伝説の行方
オリアンの丘。
そこには三人の冒険者の銅像があったよ。
だけど手掛かりは無さそうだし、近くにあった村に行ってみたんだ。
村人達に聞き込んでも御伽噺ぐらいの物しか分からないみたいで一番知っていそうな村長に聞きに行ったの。
何だか頼み事をされちゃって村の中に出現するモンスター退治をすることになったんだ。
コッグスって人と合流して一緒に見回りをしたんだよ。
モンスターの気配を感じ取って退治すると村長から情報をもらえることに。
「まさかこれほどの早さで解決してくるとは思いもしませんでしたな。どうやら儂の目が節穴だったようです。ご勘弁願いたい。して、聞きたいこととは御伽噺のことでしたな?」
「うん、教えて教えてー!」
ようやく村長からの話が聞けそうだね。
「……ふむ、貴女方は悪い人間には見えません。教えたとしても悪用しようとは思わぬはず。怪し気な奴等の手に渡るよりは随分とましでしょう。さあこちらへ、何もかもお教えしましょう」
村長は家の中に手を向ける。
「それじゃあ俺は失礼させてもらうぜ。また何か出てくるかもしれないからな」
コッグスが離れて行きそうな感じだったけれど、
「いや、これもついでだ。お前にも聞かせてやろう。何れ関わることになるかもしれんからな」
「……何だか知らねぇけど分かった。なるべく手早くお願いするぜ」
ということで私達は村長の家の中に通されたんだ。
中はこの辺りだといたって普通な感じなのかな?
中心に囲炉裏があったりするよ。
でもそこで話す訳じゃないみたい。
隠し通路から地下へ行って三メートルぐらいはあるとても大きな扉の前。
「これが御伽噺の終着点。継承の剣が眠る場所。儂の家は代々この場所を護ってきた守なのだ。もしもの為にと子供の頃から鍛えに鍛えぬいてきた。しかし、子に託すことも出来ずもう儂一人では続けることさえ不可能なのだ。よってコッグス、貴様に託そう」
「おい、勝手に決めるな。俺にだってやることがあるんだぞ!」
「別に守れとは言っていない。剣はこの方々に譲るのだ。今まで通りに生きればよい。ただ御伽噺に続きがあったということを覚えておいてほしかったのだ」
「……まあそのぐらいなら」
コッグスも納得した感じかな。
「さて、こちらの話はおわりました。では参りましょう。伝説の先へ」
村長が軽く触れると大きな音を立てて扉が開く。
力を入れている様子はなかったから仕掛けでもあったのかな?
中には立派な台座に刺さった剣が一つある。
剣の付け根のところに大きな宝玉が付いていてガードの部分もクルクル装飾がしてあるんだ。
すごい昔の物なのに錆びもなくて中々立派な物だよ。
「この剣、抜いてもいいのかなー?」
「ええ、どうぞお持ちになってください」
私は頷き剣に手を伸ばしたの。
ググっと力を込めると簡単に引き抜けたよ。
「継承の剣というのは真実の名ではありません。デルフィング、それがその剣の名前です。どうぞ覚えておいてください」
「デルフィングかー!」
けっこう軽くて使いやすそうだね。
「これで妙な企みも阻止できたんじゃないっすかね?」
(うん、そうだね)
「そうだといいねー!」
「長き封印も解除され、剣も相応しき主の手の中に。もうここには用はありませんな。上で御馳走でも用意いたしましょうか」
「わーい、御馳走だー!」
一階に戻ろうかって話をしていたら、壁がガサッと崩れ出す。
何かの気配が近づいてくる感じ。
「何か来るよー!」
「敵っすか!?」
「爺とガキは下がっていろ。ここからは俺達戦士の出番だぜ!」
「分かったっす!」
(頑張って!)
ティルルと村長が地上に退避し、私はサッとティターニアを……。
やっぱりデルフィングを使ってみよう。
丁度良い機会だもんね。
サッと構えているとさっき倒した獣人みたいなモンスターが壁に穴を開けて湧き出て来る。
壁にドンドン穴が増えてとめどないぐらい。
もちろん見ているだけじゃないからね。
出て来た瞬間、ザシュっと斬ってこっちも数を減らしちゃうんだ。
最初はもぐら叩きみたいな感じだったけれど、モンスターの倒した山と踏み越えて来るモンスター達に私は一歩後ろに下がっちゃう。
「おい、一旦退くぞ!」
「先に行っていていいよー!」
「遠慮なくそうさせてもらう!」
私は残って時間稼ぎ。
敵が溢れたって負ける気なんてないからね。
襲ってくる奴等をズバッズバッと切り裂いて倒していたんだ。
「えー!?」
だけどね、長い時間が経って悪くなっていたのかな?
デルフィングが根元からポッキリ折れちゃってとんでいっちゃった。
もう握りの部分しかないんだ。
せっかく貰ったのに困っちゃう。
仕方ないから代りにティターニアを引き抜くの。
使い慣れた、というほどでもないけれど、そこそこ出来るしやれちゃうよ。
斬って叩いて突き刺して、最後まで折れずにやれちゃった。
敵の気配はもうないね。
生き残っていた奴も穴から出て行っちゃったみたい。
「ふぃぃ、終わったね。でもこれどうしよう?」
折れた剣はモンスターの山の中。
通路も埋まっちゃうぐらいだし、ここから探し出すのは大変そう。
「これはしょうがないね、皆に手伝ってもらおーっと!」
私は直ぐに一階に。
「勝ってきたよー」
「流石っす!」
(まあ、モモなら負けないよね)
「やはり英雄は本物ってことか」
「して、伝説の剣の使い心地はどうでしたかな?」
村長は期待したように聞いてくる。
ちょっと言い辛かったけど、
「えっとね、えっとね、ごめんね。剣、折れちゃったー」
後ろに隠していたデルフィングを見せたんだ。
「なんと、伝説も寄る年波には勝てなかったということですか。代々守ってきたというのに、切ない物ですなぁ」
「まあいいじゃねぇか変な奴等が狙っているみたいだが、壊れちまえばどうしようもないだろ?」
「いや、実はそうではない。剣としては使えずとも財宝への道を開く鍵にはなり得るのだ。して、刃は何処にあるのですかな?」
「まだ地下にあるよ。モンスターの中に埋もれちゃって大変なのー」
「あの刃だけでも敵に渡れば大変なことになるかもしれません。急いで探し出しましょう」
「うん!」
もう一度地下に戻ってね、皆で一緒に剣を探すことになったんだよ。
「これは……。大変な作業になりそうだ」
「ま、やるしかないっすね」
(僕は応援しているよ!)
「うん、御主人は上で待っていて!」
邪魔なものを家の外に運んだり結構大変な作業をしたの。
地下は綺麗になったんだけど、結局デルフィングの刃は何処にも見当たらなかったんだ。
私達が居ない間に持ち去られちゃったのかな?
「これだけ探してもないとなると、奪われてしまったのでしょう。ならば急ぎ取り戻さねば」
「えっと、聞きたいっすけど、剣を奪われると何がどう不味いんっすか?」
「御伽噺より遥か太古。人々は魔神というものを使役し空を自在に飛び回り、物凄い早さで世界を駆け巡る力を持っていたという。その遺物こそが国を破壊し、滅亡させた原因であり封印とはその魔神を封じたものなのです。もし封印が解けて邪悪なる者の手にでも渡ればウィーディアどころか世界が崩壊しかねないのですよ」
私、一度過去の世界に行ったことがあるんだ。
その時のことはまだ忘れてはいないよ。
とっても進んだ技術力をもっていた文明があったんだよね。
また機械兵器なんて物が出てきたらすごく大変かも。
敵の正体はたぶん……。
「ディスラム・アルマ・ファランクス。そいつが本を狙っていたんだ。だからたぶんそいつの仕業だよー!」
(だよねだよね)
「そっすよ。怪しい奴っす!」
「領主様が。……そのような行いをする訳がありません。あの方は今まで民衆の為に尽くして下さってくれたのですから」
「いいや、そういう奴こそ怪しい。裏で何やっているのか分からないもんさ」
村長はまだ信じられないみたいだね。
「とにかく取り戻さなきゃだよね」
でもどうしよう。
奪って行ったモンスターはもうそうとう遠くに行っちゃった。
何処に居るのかも分かんない。
「こうなったら直接乗り込むしかないんじゃないっすか!? 悪者は退治するっすよ!」
(といっても証拠がある訳じゃないんだよね。本を奪う為に悪者を雇ったってだけだもん)
「うーん、とりあえず行ってみるよー。証拠も見つかるかもだもん」
ということで次の目的地が決まったね。
家猫のモモ
異世界に転生して人間となる。
御主人(ヒロ)
人間だったけど異世界に転生して白い猫になる。
エリオ・ジ・エイグストン(モモの従者)
レマ・トマトン(旅の同行者、料理人)
ナヴィア・ドライブズ(旅の同行者、馬車の運転手)
リシェーリア・パラノイア(プリスターの司祭今は味方?)
ゼノン・ハイム・ディラーム(ラヴィーナの従者)
王子シャーン(元気少年)
王女ルシフェリア(元引きこもり)
王女ラヴィーナ(格闘が得意)
王女イブレーテ(妹弟ラブ)
王子パーズ(恋焦がれる男の子)
王女アンリマイン(泣き虫)
王女マーニャ(派遣王女)
シャーンのお母さんテルナ
ウィーディアの女王。
爺
シャーンやテルナの付き人。
フルール・フレーレ
ラヴィーナの師匠で格闘家。
青鎧のブルース・グライブス
教育係アリア・ファイリーズ
モモの教育係。
赤髪の槍使い、リーズ・ストライプ(エルフ)
桃髪の魔術師、カリン・ストライプ(エルフ)
冒険者、エルフの姉妹。
ベノム(ブレードバード隊、隊長)
ルーカ(孤児)
プラム・オデッセイ(里帰り中)
ジャック・スロー (天狼ジャックスロー隊長、白い狼男)
クロノ・アークス (シャーンとルシフェリアのお友達)
シャルネリア・シャルル・シャリアット(同上)
剣と魔法の世界 ミドレイス
翼の生えた子供 ウリエリア




