クイラとジョッテ
私達はハイグスト国の復興をお手伝い。
木を切ったり家を建てたりと大忙し。
そんな時、アリアから呼び出されてウィーディアに帰ろうって誘われたの。
モンスターも居なくなったし、皆に任せていても大丈夫だね。
そんな感じで戻ってみると、お母さんにお休みを貰えたんだよ。
御馳走も食べさせてくれていい感じ。
次の日にはシャーンを連れてリーズとカリンに会いに行ったの。
でもね、そこでトラブルが起きそうな予感。
「そういう事情であるなら仕方あるまい。少しばかり勘違いさせてしまったようだ。我々はギルドに話を通しておるのだ。違反をしている訳ではないのだよ」
グリフは筋肉モリモリの男達に説明したけどね、
「別にあんたに云っている訳じゃねぇよ。俺等はこいつらに説教してやっているんだよ。関係のないアンタには引っ込んでいてもらいたいねぇ」
「へへへ、そういうこと」
これはちょっと無理っぽいかな。
「グリフさん、こんな奴等相手にしなくってもいいわよ。パーティ―の誘いを断っただけで意地悪してくる奴等だし。クイラとジョッテっていって最近この町にやって来た有名なチンピラ冒険者なのよね」
リーズは再びテーブルに寝そべって赤モヒカンクイラと青モヒカンジョッテを指さした。
「そうですね、相手にするだけ無駄な時間です」
カリンなんか気にせずにお茶をすすっているよ。
『なんだと!』
「まあまあ落ち着いてくだされ。今回は我々が悪かったということで依頼は撤回して身を引きますので」
グリフは落ち着かせようと声をかけると、
「あん、身を引いてくれるのかい。んじゃあこんな奴等よりも俺等を雇ってくれないか? 役に立つと思うぜ」
「そうそう、そうした方が得ってもんよ」
「なるほど、自分達を雇えと……」
何だかさっきと云っていることが違うよね。
グリフもちょっとうさん臭そうにしているよ。
流石にシャーンを任せるには怖い感じ。
「いや、遠慮しておこう。こちらにも都合というものがあるのでな。素性の知れぬ者に頼む訳にはいかぬのだ。リーズ、カリン、ギルド内ではダメなのだろう。では外に行こうではないか」
「そうね、外なら問題ないものね」
「ええ、行きましょうかお姉ちゃん」
リーズとカリンは椅子から立ち上がったんだ。
「待て待て待てぇ、俺達の素性が知れねぇだと? 確かにこの町じゃぁ名が轟いていねぇがよぉ、クイラとジョッテといやぁ遠国パラドライオじゃ超有名な冒険者なんだぜ!」
「数々の強敵を屠った伝説、色々聞かせてやりたいぜ!」
それって、今度戦おうとしている国の名前だよ。
私は二人の手をガシッと掴んだの。
「お話ししてほしいなー!」
「そうかそうか、話しをしてほしいのか。良いぜ、たっぷり聞かせてやるぜ!」
「おうよ、朝までたっぷりとな!」
二人は舌なめずりとかそんな感じ。
「ふむ、まさかこんな所に手掛かりがあるとは。確かにそういう話であるなら是非聞かせていただきたいですな。国の大事ですからな、シャーン様、今回のお出かけはここまでと致しましょうか。明日もう一度機会を設けます故に」
「そっか、残念だなぁ。色々な所を見て回りたかったのに」
「次回は是非お愉しみを。さて、リーズ、カリン、お前達も付いてくるがいい。今後助けが必要になるかもしれんからな。当然報酬もありだ」
「あら、そうなの?」
「もちろん行かせていただきますとも」
リーズとカリンは立ち上がって背伸びをしているよ。
「チィ、お前達と一緒かよ。まあ良い、仕事だからな。俺等の依頼料はこいつらよりも高くしろよ!」
「倍にしやがれ、倍だ!」
「まあ考えておこう。さあこちらだ。案内しよう」
そしてクイラとジョッテをお城に案内してあげたんだ。
城門を越えたころに何だかそわそわしていて逃げようか、という相談が小声で聞こえてきたりしているの。
でも私が捕まえているから逃げられないよ。
ガッチリ拘束して応接室に連れて行ったんだ。
危なくなるかもしれないからってシャーンは自室に待機中。
クイラとジョッテは立派な椅子に座らされてだらだら汗を垂らしているの。
「さて、話しを始めましょうか。ウィーディアがパラドライオと揉めていることは御存じでしょうか?」
二人とも無言でフルフル首を振っている。
「パラドライオから来たといわれるお二人には是非にでもお話しを聞かねばと思ったしだいでありますぞ。全て包み隠さず、お話し願いたいですな。出来ぬというのなら、それなりの対応をさせていただくことになりますぞ」
そう云ってグリフは剣の柄に手を置いちゃった。
『是非喋らせていただきます!』
二人はだらだらの汗をたらしている。
入れられたお茶の水分を上回りそうになりながら必死の笑顔で応えてくれたよ。
どうもね、この二人はパラドライオで冒険者や民間人を兵隊にしているという動きを見て随分前に逃げだしてきたみたいなの。
周辺国は危ないかもしれないってウィーディアまで来ちゃったみたい。
有名だって云っていたけど、実は中級冒険者って感じだったの。
最後には平謝りして帰って行ったんだ。
重要な情報はあんまりなかったけれど、人々の状況なんかは知ることができたよ。
結構な独裁らしくって皆困っているんだって。
でも公に批判しちゃったら捕まっちゃうみたいなの。
誰も逆らえないからやりたい放題みたいだよ。
「ふぅむ、パラドライオの王、アイグレイスといいましたかな? 奴の思考を何となく読めてきましたな。神にでもなるつもりなのでしょう」
「ふーん、そんな奴が説得に応じる訳がないわね」
「ええ、きっと今も着々と準備を進めているに違いないですね」
皆もう戦うことを決定している感じだよ。
「やっぱり倒すしか方法がないのかなぁ?」
私もそれしかないとは思うけれど、戦わないのならその方がいいんだけどなぁ。
(うーん、他に方法はなさそうだよね)
「期待はしない方が良いわよ。そんな奴は自分が負けるだなんて微塵も思っていないもの。痛い目を見るまで突き進んで来るわよ」
「カリンもお姉ちゃんの意見に同意します。倒す他にないと思いますよ」
「そっかー」
王様がそんな事をして来るから困っちゃうんだよね。
そんな感じで今後の方針を話し合ったんだ。
リーズとカリンも、もしもの時は手を貸してくれるって約束してくれたよ。
思わずパラドライオの話になっちゃったけれど、私はまだまだお休み中。
遊んで食べて眠りたいの。
面倒なことは皆に任せて私は食堂にご飯を食べに行ったんだ。
「おう、モモじゃねぇか」
そう声をかけてきたのは所属しているブレードバード隊の隊長ベノムだったよ。
隊の皆と一緒にご飯を食べに来ていたみたい。
「あー、久しぶりー!」
(久しぶりだねー!)
「お前は一応うちの隊員なんだから。たまには顔を出せや。皆にも忘れられちまうぞ」
「そうだね、気が向いたら行ってみるよー」
「そうか、じゃあ飯食ったら早速働いてもらうぜ。お前にしか頼めねぇような任務も結構溜まっているからな」
「えー、気が向いたらって言ったんだけどー?」
「まあそういうな、こうして皆期待しているだろ」
ご飯中の隊の皆から期待した眼差しをむけられているよ。
断ったらガッカリさせちゃうよね?
(モモ、どうするの?)
「分かったー、まだ休みはあるから今日だけならいいよー!」
私は元気に返事をして一緒にご飯を食べたんだ。
それで隊舎に行ってみるとね、ベノムから皆の話しを聞くって任務を貰ったんだよ。
ワイワイガヤガヤ質問されて誉められて、私は皆と楽しくお喋りして夜まで過ごしたの。
こういう感じも楽しいよね。
そしてお休み三日目。
今日はもう一度シャーンとお出かけするんだよ。
今度こそ平和に町を回りたいね。
「モモお姉ちゃん、今日もよろしくね」
「うん、よろしくねー!」
(よろしくシャーン!)
挨拶していると、
「おーい、お待たせー!」
「すみません、少し遅れてしまいました」
リーズとカリンが走ってきたよ。
変な事がないように今日はお城で待ち合わせなの。
「丁度リーズとカリンがやって来たようですぞ。そろそろ出発しましょうか」
「そうだねー!」
今日こそいっぱい楽しもうかな!
家猫のモモ
異世界に転生して人間となる。
御主人(ヒロ)
人間だったけど異世界に転生して白い猫になる。
カミル・ストラデジィ(学校のお友達)
プラナ・イスリード(学校の先生)
レヴィアン・イング(真炎ハイグスト国、軍師ガルダの息子)
アギ(レヴィアンの付き人)
ヤー(レヴィアンの付き人)
エリオ・ジ・エイグストン(モモの従者)
レマ・トマトン(旅の同行者、料理人)
ナヴィア・ドライブズ(旅の同行者、馬車の運転手)
リシェーリア・パラノイア(プリスターの司祭今は味方?)
ゼノン・ハイム・ディラーム(ラヴィーナの従者)
王子シャーン
王女ルシフェリア
王女ラヴィーナ(格闘が得意)
王女イブレーテ(長女)
王子パーズ(恋焦がれる男の子)
シャーンのお母さんテルナ
ウィーディアの女王。
爺
シャーンやテルナの付き人。
フルール・フレーレ
ラヴィーナの師匠で格闘家。
青鎧のブルース・グライブス
教育係アリア・ファイリーズ
モモの教育係。
赤髪の槍使い、リーズ・ストライプ(エルフ)
桃髪の魔術師、カリン・ストライプ(エルフ)
冒険者、エルフの姉妹。
ベノム(ブレードバード隊、隊長)
ルーカ(孤児)
プラム・オデッセイ(里帰り中)
ジャック・スロー (天狼ジャックスロー隊長、白い狼男)
クロノ・アークス (シャーンとルシフェリアのお友達)
シャルネリア・シャルル・シャリアット(同上)
剣と魔法の世界 ミドレイス
翼の生えた子供 ウリエリア




