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この世界ってそんなに甘くない!  作者: 蓬莱
仲間とともに異世界生活のスタートを!
13/17

第13話「こういう日には宴を!」

1話1話より魔王軍の構想の方がどんどん進んじゃってますごめんなさい


カストレ討伐後、今回の緊急クエストに参加した者全員に報酬が出るとのことでギルドはかなり賑わっていた。報酬は参加していたパーティーや単独冒険者などが順番に呼ばれ、帰ってくるものは皆ニヤニヤしている状況だ


「でねぇ! あらしはでったいに負けないって里をれたわけなの!」


「もう酔っ払って何言ってるかわかんねーぜ!」


この街の人のアイナへの認識はそんなものだったのかと思うくらいにアイツは周りの冒険者と打ち解けている。そして完全に出来上がってるな


「いいなぁ。ボクもあのシャワシャワしたやつ飲んでみたいかも」


「お子様にはまだ駄目だろ。なんて飲み物か分からないけどアイナが酔っ払ってるのを見るにお酒の類だろ」


異世界とは言えさすがに声変わりも来てないイズナには無理があるだろう


「だよねー」


「お酒? お酒というものがよく分かりませんが。あれはチョットと言うものですよ? 名前の通りちょこっと飲むだけで弱い方ならすぐに幸せになってしまうものです」


レナ曰く、この世界ではお酒の事をチョットというみたいだ。チョットのことはよくわからないが、アルコールの度数がかなり高いってことなのか


「尚更ボクには絶対無理だよ。前にお母さんのお酒をほんの少しだけ飲んだ事があったんだけど、ドスウ?があんまり高くないはずなのにすぐ酔っ払っちゃったよ」


年齢も相まってなのか、絶対にイズナにチョットは飲ませられないな。という俺も飲む度胸はないが


「レナは飲めるのか?」


「私ですか? 飲めなくは無いですけど、かと言ってそれほど強くはないですよ」


レナが飲めるのって結構意外だな。お淑やかなイメージが出来てるからな


「そして、魔王軍幹部を討伐してくださった冒険者タガヤさんと、その御一行!」


「はいはーい! それあらしのとこー!」


さっきまでおっちゃん達に囲まれてた飲んだくれが自分のパーティーを呼ばれワクワクしながらやってきた


「冒険者タガヤ……なんかいいな。俺はいきなり幹部を討伐した冒険者なんだ!!」


「ボクはその御一行扱いなんだね」


「ま、まぁまぁ」


同じパーティーなのにどうしてこんなにも温度差が激しいのか疑問が浮かぶ

やはり幹部を葬った者として周りの注意もこちらに集まる


「今回の魔王軍幹部討伐報酬は200万コルとなります!」


なに! 多いのかは分からないが思ったより出るな!これだけあれば今よりもっといい生活が……


「皆ー!今日はあーしの奢りらから、どんどん注文しちゃってー! 宴だー!!!」


「おおおー!!! さっすがだぜ姉ちゃんよー!」


まじか! こいつ、勝手にしておけない!


「待っ―――!」


「まぁまぁいいじゃないのさ。彼女も今まで独りだったんだからね。それに幹部の討伐なんてめでたすぎる事じゃないか」


声をかけてきたのは知らない白髪の女性。白髪といっても顔にしわなどなく、むしろ女性の所はかなり女性女性していて、若干のお姉さんのような人


「どっ、どちら様でしょうか」


くそ! やはり引きこもりの弊害で声が上擦ってしまった!


「あ! 柚ねえも来てたんだね!」


「ちょっとだけ話がしたくってね。君たちと」


レナとは顔見知りのようだけど、俺とイズナは初めて出会う人……柚ねえ?どこかで聞いたような


「どちら様とはひどいよタガヤ君。君のスペルだって知ってるし」


スペルを知ってる? いや、スペル持ちということは多くの人に知られてるはず


「私を討伐もしてくれた」


なるほど


「あの時のスライムですね」


「なんでそうなる!?」


いやぁ。まさか若干違う鶴の恩返しならぬスライムの恩返しか


「俺に石ころでとどめをされて嬉しかったんですね?」


「……。気づいてるじゃないか。柚ばあだって」


スライムの話をしていたはず、なのに柚ばあかと疑っていたのがバレた!?


「! いや、この場合見られた!? やはり柚ばあですか!」


「そうよ」


いやいやいやどう見たって見た目が違う! だって、こんなに綺麗なお姉さんがお婆さん!? ありえ無さすぎる!

話の流れについて来れないイズナが首を傾げる


「結局誰なの?」


「君とは初めまして……でいっか! 色々めんどくさいし」


「雑くない!?」


「まぁまぁ。君の住んでる今の家の前の持主ってところかな」


イズナと柚ねえ……さん。は、全く関係の無いはずだからそりゃ俺よりも知らないよな


「とりあえずこの姿のことも含めて、さっきも言った通り話がある。少し場所を移動を……といっても今は楽しんでるね。後で君たちの家で話そう」


「なんか怖いなそういうのって」


「簡単な話だよ! 私たちの今後のいい関係のためにちょこっとだけ、今回君たちが討伐したことになっているカストレについてね」

ブルーライトつらい

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