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ご都合がよろしいようで。  作者: 雁野夕
1/10

1.

 初投稿です。よろしくお願いいたします。

 星空に大きな亀裂が走る。

 それは一人の若者による全力の跳躍が齎した光景。


「その床!いくらしたと思ってんだよ!」


 遥かな高みの玉座から、怒声と共に膨大な炎球が放たれ、器物損壊の現行犯を迎え撃つ。


「知るかっ!全部、ぶっ壊す!」


 放物線上の鎧姿が低く構えた剣を振り抜けば、斬撃が眩い月弧を象って炎球へと襲い掛かる。

 凄絶なエネルギー同士が衝突する――間際、正にその予定地点に、黒い点が生じた。黒点は瞬時に拡大し、感覚される一切の現象を塗り潰す虚空と化して、煌めく夜を穿った。

 相殺では起こり得ぬ光景に、対峙する二人の唇は揃って疑問形に開かれたが、発した声は互いに届かず、拡がり続ける虚空に身体ごと呑み込まれていった。


 魔王宮、宙の間。

 湛えた艶に銀河が走る闇色の石で全てを設えた、絢爛たる玉座の間。

 嘗て誰かがこの場所で、世界平和を希った。

 今し方、この地の統治者と侵略者による存亡を賭けた一戦が、幕を閉じた。

 最早ここには何も無い。

 第一に自分が楽しむために書いたので、ご感想をいただけたなら望外の喜びです。最初の方は短いですが各話1000字ぐらいで進める予定です。二人の主人公の、過去と現在を行き来しながら過去のある一点に至るまでの経緯を書いていきます(それ以降も話は続きます)。

 大筋は決めてありますが行き当たりばったりで更新も遅いと思います。完結させるのが目標です。


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