するとおかしな事になる。
嫌いと苦手。非常に似た言葉ではあるが、この言葉には差異がある。それは文脈をきちんと読まねば判断出来ないこと。さながら少女の言動の様に。
友人は子供嫌いを自称している。だから子供が居る場所には決して違う近寄らないし、避けられる範囲で懸命に移動する。けれどもこの行動から分かる通り、危害を加えるつもりは無い。
そんな友人であるが、目に入った子供の事はそれなりに気にかける癖がある。
母親から肩に手を回らされる、親にドヤされて泣きじゃくる、そんな光景を見て、やはり思うところはある様で、喜怒哀楽が節々に滲み出るのだ。
――良い世界だね。庇護下に置かれるのは、平和な証拠。
――怒るばかりで、周りが見えてない。あの子の声も大き過ぎるけど、母親もかなり感情的だね。
それは節々に気遣いが見られるものだった。嫌いとは名ばかりの、好意が滲み出ていた。
「貴方は子供が嫌いなんじゃなくて、苦手なんじゃないの?」
すると無表情と沈黙の後に、その唇を開く。
「……嫌いだよ」
「私は嫌いと苦手を区別出来ない人間じゃないよ」
これは私の勝手な解釈なのだが、『嫌い』と『苦手』だったら、『嫌い』という言葉の方が攻撃性が高い。剥き出しの憎悪を向けているから。『だったら「苦手」という言葉を使えば良いじゃないか』と思われるかも知れないが、そう簡単な話じゃない。
仮に『苦手』と定義して、『それは「嫌い」でしょう?』などと定義されたら、傷付くのは本人なのだ。『苦手』以上の強い刃が心を襲う。
だからきっと、他人に言われて傷付くよりも、自分に言われて傷付く方を選んだだけ。一種の防衛反応なのだと知った。
「『苦手』と今更訂正しても、それを咎める様な真似はしないよ。安心して」
そう言うと、少し困惑した様に瞳が揺れた。少しだけ吐息が乱れた後、彼女は僅かに笑った。
「でもやっぱり寄らないで欲しいかな。何もしてあげられないし、何も出来ないから。変に絡んで問題事に発展するぐらいなら、私は無干渉を選ぶよ」
……やっぱり苦手な様だった。
『嫌い』と『苦手』何方も似た言葉ではありますが、やはり差異があります。
何方も心に嫌な思いが浮かぶ言葉ですが、やはり違う。
以下は私の解釈。
『嫌い』って憎悪から来る嫌悪感だったり、無感情だったり、『貴方と関わる気はないし、関わったら容赦しないから』というもの。
『苦手』って恐怖から来る困惑だったり、憎悪以外の何かを持ち合わせているもの。『関わると自分がどうなるか分からない。でも相応に貴方とやってきたい』というもの。
端的に言えば、感情に好意が伴うか、伴わないかの違いなんですよ。
これ、ただ『〇〇が嫌い』と言われただけでは分かりません。言動とか文脈を読まなくては分からない。
だから相手が本当に『嫌い』なのか『苦手』なのか、言葉だけで判断しない方が良い。
この小説のように、本人がニュアンス違って使ってる事もあるから。
まぁ『好意』が含まれている分、『苦手』の方が言葉が若干優しいんです。
でもあえて『子供嫌いなんだよね』という理由はただ一つ。
苦手と言って、「やっぱ嫌いなんじゃん。綺麗な言葉使うなよ」と言われるの防ぐ為。相手からの攻撃を防ぐ為。
『ここまで自虐したら、相手から何か言われる恐れはきっと少ない』という認識の元、やっているだけです。
これはずっとモヤモヤしている話。
以下は本当に何でも許せる方向け。
『子供嫌い』って言うと『アンタも昔子供だったじゃん』と言われますが、個人的にはそれとは全く別の話。
ネットでよく見ますし、私も実際、感想欄にありました。
『嫌い』も『苦手』も感情なんですよ。
『好き』『得意』と同じ感情。
自分の心に反射的に浮かぶものなんですよ。
それただ『貴方も昔、子供だった。それに対して何も思わないのか』と片付けられるのは、個人的には論点がズレている。
というか私の子供時代、赤ん坊も年下の子も好きじゃなかったので。
反射的に浮かぶ感情を、ただ『過去がそうだったから』と片付けられる程、人間は簡単に出来てません。
苦労もしません。
性能の話をしているのに、ビジュアルの話をしているのと同じことです。
個人的にはそれから後の話が大事になると思ってます。
嫌いだから『傷付けよう』、嫌いだから『文句を言おう』そこまで来たら、漸く『貴方も昔は子供で迷惑掛けたでしょう?』の話です。
自分の事を棚に上げて言ってんじゃない。の話です。
『感情』を否定するのは、私は好きじゃありません。