残り 「8年間」
ーミーリャ宅
「はい!いっぱい作ったから沢山たべてね〜」
おぉ!実家でカップラーメンばっかり食べてニートライフを送っていた俺は 久しぶりの手作りご飯に歓喜した。
「おぉ 美味そうだな」
「でしょ!じゃあ いただきます!」
ーふぅ 沢山食べすぎてお腹痛い
ふと気になったが 俺の知っている「異世界チート冒険者」にはミーリャなんてキャラは存在していない。異世界人を呼び出す力があるのに なぜ小説に書かれていなかったのか… そう考えていたら俺は思い出した
そう 小説の存在だ。13巻の異世界チート冒険者を探した。
「あった!しかも 最終巻…」
そうだ!これがあれば結末を知れる そうすれば俺は幸せな生活を送れる!
そもそも「異世界チート冒険者」の主人公が四大陸の「魔獣」に負けるわけもなく 既に最終巻前では全ての四大陸魔獣を倒していた。俺がこの異世界出すべきことは四大陸魔獣を倒すこと。だが 倒すことを確定としているなら 戦わなくてもいいということだ。
「あっ…」
思い出してしまった。この四大陸魔獣を倒しても物語は終わらないのだ それは 「ギルダ」の存在だった
「ギルダ」は四大陸魔獣を倒すまで現れなかった存在だ 。 アクトが全ての四大陸魔獣を倒したあと 「ギルダ」は現れた。アクトにこう 言い残して…
「3年待ってやる 3年後には全ての魔獣をつれてこの世を滅ぼす。それまでに私を倒せるくらいの力をつけてみろ」
その 3年後がこの13巻に訪れるわけだ
ー俺は13巻の結末を知ってしまった
早い話 良い話で終わる…なんて事ではなかった。
だが四大陸魔獣を倒すのにかかった年月は約5年 そこから3年だから あと8年は幸せに暮らせるというんだ べつにいいじゃないか 8年もあるのだから
内心少し悲しい気分だが 8年も生きれることに今は感謝した。
とりあえず今俺にできることを探すか
「よし!明日から俺の力を確かめるぞ〜」
俺は張り切ってそう言った
そして寝た。
2話です!