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1-2 悪意

*この作品には嫌悪と差別、それによる暴力、流血が描写されています。該当する要素が見づらい場合はご注意ください。

*この文はハングルが原文で、翻訳機を使って日本語に翻訳しています。ぎこちない部分があるかもしれません。

ジーナはウンソムと一緒でなければ外に出られない。無能力者でありながら上級能力者の家で世話を受けるジーナの話は良くないということで有名だ。悪意を持った人々がジーナを調べていじめたり、ひどい場合は物を投げたり暴力を振るったりする場合もあった。幸い、ウンソムの家はこの地域を管理する地主であるだけに強い権力を持った家門なので、後継者であるウンソムがジーナのそばに付いていれば安全だった。

「今日天気がとても良いです！」

「そうだよ。よかった。」

ウンソムはジーナの手を取って通りを歩いた. 周りの下級能力者たちの視線は熱かった。通り過ぎる様子を見ながらウンソムの手をぎゅっと握る。

「いいのか？」

「はい、大丈夫です。だからもうちょっと歩きたいです。」

最近、能力者らの階級差が激しくなり、居住地域や市場区域が分離される現象が進んでいる。本来、ウンソムとジーナは上級能力者や中級能力者が生活する街を通っていたが、今日に限って2カ所とも「無能力者は入れない」という理由で断られ、下級能力者がいる街に来るしかなかった。

( 危険ではないだろう。)

ウンソームが上級能力者というだけでも通り過ぎる人はいないだろう。先週、上級能力者が下級能力者に暴行を加えた事件が罰金で終わったことがあるからなおさらだ。-被害者である下級能力者は意識を失って起きていないにもかかわらず。-

ただ下級能力者より上級能力者が社会に役に立つという理由だった。それ以来階級の一番下の下級能力者たちは上の階級から見放されるのではないかと息を潜めている. 悲しいことだが、ジーナの安全に対して少し安心することができた。

「久しぶりにお姉さんと二人きりで本当に嬉しいです。」

どうしても「次も」とは言えなかった。やってきた結婚は暗黙の了解が得られ当事者に知らせずに進められていた。ウンソムは複雑な気持ちを抑え、ジーナと共に楽しい時間を過ごした。

しきりに周りの顔色をうかがうジーナを安心させながら手をつないで歩いた。最後かもしれないから最大限楽しい時間を過ごしたかった。

結婚すると、こんな時間は作れなくなる。家事を引き受けて処理しなければならないため、日程はもっと忙しくなり、夫がジーナを喜ばれるはずがないので、ジーナのためにも距離を置いた方がいいだろう。

両親がジーナを認める前に、ウンソムがジーナとくっついて行き過ぎると忠誠心を込めた召使いが「お嬢さんのために」と言ってジーナを「処理」しようとした残酷な事件を思い出し、ウンソムは心を決めた。

急に距離を置くとジーナが誤解することもできるからあらかじめ言っておこうと思ったが···。

(何て言えばいいんだろう？)

言い出すのがとても難しかった。ジーナと似合う人も、暖かい言葉をかけてくれる人も、自分だけであることを知りながら、彼女のために、彼女を寂しくさせなければならないという言葉を伝えなければならないとは…。

悩んでいたウンソムを周辺を見回りながら、小さなお土産屋を見つけた。上等品だけ触っていたウンソムには飽き足りない物ばかりだが、ジーナは喜ぶだろう。プレゼントを渡しながら自然に話を切り出してみよう。ジーナは自分がくれるプレゼントなら、何でも喜んで受け取ってくれるから。

「ジーナ！ちょっとここで待って。分かった？」

「はい？お、お姉さん！ちょっと待ってください！」

「大丈夫！すぐに来るよ！！」

ウンソムはジーナが伸ばした手を無視して店に走った。近い距離だから大丈夫だろう。自信があるのに、ジーナに悪いことが起きはしないだろう。そんな安逸な信念で。

能力で階級が決まる社会。一番下の下の無能者というもの。社会のためにならない無能な存在。だから彼らは不幸でなければならない。自分より幸せであってはならない。

世の中は社会に役に立ってこそ幸せになれるから。

(でも、どうして···。)

自分たちは見向きもできないほど高級な服。きれいに肉づきした顔と苦しさとは知らない純真な瞳。

(なぜ?)

上級能力者に育てられるという無能力者の話を聞いた。かなり親しい間柄だという。ただ話の根も葉もないうわさだとばかり思った。それは無能力者だから。下級能力者も無視しているのに、無能力者を人扱いするはずがないじゃないか。

上級能力者と目が合ったという理由で殴られた弟は意識も取り戻すことができなかったが、あの無能力者は上級能力者の手を握って笑い合った。

下級能力者としては信用できない仕事だった。駄目だ。こんなことはできない。世の中がこう回ってはいけない。「あれ」はどん底を這って死ななければならない。

いや、最初から死ぬべきだった。上の人たちから人扱いされない自分たちよりもっと苦しい！

「無能力者が…厚かましく…。」

彼はジーナに近づき，つぶやきながら，こぶしを固く握った。

「何でそんな幸せそうな顔をしているの。」

ふだんの彼なら黙って通りかかったはずだ。彼の言うずうずうしい無能力者の裏には、この地域を管理する家柄があるのだから。いくらウンソムの母がジーナを無視したとしても、自分の庇護にいる者が下級能力者に危害を加えられたら、家門の威厳のためにも厳しい処罰を下さなければならなかった。

しかし、彼は弟のことで気が気でなかった。意識不明の弟、判決結果を聞いて倒れた母。すべてが彼を窮地に追い込み，まともな事故ができなかった.

「あ、あの…どうしたんですか…。」

彼が近づくとジーナは身を縮めて後ろに退いた. 彼女にはあまりにも慣れた悪意が感じられました。逃げなければならないと思ったが、一歩退く前に服をつかまれて押しのけられました。力なく倒れたジーナは悪意と目を合わせた。

ウンソムは慎重にジーナの贈り物を選びました。紫の布に花を刺繍で入れたハンカチです。他のプレゼントも悪くなかったけど、ハンカチはいつも持ち歩けることが気に入りました。ウンソムは嬉しさを感じながら包装したプレゼントを持ってジーナのもとへ帰った。

「…なんだ？」

確かにジーナがいる方向に人々が集まっていた。彼らは叫び続け，怒りをぶちまけた. ウンソムは不安な気持ち次第だ。みんなウンソムと雪を打つと、逃げるように道をよけてくれた。

「君は幸せになる資格なんてないんだよ！！」

1人が身をすくめたジーナを足蹴りした。ウンソムを見られなかったほかの人たちはジーナに叫びながら一言ずつ足していた。ジーナは抵抗もできないまま、身震いしながら「申し訳ありません」という言葉だけを繰り返した。

今までウンソムが見たことのないジーナの現実です。家の中では、ウンソムの前でそのような勇気のある人がいなかったので、直接目撃したのは今回が初めてでした。

誰も助けてくれないし、存在だけを理由に非難する社会、その理不尽さにも謝罪しかできないです。

「何やってんだ！」

ウンソムは彼を押しのけて体を低め、ジーナを抱きしめた。

「何してんだ！この子が何をしたと言っているんだ！あなたが何なの！」

「お姉さん、お姉さん…。」

ジーナは泥まみれの手で救命ロープでもある羊の綿をつかんだ. 髪の毛はかきむしられたように無茶苦茶で、右頬は赤く腫れていた。

ウンソムがプレゼントした美しい絹の服は、足蹴りをして土で汚した。

床に倒れた彼は銀綿を睨みながら叫んだ。

「なんで無能力者をかばうんだ！！」

「え？」

「なんであれをかばうんだ！」

彼はジーナを指さして叫んだ。銀綿はジーナを強く抱きしめて石山をにらんだ。

「あれだから言葉には気をつけてね。あなたが今誰に大声を出しているか知ってる？」

「分かるよ！すごい上級能力者の方だよね！！人を殴り倒しても許される奴ら！」

憎い。あの無能力者も、あれをかばいながら、ずうずうしく叫ぶ上級も！

「悪いことはあの無能なやつがやったんだ！使い道もないくせに…私の弟は目も開けずに死んでいっているのに！」

「何言ってるんだ！この子と何の関係があるんだ！」

「社会に役に立つのが基準だって…」それが人の価値だって！なのにどうしてあいつは普通に歩き回って、弟は死んでいくんだ！死んでもあいつが死なないと！！」

彼の言葉に、ほかの住民らも叫び始めた。

「うちの父は一生苦労して仕事ばかりして死んだのに、どうしてあんなに楽なんだ？！」

「あんな奴より俺の方が世の中の役に立つんだよ！！」

「厚かましく生きているとは！死ね！死ねって！！」

何処にもジーナの落ち度はなかったしかし、彼らはジーナを非難した。ただ無能力者という理由だけで。

ただ理由のない怒りに過ぎない。彼らは自分たちが上の階級に頭を下げるだけに、自分の下にいる人に侮辱を与え、補償を受けたがる。

生まれたことだけでも罪であり、社会で決められた彼らの足下にある存在。思いっきり悪口を言っても、理由なく八つ当たりをしても何の役にも立たない…。

「やめて！あなたたち今何か…。」

「黙れ！！」

あいつがいなかったらあの無能力者は生きていなかったのに。

あり得ないことが起こった。彼がウンソムにとびついた刹那の瞬間、ウンソムとジ-ナは彼の手に持った拳ほどの石が見えた。

苦痛は一瞬。ウンソムの体が地面に傾いた.

「お姉さん？」

ジーナが床に倒れたウンソムの髪を掃いた。血が、血が出過ぎている。土を濡らすほどたくさん。

「何、何を...私はこんなつもりは…。」

手にした石に流れる血当惑する彼を無視してジーナが青白い顔で自分の手についたウンソムの血を見つめた。

「お姉さん…血が…ダ、ダメなんだけど···。お姉さんが、お姉さんが···。」

身をかがめてウンソムを詳しく見ようとしたジーナは、髪の毛をつかまれ、地面に投げつけられた。直ちにジーナは残酷な暴力を受けなければならなかった。

「君のせいで！君じゃなかったら！」

悪意と暴力

ウンソムは，色あせていく儀式の中で強烈な光を最後に意識を失った。

再びウンソムが目を覚ました時は、すべてが真っ黒な空間の中に立っていた。夜空の星のように白い光の彫刻が見える漆黒の空間。不思議なのは墨を注いだような闇の中でもすべてがよく見えるという点だった。

(ここはどこ？)

ここはどこなのか、自分は何をしていたのか、何も覚えていない。

幸い、周りを見回してみると、自分以外の人が見えた。微弱に光を放つ人型の存在。視線を感じたのか「それ」は自分を振り返った。

「誰…。」

『結局こうなるのか。』

洞窟の中にでもなったかのように声が黒い空間で響いた。

「すみません、あの…どちら様ですか？ここはどこですか？」

『私は逆らえないでしょうか…。』

わけのわからないことをつぶやきながら彼女はウンソムの前に近づいた。一歩、一歩。近づいてくるだけなのに威圧感があって後ろに下がってしまった。彼女は立ち止まり，ほんの少しだけウンソムを見た。

『生きたいのかな？』

「はあ？」

『いっそここで終わらせたほうがいいかもしれない。』

あなたはこの選択を死ぬまで後悔するから。

彼女は謎の目でウンソムを見つめた。空っぽの目にどんな感情が込められているのか見られなかった。

「何を言ってるのか分かりません。あなたは誰ですか？」

彼女は何も言わずに手を差し出した.

『あなたは死にかけている。生きたいなら私の手を握らなければならない。』

ウンソムが急いで手を握ろうとすると、女性は手を後ろに引いて話を続けた。

『しかし私の手を握った瞬間あなたは私と運命を共にしなければならない。私の運命はあまりにも凄絶で、苦しい道だ。それで...あなたはたくさん後悔するようになる。』

ウンソムは女の言葉にためらった。急に死んだり後悔したりしても心に響かなかった。

『ここで生き返ったとしても...一生歩んできた道を後悔し、否定し、罪悪感で終わるだろう。そうするなら終わらせた方がいいんじゃないか。あなたにも...私にも。』

それでも彼女は手を差し出した。ウンソムに選択権を与えるように寛大に。ウンソームは彼女の言葉にためらった。彼女の言う人生は想像するだけで苦しかった。しかし、「今すぐ死ぬかも知れない」という言葉がもっと怖かった。

「それでも..私は生きたいです…。」

ウンソムの震える手で女性の手をつかむ。

生きたい。今はその気持ちだけが切実だったから。

『... 握った手は離せない。』

女の手に乗って、ウンソムに何かが流れ込んできた。熱い苦痛で手を放そうとしたが、ぎゅっと握ることができなかった。

『私たちの運命は決まったし、絶対に変えることはできない。』

ウンソムはどうにか気を取り直して彼女を見つめた。理由はともかく彼女に会いたかった。その顔を目に留めたかった。二度と会えない人みたいに。

無表情でいた彼女は初めて微笑んだ。

『あなた, 憶えてください。』

苦しみに満ちた精神の向こうに、彼女の優しい声と輝き、落ちてくる涙が見えた。

『私はすべてのことを知っていながら、あなたを選択したんです。』

ウンソムは急いで身を起こした. 確か、さっきまで誰かと話をしていたんですが。彼女と組んだ左手を見下ろすと、手の甲に白い光を放つ翼の形をした模様が見えました。

ウンソムは首をかしげながら、自分が倒れる前のことを覚えているジーナを見つけました。

(ジーナ！ジーナは？)

銀綿は周辺を見渡しながら、強い光に瞬いた。光が吹き出るのは手の甲にある文様と同じ形の「翼」。

そして、その翼は、知り合いの背中につながっていた。

「ジーナ?」

全ての人がジーナの前に頭を下げた。ジーナは無情で冷たい顔で彼らを見下ろした.

わからない威圧感、翼から放つ神秘的な光と巨大な力…。

銀綿は分かったジーナは変わったということを… 彼女がもう人間ではないということを。

翻訳に2時間かかりました。

頑張りました。