絶対に見つけ出すからね
次はパーズを見つけようってメイドさんに聞き込みしたよ。
西棟の近くで他のメイドさんに声をかけていたんだって。
その子は私の知り合いで色々聞いてみたんだけど、実際何にも知らないっぽかったよ。
最後に見かけた場所を聞いてそこから捜索してみたんだ。
やっぱり町の外に出て遠くに行っちゃってたんだよ。
居場所を特定して抱きしめると大きく変身しちゃうの。
重力を操ったりかなり強かったけど、私は頑張って倒したんだ。
パーズを町に連れ帰ると夜になっちゃった。
お城の人にお任せしてね、私はお部屋に戻ったよ。
本当はもう少し捜したかったんだけど、すごく大変だったから今日はお休みしなきゃダメって御主人に云われちゃった。
夜中にコッソリ抜け出そうとしたらね、見つかっちゃったんだよ。
だから大人しくベッドでお休みしといたの。
そして次の日。
今日も、というかずっと捜索が続いているね。
話しを聞いてみてもまだ見つかっていない感じ。
寂しい想いをさせているかも知れないから急がないと。
ルシフェリアの居場所はまだベノムが調べているのかな?
臭いが分からないと私もどうにもならないし、先ずは他の子から捜さなきゃ。
確かアンリマインとマーニャが一緒にお茶をしていたって話だよ。
二人一緒だったなら見つけやすいかもしれないね。
御主人と一緒に向かったのはお城の茶室。
花の匂いや甘いお菓子の香り、誰かがつけていたちょっと強めな香水の臭いもするよ。
だけど大丈夫!
二人の臭いは嗅ぎ分けられるもん。
鼻をヒクヒクさせちゃって椅子の辺りを重点的に調べるの。
……うん、たぶんこの辺り。
ここから両側に移動しているよ。
一緒だったからって一緒に行動していたとは限らないんだね。
「御主人、別々の方に行っちゃったみたいだよー!」
(それじゃあどっちかに行くしかないよね。もう一方は誰かに伝えとけば捜してくれるんじゃないかな)
「うん、そうしてみるー!」
私は近くに居た兵士に声をかけてアンリマインの方に行ってみたんだ。
だってあの子は泣き虫だもん。
町を抜けて草原を抜け、とっても遠い険しい山を登ってね、メラメラいっている天辺にある火口付近。
転げ落ちそうな場所にアンリマインの気配があったんだ。
(うーん、やっぱり触ったら変身しちゃうよね?)
「うん、そうだと思うよー?」
(それじゃあキャットスレイヴで捕まえちゃったらどうかなぁ?)
「そうだね、やってみるよー!」
とりあえず周りに危険な物がないか調べといてっと……。
うん、危険なモンスターは居なさそう。
御主人を避難させてっと、それじゃあ試しにキャットスレイヴを伸ばしたよ。
ゆっくりゆっくり近づけてみたら。
「掴まえたよー!」
キャットスレイヴがすごく熱くなっていくの。
「あっつーい!」
流石に持てなくなって勢いよくお空に放り投げちゃった。
御主人に伝わったら困っちゃうもんね!
そしてやっぱりアンリマインに変化が起きちゃう。
透明だった体が徐々に色を取り戻し、グングン大きく成長していく。
炎で燃え盛る鎧を纏い、手には一本のレイピアを持っているよ。
「我はアンラ・マンユ。災刻を与える悪意の豪炎。無慈悲なる王の力を与えよう。悉く、燃え尽きろ!」
真っ赤な炎が円になり空中を飛びながら迫って来るんだ。
ヒョイっと避けるけど熱量で焼けちゃいそう。
アンリマインの通過した地面が溶岩みたいにドロドロになっちゃった。
生身で近づくのはちょっと無理。
キャットスレイヴは熱が伝わっちゃうから触れない。
試しに遠くから治してみようかな?
それしか方法がないもんね!
「猫猫召喚! 皆出て来てー! アンリマインを助けてあげてー!」
ポンポン出てくる猫ちゃん達。
一緒に合唱しちゃうとね、アンリマインに力が集まって……。
あ、普通に避けられちゃった。
もう一度やっても同じ感じ。
これじゃあ全然効かないよ。
ずっと避け続けていてもアンリマインに攻撃疲れはなさそうだね。
……あれ、これってどうやっても無理じゃないのー?
困ったね、これはとっても困ったね。
仕方ないからそろそろ冷めたキャットスレイヴを回収してね、遠くの御主人を呼び寄せて意見を聞いてみたんだ。
「御主人、これどうしよー?」
その間にもバンバン炎が飛んで来る。
(うーん、水場ならどうにか……って無理かな。この熱量じゃ全部蒸発しちゃいそうだもん。そうでなくともお魚さんが全滅しちゃうよ)
「それは大変だね! じゃあどうしよう!」
(一度逃げて皆に相談してみたらどうかな?)
「うん、そうするよー!」
アンリマインも速いけど、私には追いつけない。
急いで走って移動して町にまで戻って来たんだよ。
直ぐに退き離したからもうきっと大丈夫!
私はウィーディアからザーザメンドで王様をしているアリアに会いに行ったんだ。
転移を使ったから一瞬だよ!
「アリア、アリア。大変なんだよー! シャーンとか皆がね、悪魔の呪いにかかっちゃって悪魔になっちゃったんだよー!」
「ええ、連絡は来ています。とても酷い事になっているようですね。わたくしに知恵を借りにいらしたのでしょうか?」
「そうだよ。アンリマインがね、炎の悪魔になっちゃったんだ。それで熱くって近づけないんだー」
「少々厄介ですね。多少の水ではどうにもならないでしょうし、大量の水だと酷い蒸気にやられるでしょう。やはりここは冷気で対抗するべきかと」
「うーん、でも私、魔法は使えないよー?」
「問題はありません。モモさんには頼もしい仲間が居るじゃないですか」
「仲間? 冷気を使えるって……。あ! ティアマトンなら使えるかもー!」
だってブリザードドラゴンだもん。
前に雪山で戦って仲良くなったんだよね。
キャットスレイヴに付けた鈴で一週間に一回だけ呼び出せるんだ。
もう何日も呼んでいないから今なら何時でも呼び出せるはずだよ。
「アリア、ありがとー! ちょっと話を聞いてみるよー!」
「お役に立てたなら何よりです。またお祭りのようなイベントを企画していますので遊びにきてくださいね。モモさんが居ないと寂しいですから」
「皆を助けたら絶対来るよー! それまで待っていてねー!」
「はい、それまでは大人しく国の運営を続けていますね」
「じゃあまたねー!」
(アリア、またねー!)
そして私達はまたウィーディアへ。
転移場から町の外に移動しようとしているとね、
「モモ様、お待ちください! 先ほど大変なことが起きていると報告が。ダグラマグ山で噴火が確認されたとのこと。この辺りでも被害が出る恐れがあるのでご注意を!」
ジャック・スローが駆けて来たよ。
「ダグラマグ山ってどこー?」
「あちらの方角にある山でございます」
指さした方向にはモクモクと大きな煙が上がって時折爆発音が聞こえるよ。
あそこってアンリマインが居た場所だよね?
もしかして悪さをしているんだったりして。
急いで元に戻さないと酷い事になっちゃうかも。
「私あそこに用があるの! だからちょっと行ってくるー!」
「もしやあそこに誰かがいらっしゃるのですか!?」
「うん、ちゃんと助けて来るからちょっと待っていて!」
「承りました。陛下にはこちらから伝えておきます。モモ様、お気を付けて」
「はーい!」
そして私は町の外へ。
じゃまにならなそうな場所で来い来いって念じながら鈴をぎゅっと握り込む。
「ティアマトーン! ちょっと頼みがあるの!」
呼びかけるとねビュンっと冷たい風が吹いちゃった。
砂埃に目を瞑ると開けた時には大きくて青いドラゴンが地面に着地していたんだよ。
(全く、もっと頻繁に呼べばよいというのに。何故こんなにも待たされなければならぬのだ。我ちょっと寂しかったぞ!)
「うーん、そんなに手伝ってもらうことなかったんだよねー。でもすっごい必要なんだよ。手伝ってくれないかなー?」
だから私はアンリマインのことを相談したんだ。
(いいだろう。どのような頼み事であろうとこの我にかかれば軽くひと捻りよ。わはははは!)
あっさり引き受けてくれたからこれで何とかなりそうかなぁ?
家猫のモモ
異世界に転生して人間となる。
御主人(ヒロ)
人間だったけど異世界に転生して白い猫になる。
エリオ・ジ・エイグストン(モモの従者)
レマ・トマトン(旅の同行者、料理人)
ナヴィア・ドライブズ(旅の同行者、馬車の運転手)
リシェーリア・パラノイア(プリスターの司祭今は味方?)
ゼノン・ハイム・ディラーム(ラヴィーナの従者)
王子シャーン(元気少年)
王女ルシフェリア(元引きこもり)
王女ラヴィーナ(格闘が得意)
王女イブレーテ(妹弟ラブ)
王子パーズ(恋焦がれる男の子)
王女アンリマイン(泣き虫)
王女マーニャ(派遣王女)
シャーンのお母さんテルナ
ウィーディアの女王。
爺
シャーンやテルナの付き人。
フルール・フレーレ
ラヴィーナの師匠で格闘家。
青鎧のブルース・グライブス
教育係アリア・ファイリーズ
モモの教育係。
赤髪の槍使い、リーズ・ストライプ(エルフ)
桃髪の魔術師、カリン・ストライプ(エルフ)
冒険者、エルフの姉妹。
ベノム(ブレードバード隊、隊長)
ルーカ(孤児)
プラム・オデッセイ(里帰り中)
ジャック・スロー (天狼ジャックスロー隊長、白い狼男)
クロノ・アークス (シャーンとルシフェリアのお友達)
シャルネリア・シャルル・シャリアット(同上)
剣と魔法の世界 ミドレイス
翼の生えた子供 ウリエリア




