表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界ってそんなに甘くない!  作者: 蓬莱
仲間とともに異世界生活のスタートを!
4/17

第4話 「寝床を!」

今日はもう疲れた。いろいろと。寝るところくらいはしっかり確保したいものだ。お金は無いけども


「俺本当に金無いからさ、悪いんだけど宿代貸してくれない?」


「なっ、私もあまり持ち合わせがないの! 野宿しましょ!」


しっかりとした所で寝たい! 寝たいが、金がないのなら仕方ない


「いいところ見つけたの!そこで寝ない?」


「本当にいいところなら」


「こっちー!」


ん。俺は疲れてるけど、どこかこいつは嬉しそうだ。気にしないでおこう。それから俺は俗に言う河川敷と呼ばれる場所までついてきた


「あれ、お前さっきいいとこ見つけたって言ってなかった?」


それはあまりにも初めてとはいえないなんとも生活感のある雰囲気


「ておい!絶対お前ここに住んでんだろ!流石にこんなゴミ溜め俺は嫌だからな!」


住んで入るだろうがところどころ本当にゴミがすごい!


「言ったわね!たしかにちらほらゴミがあるけど寝かしてあげるって言ってるんだからいいでしょ!我慢しなさいよ!」


「俺はやだね! 贅沢なことは言わないからせめてベッドの上で寝たい!」


「それを贅沢っていうの! 1つ屋根の下こんなに可愛い女の子が一緒に寝てあげるんだから我慢なさい!」


「それで我慢できるならこんなこと言ってねえし!? 屋根って言ったってただの橋じゃねえか!」


雨の避けのために橋の下に住んでいるのだろう。くっそ。こんなことなら……


「じゃあ好きなとこに行きなさいよ! タガヤにそんな場所があるならね!」


ちょっとたしかに今の俺には寝る場所なんて。贅沢なんて言えないのか。どうしよう、色々言ってしまった! とりあえず


「いや俺はいい部屋だと思うよ?」


「でしょ」


にひひと笑顔を見せ、アイナは川に体を洗いに行った。気づいたが一文無しの俺に贅沢なんて許されなかったんだった

しばらくしてアイナが体を拭きながら戻ってくると


「そこにシャンプーとかあるから。使ったらいいよ。ゴミなんて思わないならねー。」


「ごめんなさい。使わせていただきますっっっ」


俺はぺこぺこしながらアイナが帰ってきた方に行き、少し石の並びが整えられたところを見つけ、そこで体を洗い始めた。少し気になるがゴミのおかげでこちらは見えないようだ。今回は酷いことを言ってしまった。なにかアイナの為になることをして、誠意を込めてまた謝ろう。そんなことを思いながら体を流し終える。そして戻ると


「私の横だけど、我慢。できるわよね」


「深く感謝します!」


少し嬉しい。すぐにアイナの側に横になり、俺はとりあえず今日のことを振り返る

学校が終わり、放課後遊びに誘われ。げーせんでゲームして。転移して。ギルドに行って。あ、『スペル』を確認したんだ


「結局Uってなんなんだよ。」


俺はふと思い出す。タナカ様ってのはどうやってそんな力を。U、全ての攻撃が究極的に。さっぱりわからん。そんなことを考えていると


「タガヤ、これからだけどさ……よろしくね?」


「こちらこそよろしくアイナ」


流石に背を向け寝ているのでアイナが今どんな表情をしているのか分かりかねるが、声のトーンが伺ってるっぽかったのでおそらく喜んでいるのだろう。

それから俺は少し考える。どうして見ず知らずの俺に声をかけた。そんなにパーティメンバーができなかったのか。魔の子とはどういことだろう。俺の中でそれらはきっとすぐに明らかになると言いくるめ深い眠りについた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=322128155&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ