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英雄譚と悪役ごっこ  作者: 藍庸善
一人ぼっちのナルちゃん編
3/9

3 初めての狩 旨し!

大きい。白い。

それが目の前にいる狼に対しての感想。

こちらが2Mくらいなのに対し、向こうは3Mくらいある。

oh、ジーザス。

試しに鑑定してみる。


≪強そうな狼≫


………………。

鑑定って役に立つのだろうか……。

まあいい。

多分ここで逃せば、食事にはしばらくありつけない。

そして体力はそろそろ限界。

ならばやることは一つ!

奇襲で食らいつく!


草の陰で身を屈め、風下でタイミングを見計らう。

今だ!

草の陰から飛び出し、相手の喉笛に噛み付く。

奇襲は成功。

しかし相手は暴れて、こちらを外そうとする。

ぐっ、強いな!

体力の差でどうしても向こうのほうが力が強い。

ならば!

さらに顎に力を入れる。

は・や・く・た・お・れ・ろーー!!

私には既に何もなくすものがないので捨て身で行ける!

ぬおー!負けるもんかー!

やがて、相手はだんだんと力尽き、ドスンと倒れた。

こちらもかなり体力が削られて力尽きる寸前だった。

危なかったー。

何とかかったぜ。


さーて、では!いただきます!


ふう、ご馳走様ー。

いやー、美味かったー!

この体になってから初めての獲物だね!

で、ちょっと予想外の報酬があったんですよ!

なんと、毛皮が手に入りましたー!

イェーイ!パチパチパチパチ!

持ってきていた鋭い石できちんと解体して、肉は生で食べました。

勿論、狼の姿でですよ。

何で生かというと、単純に火の魔法が使えなかったからです!

まあ、ちょっと勿体なかったけどね。

それで毛皮なんですけど、糸がないので貫頭衣みたいにしましたー。

これで怪我は少なくなるね!

あと、一つ確認をしなくては!

そう!鑑定だー!

どうなったかな?

鑑定ー、ON!


『人型キメラ  名前:ルナ LV3』


鑑定のレベルが上がったのかな?

人族(魔物混合種)から、人型キメラに表示が変わってる。

ん?

キメラ?

キメラってあの!?


『キメラとは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混ざっている状態や、そのような状態のこと。by ウィキ』


Noooooo!?

私、やっぱり人外!?

何となく前々からそうじゃないかと思ってたけど確定しちゃった!

鑑定が誤作動じゃないかと疑っちゃう。

ないわー。

まあでも、狼になれる時点でそうだよね。

うん、もう仕方ない。

生き残る術が増えたと喜ぼう。

さて、現在の所持ポイントはいくつかな?


≪現在所持ポイントは500です。≫


うおっ!

凄い!

狼一匹倒して500とか凄いな!

ポイント500で、何か魔法系スキルゲット出来ないかなー。


≪スキルポイント500以下で獲得可能なスキルは『水魔法LV1』『火魔法LV1』『風魔法LV1』『土魔法LV1』『草魔法LV1』『金属魔法LV1』『闇魔法LV1』『光魔法LV1』がポイント300で獲得可能なスキル、『重力魔法LV1』『知覚強化LV1』がポイント500で獲得可能なスキルです。≫


おおー!

結構あるじゃん!

ど、れ、に、し、よ、う、か、なー?

魔法は有難い。

今まで物理攻撃だけしかなかったからね。

でも、知覚強化は今の体に必要だと思うんだよなー。

でーもー、魔法もなー、捨て難いよなー。

うーん。

よし!決めた!

水魔法を獲得しよう!

これがあれば飲み水には困らない!

体も洗える!

水魔法獲得しまーす。


≪ポイント300使用して『水魔法LV1』を獲得しました。残り所持ポイント200です。≫


やったー!

魔法ついに手に入れたぞー!

これで、魔法が使える!

楽しみだなー。



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