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海中ダンジョンで顔合わせ

無事に遠洋の魔物の件を解決したので、ジェフリーとアナベラさん経由でこの街の領主に伝えて貰った。

流石にすぐに漁が再開するわけでもなく、2,3日は領兵が乗る船が監視をして問題がないと確認できてから、漁の再開がおこなわれるようだ。

もう、プライベートビーチで泳いでも問題ないのだが、他の目もあるので、領主からの漁の解禁や海での遊びのOKの通達が出るまでは控えることにした。


そこで、リリスちゃんを連れて、海中ダンジョンへ遊びに行くことにした。

リリスちゃんは大きな麒麟の状態のキリン殿にも臆さず近づいていき、人型になったキリン殿とはまるでお爺ちゃんと孫のような感じになっていた。


「リリスちゃんは可愛いのぉ。我の加護でもやろうかのぉ」


おい、俺の創造神の加護には劣るだろうが、神獣麒麟の加護なんてそんな簡単にあげても良いものじゃないだろうが。

リリスちゃんが異常に強くなったら、どうしようか。


それと、この海中ダンジョンで俺達が訓練をすることもキリン殿に許可を得ることが出来た。


「今は傷の回復をしなければならないが、この傷さえ回復できれば、我もお前達の訓練に協力をしてやろうじゃないか。

特にリリスちゃんには、手取り足取り教えてやろうかのぉ」


「ホント!やったぁ~。

じゃあ、ユーリア姉やアキト兄よりも強くなっちゃうんだからね!」


傷の回復が終われば、色々と訓練にも付き合ってくれるとも言ってくれている。

神獣麒麟から訓練を受けられるのは、俺にとっても非常に有効だろう。

しかも、リリスちゃんまで訓練を受ける話になっているし、リリスちゃん本人もやる気満々である。

これは、実際に訓練をしないにしても、リリスちゃんをたまに連れて来ないといけないだろうな。


翌日には、ナスカの冒険者組であるケイト達もこのダンジョンに連れてきた。

これから、Sクラスのメンバーとは一緒に訓練をすることも多いだろうから、顔合わせをしておきたかった。


テーブルに椅子も用意して、顔合わせのお茶会を開催した。

最初は、王族でもあるジェフリーに対して、緊張しまくっていた感があったが、ジェフリーの柔らかい態度に次第に色々緊張もほぐれて会話も盛り上がっていった。

これならば、これから仲良く訓練をしていけそうな感じになっている。

ケイト達からは俺がナスカに魔物が迫って来た時に活躍した話をして、ジェフリー達からは俺が魔術学園で規格外の属性魔術を放ったり、近接戦闘の授業で模擬戦を担当したりしている話をしている。

まぁ、共通の話題が俺の話になってしまうのは仕方ないが、もう少し良い感じの話にならないのだろうか。

内容的にはいい話をしているのだが、人のことを化け物やら、怪物やら、あまり良い表現の仕方はされていない。

うん、いいさ。この異世界で好き勝手生きるには必要な力だとおもっているからさ。

その分、皆の訓練でも化け物らしい訓練をしてあげよう。


時間もあることなので、実際に皆と訓練をしてみることにした。

最初はSクラスメンバー対ナスカ冒険者組での模擬戦にしてみたが、やはり今は力の差が大きいので、Sクラスメンバーが教えながら模擬戦をする形になっている。

Sクラスメンバーで種族的に近接戦闘があまり得意じゃないユーリアですら、ナスカ冒険者組で前線を張っているケイトやウォルフがギリギリ競っているレベルって感じだ。

ただ、ケイト達のセンス自体も悪くないものを持っているし、ジョルシュさんからも指導を受けているので、魔術学園の入学を目指せればと思っていたが、ここで訓練をしていけば4人全員がSクラスでの入学もあり得るだろう。


途中からは、ジャンヌを中心にしたスケルトン達とスライム達も出して、色々なパターンでも模擬戦を始めた。

流石に、ジャンヌ達を相手にするとジェフリー達も本気を出さざるを得ないレベルで、ダキニも獣化を使っていっても、ジャンヌ達には上手くいなされてしまっている。

ナスカ冒険者組も実力差がさらに大きいながらも諦めずに挑戦をしている。

この辺の根性はジョルシュさんの道場で身につけたんだろうな。


そして、最後は俺を化け物呼ばわりしたSクラスメンバーとナスカ冒険者組の合同チーム対、俺で皆が化け物と呼ぶ実力を改めて見せてあげた。

俺自身も魔術学園で学んだ技術も含めて、俺も可能な限り色々させて貰った。

勿論、皆を体力的にも精神的にもボコボコにしてみた。

それを見学していたリリスちゃんとキリン殿には、やりすぎと言われてしまった。


皆が一緒にボコボコにされたおかげで、さらに仲良くなって、その日はナスカ冒険者組もジェフリーが招待したお客様として、別荘で一泊していくことになった。

王族の所有の大きく豪華な別荘に、騎士と使用人までいるので、またもや緊張してしまったナスカ冒険者組だが美味しい料理に舌鼓を打って、楽しむ余裕も出てきたようだ。

その日は、訓練の疲れもあったのだろう、全員が早めの就寝になった。


次の日には、漁と海での遊びが解禁されていたので、全員で海を満喫した。

ナスカ冒険者組は海も初体験だったようで、非常に楽しそうに遊んでいた。

その間に俺は、漁が再開をされたので、市場から早速入荷された魚介類を見繕ってどんどん購入していった。

早速購入した魚介類を使って、俺のお手製のバーベキューを用意することにした。

ここの魚介類はどれも味が濃くて美味しいが、外で食べるバーベキューはまた違った美味しさがあるからな。

ナスカ冒険者組は俺のバーベキューは初めてだけど、美味しそうに楽しんでくれている。

そんなナスカ冒険者組も、翌日には依頼があるということで、その日の夜にはナスカへと帰ることになった。

名残惜しそうにしているが、まぁ、これから海中ダンジョンで訓練をしていく形になるので、またすぐ会えるさ。

俺の転移でナスカ冒険者の4人を送っていった。


さて、海沿いの街に残った俺達も残り少ない長期休みの期間を満喫した。

さらに、それぞれが友人や家族にとお土産も買いにいった。

勿論、俺がというか、俺のアイテムボックスがあるので大量に買っている。

ユーリアとリリスちゃんはエルフの里にいる家族や友人に。

ダキニは同じレオグランド連合国から来ている獣人族の仲間に。

シーラは孤児院のシスターや子供達は勿論、王都での冒険者活動でお世話になっている仲間にも持っていくらしい。

ジェフリーは家族は勿論、王族として色々と繋がりが多いので、それこそ毎回出かけると手土産は大変なのだが、今回は俺のアイテムボックスがあるので新鮮で大量に持ち運び出来ると大喜びしていた。

一番、俺のアイテムボックスを当てにしているのは、ジェフリーかもしれない。


俺も他のブレアフル家の皆さんには魚介類を持っていったので、ゲルトさんにも持っていかねばならないだろうし、人族魔石の研究をやっているルーベン先生や魔導人形使いで操作系魔術を教わったイーナさんにも持っていっておきましょう。

後は個人的にも魚介類を切らすと寂しいので、大量に購入していきます。


そんなこんなで、長いようで短かった長期休みももうすぐ終わりです。

行きと同じ様に、ジェフリーとシーラとダキニは馬車で王都に帰る予定です。

また、ダキニは気持ち悪くなるだろうから、1人で馬車の後を走って行くのでしょう。

俺はユーリアとリリスちゃんと転移で一緒にエルフの里へ行き、ユーリアを連れて王都へと帰る形になる。

まぁ、ユーリアを王都に送ったら、ダキニと走るのを付き合っても良いですし、皆を連れて転移してしまっても良いかもしれないな。


長期休みの部分が意外と長くなってしまったので、一気に駆け足で終わらせました。


あぁ、マジで毎日投稿そろそろだめかも知れないです。

止まったらごめんなさい。

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