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勇者が残したもの  作者: みずポテト
第一章 帰るために
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04話 初めての朝

 目が覚めるとそこはベッドの上だった。

 どうやら師匠が運んでくれたらしい。

 ベッドから出て窓から外を見てみると、朝日が出ていた。

 森に着いたとき外は暗くなってきてたから今は朝か昼か。

 結構な時間眠ってしまっていたらしい。

 ガチャ


「おはよう。よく眠れたか?」

「あっおはようございます!師匠。」

「朝ごはんができた食べるぞ。」

「ありがとうございます!!」


 こっちに来て初めてのご飯だ。

 昨日の夜は気絶していて、食べてないからお腹が減っているのでありがたい。

 

 ダイニングに行くと師匠が座って待っていたので俺も真正面の椅子に座る。


「口に合うか分からんが沢山食べてくれ。」

「はい!」

「それじゃあ。」

「「いただきます。」」


 癖でいただきますと言ったがこっちの世界でもいただきますは共通らしい。

 朝ごはんはとても俺好みの味だった。

 コッペパンみたいなパンにオニオンスープ、スクランブルエッグ、サラダそれと何の肉か分からないが、この厚切りベーコン、元世界のベーコンに比べてもかなり美味しい。


「このベーコン何のお肉なんですか?」

「フレアサーペントの肉だよ」

 サーペントってことは蛇!?

 蛇の肉は初めて食べたがこんなに美味いのか。

 いや、元の世界の蛇がこれと一緒とは限らない、きっとこの世界の蛇が特別なんだ。

 てかフレアとか言ってたけど蛇に属性があるのか?


「あの、サーペントってどんな奴なんですか?」

「大きさは大体小さい奴でも5mはある。そして蛇には属性を必ず、水、火、土、風の属性を持ってる。今食べてる奴は10mやつだったな。先日、森に行ったときに居てな、倒して解体したんだが村の奴におすそ分けしても今だ食べきれてなくてな、だから沢山食べてくれ」


 10mある蛇を軽々倒してるってことはやっぱりこの人滅茶苦茶強いんだな。

 

 そんな話をしながら朝ごはんを食べ終えた。

 そして、食後のお茶を飲みながら昨日のことを話した。


「昨日気絶したのは、魔力切れだ。」

「魔力切れ?」

「体内にある魔力をすべて使い切ると体の力が抜け気絶する。」

「ということは、僕は魔法を一発撃ったら魔力がなくなるくらい少ないんですか?」

「いや、お前のは出力が高すぎた。普通は初めて打つ魔法で岩を真っ二つにはできない。出力は高めるほど魔法の消費量が増える。だからお前は一発で気絶してしまったんだ。」


 なるほど、だからあの時とんでもない出力と言っていたのか。


「ただ、魔力は魔力を使えば使うほど増える。それに、鍛えれば出力は調整できるし、出力に対しての魔力消費を抑えることもできる。」


 ということは、今の俺は伸びしろの塊ということか。

 帰るまで残り僅かだがこの数日でどれだけ成長できるのか楽しみだ。


「今日も昨日みたいに気絶するまで魔力を使うがついてこれるか?」

「はい!今日もよろしくお願いします!」


 こうして、俺の異世界生活2日目が始まった。

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