改憲を議論する場合に必要なもの
昨日の選挙で一応、イワユル改憲勢力が3分の2を越えた。
さて、改憲、特に9条について様々な意見がある。それでみんな護憲だ改憲だと云うけれども、みんな結論ありきすぎやしないだろうか?
護憲だから、改憲だからを出発点に話が始まる。日本の現状は無視されている。
まず、現状の確認から始めてみると、
1つには竹島や北方領土の問題がある。
武力で簡単に方が付く問題ではない。かといって、国際裁判や国連が解決してくれるわけでもない。地道に話し合いをするしかない。
片や尖閣諸島の問題がある。
話し合いさえしていればそれでよい話ではなく、ちゃんと警備していないと相手に盗られてしまう可能性がある。
何せ、相手は過去に武力で島々を占拠して実効支配をしている国なのだから。
この2つを認識しないと、日本の現状は分からない。
話し合いは不要ではない、しかし、話し合いだけでは事態を悪化させかねない問題がそこにある。
まず、ここをどう考えるのか?
それが議論する前提になるだろう。昔の軍隊みたいに「服に体を合わせろ」よろしく、憲法に現実を合わせろでは、議論する前提が崩壊してしまう。
さて、前提を満たしたら次は何が必要?
ここで必要なのは、勿論、今の解釈論や「ぼくのかんがえたけんぽうきゅうじょう」ではない。
日本をどんな国にしたいのか?という話になる。
核武装、非武装、そんな話をすればよい。それによって何を目指すか具体的なビジョンについて。
核武装したら、非武装したら、こうなるというヤツね。
それらの話にはそれぞれのメリット、デメリットが当然存在する。
核武装するとして、費用は?タイムスケジュールは?実験場は?
非武装するとして、尖閣諸島みたいな場合にどうするの?ミサイル飛んできたら?外国で騒乱起きたら邦人は見殺しなの?
様々な意見があると思う。
これでようやく地盤と基礎固めが出来上がり。
今の憲法論議は地盤の無いところに基礎固めもせずに建物建てようとしている様なもの。何やってもダメだよ。水面や沼地に建物なんか建つわけ無いもの。
ネット中継で小池都知事が安倍さんに言った「自衛隊と防衛省が逆転しかねない」って発言。
正直、何いってるのか分からなかった。
例えばだ、会社の総務部と営業部の立場が逆転する何てことが起きるのだろうか?
逆転もなにも、そもそも内容が異なるのだから、そんな話をすること自体に意味がないんじゃない?
こんな訳の分からない話が飛び出すのも、誰もビジョンを示していないから。
「ぼくのかんがえたけんぽうきゅうじょう」や「憲法に現実を合わせろ」なんて暴論ばかりだから、こんな発言が罷り通るんだよね。
みんな、日本は今、どんな状態だと思う?
それで、どんな国になったら良いと思う?
この2つから目指す目的を見付けることが出来たなら、今やってる憲法論議がバカらしくなると思う。
まず、あなたの思う日本のカタチを考えてみよう。
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