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ダンジョン脱出準備

『主よ。ダンジョンを出る前に、無理矢理にここに呼んでしまった詫びの品があるので、受け取ってくれないだろうか?』


ダンジョンコアがそう言うと、見るからに豪華な剣や鎧、マント、それに服や下着等までもある。


『私はダンジョンで蓄えた魔力で宝を作り出すことが出来る。

今の能力で出来るだけ良い物を取り揃えたつもりだ。

主が外で侮られないように、服等も作らせて貰った』


おい、こいつめっちゃ有能じゃないか。

しかも、剣や鎧だけじゃなくて、服や下着まで用意するなんて、気が利いているな。


確かに、ダンジョンにいる間は着替えもせずに、ずっと戦い続けていたので、汗や臭いが気になるといえば間違いない。

でも、せっかく着替えるならばシャワーで身体を洗うか、せめて水浴びはしたいな。

贅沢をいうならば、異世界に来てからまだ浴槽に浸かってないので、浴槽で一息つきたい。


「うん、ありがたく受け取らせて貰うよ。

あと、もしも可能だったら、浴槽やシャワーとかって作れないかな?

せめて、水浴びが出来る場所があると助かるんだけど?」


『浴槽、知識にはある。

確か貴族とかいう者共が、大きな入れ物に高温にした水を張ってそこに浸かるという場所だな。

任せてくれ、ダンジョン内で魔力さえあれば、私は色々なことが出来る』


異世界で、魔石を使ったシャワーは利用けど、貴族になると浴槽を持っているのか。


気がつくとダンジョンの一角に、シャワーと丸い浴槽が出来上がっていた。

おぉ、ダンジョンコアやるな。


『こんなもので、どうだろうか?

実物を見たことないが、情報を統合して主の希望を考えた結果作り出してみた。

水温は火傷するとまずいので、人肌よりも少し高めで設定してある。

希望があれば、都度言ってくれ』


「素晴らしいよ。ありがとうな」


どうせ、魔物とダンジョンコアしかいないので、素っ裸になって風呂に入った。

物品創造でタオルに、シャンプーとボディソープを出して使った。

まぁ、この辺もこっそりギルドのシャワーでも使っていたけど、魔力が増えているので、結構高級品を使えるようになった。

うん、いい香りだ。



さて、風呂も思いっきり堪能したので、ダンジョンコアが用意した服に着替えた。

ダンジョンコアが出来るだけ良い物って言っていたので、試しに鑑定で確認しながら着替えていった。

服や下着には、自動洗浄修復、体感気温調整、おまけに防臭まで付いた服だった。

これこそ、着たきりスズメでも大丈夫って品物だった。

剣や鎧も確認してみると、ミスリル製で軽いけど鋼よりも丈夫で魔力を通しやすい。

服みたいな自動修復とはいかないが、魔力を込めればある程度は修復するらしい。

ただ、欠けたりした部分を修復すると剣が短くなったり、鎧が薄くなったりするとのこと。

マントは魔法攻撃は勿論、魔力おびない自然災害的な火災や突風等も軽減される効果がある。


ダンジョンコアを使役してよかったな。

かゆいところに手が届く、有能な執事が現れたようなものだ。




さて、風呂も入って、新しい装備も整えたので、そろそろ本当に脱出しよう。

いや、有能なダンジョンコアがダンジョン内でなら至れり尽くせりでサービスしてくれるから、もうちょっとここにいたいなって、微塵も思ってないぞ。

嘘です。もう一ヶ月くらいのんびりしても良いかなって思ったけど、流石にジョルシュさん達に心配かけていると思ったので、出発することにしました。


まずは、スライム達を収納して、次にスケルトン達を収納しようとしたら、スケルトン達から待ったがかかりました。


「要するに、自分を護衛する為に常にそばにいたいので、収納はされたくないと」


4体のスケルトンが頷きます。


「でも、自分は君たちよりも強くなったんだから、護衛は不要・・・」


と言いかけると、2本の剣と槍とナイフが自分の首や腹に寸止めをされていた。

思わず、両手を上げてしまっていた。


そういえば、このスケルトン達の武器や防具もダンジョンコアが与えた結構な名品って言っていたな。


『スケルトン達は油断をした主ならば簡単に仕留められると言いたいのでしょう』


武器を与えた張本人がそんなことを言っていた。

てか、使役してるのに、こういうことはできちゃうわけね。

大丈夫なのか、魔物使役のスキル。


「OK、分かったから、その武器を下ろしてくれ」


そういうと、スケルトン達は武器を素直に下ろしてくれた。

一応、言うことは聞いてくれるんだな。


しかし、どうしたものか。

いくら魔物使役が使えるからと言って、街中でスケルトンを連れて歩いていたら、流石に不味すぎだろう。

4体のスケルトンに囲まれて歩く自分。うん、ダメ絶対。


あぁ、そういえば魔道具屋で変な魔道具を手に入れたな。

あれならば、いけるかもしれない。


アイテムボックスからあるものを取り出した。


「このネックレスは、死体の首にかければ生前の姿に戻るって言われてる魔道具なんだけど、1個だけあるから、1体だけ自分の護衛としてこれを付けてそばにいるようにしよう。

誰がそばにいるかは、皆で決めてね。」

元々死体用と言われているが、スケルトンも死体が魔物化したのだから、大丈夫だよね

多分・・・


4体のスケルトンは顔を突き合わせて、話し合い?(喋れないのに)を初めてしまった。

最初は豪華な鎧のスケルトンが威圧を出して、押し切ろうとしましたが、それとこれとは話が違うと、強引な手は通じなかったようです。


これは時間がかかりそうなので、出発前に腹ごしらえをしてしまいましょう。


いやぁ、スケルトン達との戦闘でかなり魔力が上がったので、色々選べていいなぁ。

あ、椅子やテーブルも手に入るようになってるや。

今までは地べたに座って、弁当を頬張っていたけど、少しは文明人みたいな食事が出来るや。

ほんと、スケルトン達のおかげだね。


テーブルと椅子を用意して、食事はロースカツやチキンカツに、エビフライ、ゆで卵、ソーセージまで乗った、キャベツたっぷりのカレーライスです。

某金沢カレーをチェーン展開しているところのメジャーなカレーです。

揚げ物たっぷりだけど、こんだけ動いていればいいよね。


「うん、揚げたてのカツもサクサクで美味いし、このドロッとしたカレーがたまらんなぁ」


スケルトン達は未だに話し合い?を続けているので、周りにもう一度スライム達を召喚して、スライム達にもカレーをおすそ分けしておきます。

うん、美味しそうにぷよぷよしてます。


『主は変わった食事や家具を出しているようだが、どんなスキルなのだ?』


「あぁ、まぁダンジョンコアには、これから色々手助けしてもらうだろうから伝えておくか。

自分はここではない異世界から、ここに転生したんだよ。

んで、この食事や家具は異世界の物を再現するスキルなわけ」


『なんと。では、あの異常な成長の速さも』


「そうそう、スキルを創造するスキルも持っているから、それも併用してな」


『なるほど、主が凄まじいのは理由があったのですな』


まぁ、俺が凄まじいというか、神様から貰ったスキルが有能なんだよね。




さて、カレーも美味しく頂いたところで、どうやら話し合い?も決着がついたようだ。

豪華な鎧のスケルトンが勝ち誇っており、残り3体のスケルトンが恨めしそうに見ていた。

結局、豪華な鎧のスケルトンに決まったようですね。

ただ、残り3体のスケルトンも可哀想になって来ました。


皆様お忘れかもしれませんが、物品創造ではこっちの世界の物でも再現可能なので、試しに再現出来ないか調べてみましたが、だいぶ増えた魔力でも全然届きません。

たぶん、魔道具の知識やこの道具そのものを詳しく調べないと必要な魔力量が減っていかないようです。


「ちなみに、ダンジョンコアはこの魔道具を再現できない?」


『見たことない種類の魔道具だから、元に戻せないレベルまで分解して、再現できる可能性が30%といったところだな』


はい、ダンジョンコアにも無理そうです。


ここは、とりあえずは諦めて貰って、豪華な鎧のスケルトンだけ生前の姿で近くにいて貰いましょう。

ナスカの街に戻ったら、魔道具屋のグラシア婆さんに確認してみましょう。

こんな魔道具をいくつも欲しいと言ったら、変人に思われそうですが・・・


豪華な鎧のスケルトンは片膝をついて、自分に頭を向けて来た。

あぁ、これは自分がネックレスをかけてあげるパターンですか。

なんか偉そうですが、まぁ主だから偉いのでしょう。


スケルトンの首にネックレスをかけてあげると、スケルトンは光輝き始めた


光が収まるとそこには、金髪ミディアムヘアで胸も大きくプロポーション抜群の、美しい女性が立っていた。

豪華な鎧のスケルトンは女性だったのかよ!


あれれ~、おかしいぞ。

当初の予定だと、この回でダンジョンから脱出する予定だったのに・・・

脱出するする言って、まだ脱出出来ませんでした。


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