第6話「レベル上げを!」
歩いていると、スライムがいる草原までたどり着いた。
「うおー!本物のスライムじゃん!」
「私が体力を削ってくるから待ってて」
アイナはスライムのいる方へ走っていった。俺はラストキルの為にそこらの石を集める。石当てりゃあ死んでくれるんだろ
「せいやー!」
アイナが行き良いよく右手を右から左へ。直後。火が空を切るようにスライムを貫く。アイナは次のスライムへスライムへと攻撃を続ける。表すとすれば、それは乱舞
「私が攻撃したやつはタガヤが持ってるその石を当てれば絶命するわー!」
「お、おう」
何あいつの攻撃! 遠距離魔法かと思ってたら近接魔法みたいなことしやがる! くそかっこいい
そんなことを思いながら俺は次々とアイナが貫いた後のスライムを石でぽこぽこと絶命させていく。
「この当たりにいるスライムはほとんど攻撃したから、タガヤがやっちゃったら今日は帰ろー!」
そこらじゅうに悶えているスライムがいる
「なにおまえめっちゃ強くね!?」
「そりゃあタガヤよりはねー」
くっそ羨ましい。俺はアイナが弱めたスライムを全て退治するため石を投げる。どんどん投げる。ちょっと遠いあのスライムにも投げる。ドイツもこいつもポンポン死んでくなぁ
今現れているスライム全てを倒し、向こうで鼻歌を歌ってるアイナに
「終わったぞー!帰るかー!」
「あ、意外と早かったのね」
「石を当てるだけならそんなもんだろ」
「結構色んなところに散らばってたはずじゃ」
「あ、投げたら百発百中した。やっぱ今日の俺なんかツイてるわ」
「ふーん。じゃ、帰ろっか」
「おーう」
始めてのクエストにしてはあっさり終わりすぎたがアイナがいたからだろう。俺ひとりでは本当に死んでいたかもしれないレベルらしいが
それから俺達は街に向かって歩き始めた。もう少しで日も赤くなるだろう。ライセンスを確認すると、今日討伐したのは12匹。そこそこの経験値も経てレベルは――――――
「5も上がってる!」
元々のレベルを含め今Lv.6と経験値半分くらいだ
「私上がってないやー」
「あれ、そうなのか」
「レベルって10になるまでは通常貰える経験値の2倍も貰えるみたい」
「なるほど、それから魔法とかってどやって覚えんの?」
「レベルが幾つか上がるとスキルポイントが貰えて、タガヤが次に覚えられる技が幾つか出てくるの。それをライセンスにアンロック可能って出てるからそれを解除するの」
「ライセンスだなっと」
俺はすぐにライセンスを出すと
攻撃力強化―――アンロック可能
「攻撃力強化じゃん」
「あ、技じゃないこともあるよ!だいたいはわざと一緒に何らかの技量が上がるんだけどね!」
「まぁ解除しておくか」
技を得られなかった残念感はあるが、仕方ないこととして受け取っておこう
それからまた暫く歩き、街に入る。入る時に気づいたがこの街の名前が掲げてあった。
「リグレット」
それにどんな意味が込められているのかはよく分からない。考えたって無駄なことだろう
更に歩き続けているとおばあさんがこちらをみている。横を通り過ぎようとすると
「おっと、そこのお主。聞こえておろうこの世界のものではないお主」
あいなかっこいー
この当たりまでで、「個性」が残ってたら、それはスペルの間違いです。見落としです。すいまへん




