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ハァンさんは、やっと私を愛してくれる。

作者: 国後旺
掲載日:2009/07/22

「はぁん。あなた、どこに目をつけて歩いてるの?」

ハァンさんは私に言った。私がソファで座っていたときに言われた。私はなにかをしたのだ。私は答える。

「ハァンさん、あなたの目があたしの目ですよ」

「はぁん?」

ほら見てくださいよと、私はおろしていた前髪をあげた。

「ほらぁ、ぽっかり空いてるでしょ、目玉の部分。この前貸したあたしの目玉、そろそろ返して下さいよ」

「はぁん、ごめんごめん。あ。でも待って」

「なんですか?」

「はぁん? はん、はん。はぁあん。あなた、目がない方が可愛いわね」

「え、そうですか?」

「はぁん」

「え、なんですか?」

「はぁん?」

「え、どっちですか」

「はぁん」

どっちですか。

「はぁん、可愛いわ」

そうですか。

「はぁん、顔赤いわよ?」

「そうですか? 可愛いなんて言われると恥ずかしいからですかね」

「はぁん、たぶん違うわね」

え?

「はぁん、あなた、ずっと目玉が無いから、血が止まってないのよ。顔も服も真っ赤なのよ」

そうですか?

「はぁん、そうよ。そうなのよ。ほらぁ、あなたの目、中身くり貫いて電球にしてみたのよ。見てちょうだい」

ハァンさん、見れません。

「はぁん?」

ハァンさん、見れません。

「はぁん」

ハァンさん、だって私には目玉がありません。

「はぁん、はん、はん?」

ハァンさん、私はあなたを信じています。

そうなの。

「あ、はぁん。そうなの」

私が生きてるあいだ、あなたはとても私に対して冷たくて、だけど、私が冷たくなって、いや、あなたが私を冷たくして、から、あなたは熱く、熱く、私を愛しはじめた。そんな私を信じてます。はぁん。


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― 新着の感想 ―
[一言] 猟奇的なお人形び。 そんなイメージで読みました。 しっとりとした空気感、かなり好きです。 ソフトに漫画変換すると、「CLAMP」の作品。 リアルに変換すると、 「田島昭宇」の作品。 ハ…
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