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③
「はぁぁぁぁ。イケメン台詞に負けて、つい、ついていきますなんて言っちゃったぁぁぁぁ」
ジェットコースターに乗車直後。
小さく呟いてる、後ろの席を見やる。
「梅ちゃん、あの、ホントに大丈夫?」
こくこく頷いてるけど、青ざめてるな。
隣からも声がする。
「主様、ご安心を……なにが襲ってこようとも俺が、身を挺してお守りいたします……! この命に代えても」
「ハーヴェイ」
何気こっちも相当びびってんな。
「それではみなさん、いってらっしゃ~い」
スタッフのお姉さんが手をふり、がったんと音がして、とうとうコースターが動き出した。
おお、テンションあがるね……。
スピードがついてきたころ、後ろでボイスの声がする。
「ちっ、身体をがっちり固定するたぁ、徹底してやがる。だがまぁ、腕一本くらいなら貸せるが。どうする?」
「あ、ありがとうございます……!」
おおっと、加速とともに気分が高揚してくる。
振り返ることはできないけど、今梅ちゃん、ボイスの腕にしがみついてるのか?
イイ感じじゃんかこれ。




