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長所と短所

長所と短所はすべての人にある。

どんな人間にでも、他者に比べて優れているものがある。ただそれを当人が自覚しているかどうかは別であるが。


この俺、御家瀬大雅(みかせたいが)にも長所はある。

それはゲームが上手いことである。

と言っても、何かのタイトルでランカーであったり、プロゲーマーという程ではない。

精々とある学校の、そのまた一学年の中で、一番上手いかどうかぐらいの実力である。

例として、とある有名ゲーム企業を代表する作品のキャラが多数登場するお祭り格ゲーでいうと、勝率7割ぐらいといった程度である。

さて、ここで初めの話に戻ろう。

人は皆、長所がある。

これはいい。

短所もある。

これも当然だ。

なんでもできる人間なんていない。

長所短所はすべての人間が持っており、それらは等しく各々のアイデンティティを形成する。


と、ここで終わればただの良い話風ではあるが。

そんな綺麗事では片付けられないのがこの世の中である。


俺の短所は運動音痴な所だ。

それもただの運動音痴ではない。

体力測定によると、県内で下から7番目とかいう、県内有数の運動音痴なのである。

データ社会恐るべし...

ではなく。

それより恐るるべきは俺の圧倒的なまでの運動音痴である。


不名誉ではあるが、俺はちゃんと全ての競技を行なった。1つ残らず全てだ。

なにが怖いって、県内全ての学校の生徒となると、恐らく何らかしらの込み入った理由で全ての競技を実施できなかった生徒が少なからず居ることなのだ。

つまり、

そんな幾つかの競技を行なっていないであろう人間が争うはずのワーストランキングに、全競技出場した俺が堂々のランクインを果たしてしまったのだ。

何でやねん。

てか県内有数の運動音痴とか言ったけど、これもう全国有数デスヨネ。

自分で言ってて悲しくなってきた。


まあ結局のところなにが言いたいのかというと。

長所短所というものは、



必ずしも釣り合っていないのだ。

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