1 プロローグっすか?
どうも、藍庸善と申します。
前の作品といい、全てが三日坊主で終わってしまっています。
土台がしっかりしなかったからですね。
今回はかなり土台がしっかりしているので、三日坊主で終わらない事祈り、書かせてもらいます。
何処だここ?
周りには木々が生い茂っている。
多分森だ。
なんで森?
はっ!?
まさか誘拐!?
いや、待て待て。
私は確かにJKだが、普段の格好は絶対に男だと間違えられる。
思い出せ〜!
最後の記憶〜!
どうしてこうなった〜!
そうだ!卒業式だ!
私は卒業式に出席して、その後教室でみんなが寂しいね〜とか言っていたな!
残念ながら私は普通から乖離していたから友達はいなかったけど。
その時、突然視界が眩しくなった。
ここまでしか覚えていない。
…………。
あっれー?
ますます意味不明になったぞ?
うーん。
よし!
困った時は現状確認しよう!
体:3歳くらいの女になっている。
服装:なし
記憶:かなり薄い
周り:見渡す限り全て森
持ち物:なし
やばいねぇ。
体が幼くなっているよ。
もう、ほぼ転生で決定かな。
記憶の中に転生の際に現れる神様がいなかったのは気になるけど。
しかももっとやばいことに服がないよ。
せめて服はあって欲しかった。
見渡すと道もない!
持ち物もない。
ああ〜。
情報が足りない!
これがゲームや小説だとスキルとかあるんだろうな。
もしあるなら鑑定が欲しいなー。
≪転生者特権『神様の何でもサポートセンター』起動≫
うわっ!
なんか聞こえた!
なになに?神様のサポートセンター?何だそりゃ。
≪『神様の何でもサポートセンター』は転生者がこの世界に馴染めるよう、転生者に与えられたスキルです。≫
ふむふむ
≪『神様なんでもサポートセンター』を起動すると、この世界の基本的な情報を知ることが出来ます。≫
おお〜。マジで?やったね。
これぞ正しく転生者特権。
≪『神様の何でもサポートセンター』の使用期限は使用者が6歳になるまでです。≫
なんと、使用期限つきだったのか!
まあ、使えるだけ感謝かな。残り何年使えるんだろう。
≪残り使用期限は3年です。≫
へー、じゃあこの体はもう3歳なのか。
今までの記憶がないのは気になるけど憑依でもしちゃったのかな?
でもさっきのサポートセンターの話を聞く限り転生者らしいし。
うーん、よく分からないなー。
あ、そうだ。今の私の情報って見られるの?
≪それらはスキル『鑑定』によって知ることが出来ます。≫
あ、やっぱり鑑定は必要なんだね。
ていうか本当に鑑定なんてスキルがあるんだ。
これはとりあえず生きる為に必要っしょ。
獲得しま〜す!
≪スキル『鑑定LV1』を獲得しました。残り所持ポイント100です。≫
よっしゃ!ゲットだぜ!
早速、自分に鑑定発動!
『人族 名前:第13号』
………。
勘弁してほしい。
何も知らないからせめて名前だけでもと思ったのにちゃんとした名前がないなんて。
何だよ。第13号って。
親が名前つけるの面倒くさがったか?
まあ良い。
このままじゃ味気ないし、適当に自分に名前を付けよう。
うーん。
どんな名前が良いかな。
格言から取ってみようかな。
好きな格言は『為せば成る』。
じゃあ、そのまま
「私の名前はナル。」
≪名前が『第13号』から『ナル』に変更されました。≫
いえい!変更されたぜ!
よし!どんどん鑑定していこう!
まず、今いる場所が知りたい。
とりあえず地面を鑑定してみよう。
『土(在虫)』
…………。
あー。
そういう事ね。
LV1ね。
はいはい。
全然分からない!
こんちくしょう!
ないわー。
在虫と表示するなら、せめて〇〇の森とか出て欲しかったわ。
う〜ん、まあ仕方ない!
次行こう!
ポイントが確か残り100だったな。
何が取れるんだろう。
≪ポイント100で獲得できるのはスキル『魔力感知LV1』、『魔力操作LV1』、『身体強化LV1』です。≫
マジか。
あまり選択肢ないな。
う〜ん。
この選択肢が出た時点で魔法が使えることは分かったけど、魔法はな〜。
この幼い体に必要なのは逃げ足だと思うんだよなー。
仮に魔法が使えるようになったとしても、自分より強い奴がいることは間違いない。
その時に逃げられるようにしておかないと危ない。
命・大事!
というわけで、身体強化取ります!
≪スキル『身体強化LV1』を獲得しました。残り所持ポイント0です。≫
スキルとったぜー!
ではでは早速、試してみよう!
まずは普通に走ってみる。
…うん、子供らしい足の速さだね。
次に、身体強化で走ってみよう!
…少し早くなったかなって程度だな。
LV1だからなー。
うん!仕方ない!
これからどんどん使ってレベルを上げていけば良いさ!
それよりも、誰か服をください。