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目指せオーケストラ!!※休載中  作者: 遊莉
はじまりの音色
2/17

私は、生まれ変わる!!

※微エロ?注意

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜


 海泳ぐ+海草とヒラメ=異世界←今ここ





「転生とは、赤ん坊からやり直すことで、召喚は、この二柱のどっちかが、向こうからお前を呼び出すことだ」


 なるほど〜。しかし私は、その前にどうしても聞きたいことがあるのです。


「質問よろしいでしょうか?」


「ん?なんだ?言ってみろ」


「私の相棒のヴァイオリンは、持って行けないのでしょうか?」


「駄目だ。今手元に無いものは持っていけない。が、しかし、相棒とやらは諦めて貰わなければならないが、知識だけなら融通出来るぞ?」


「知識を、融通?」


「ああ、具体的には、ヴァイオリンやピアノなどの作り方などだ。そうすれば、向こうに着いてから自分で作れるだろう?」


「流石アステリアさん!!よっ、世界一!!」


「ふっ、当たり前だ。それで、お前はどっちがいいんだ?」


 はて、何の話でしたっけ。


「?何を呆けている?……まさか、話の内容を忘れたのか?」


 アステリアさんが驚愕していますが、事実なので首肯しました。


「お前はあれなのか、バカなのか……くくくっこれはますます興味深いなぁ?」


 アステリアさんが、何故か寒気のする笑顔をこちらに向けています。


「まあいい、転生か、召喚を選べ、という話だ」


 ああ、そうでした!私としたことが、 ついつい忘れてしまってました。


「そうでしたそうでした。それでは、転生でお願いします」


「ほう?理由を聞いてもいいか?」


「ええもちろん。理由は簡単です。だって考えてもみて下さい。このまま転生したら、私の寿命が尽きるのもあと70年と少しくらいです。今まで私は世界中の様々な音楽を堪能してきましたが、違う世界に行けるというのです。より多くの音楽を堪能するには、転生した方が長く音楽に触れることが出来るじゃあないですか!!こんなに素晴らしいことってあるのでしょうか?」


 私は心の底からの本音を吐き出し、これから出逢えるであろう未知の音楽を想像して、口元からでている涎を拭いました。


「純粋な子供のような顔をしおってからに……くくくっ、しかしいいのか?私とは比べるまでもないが、お前のそのプロポーションは、人間にしては中々のものではないか?胸だってソコのまな板よりあるし、総合的にみれば、チルセよりもお前の方が美しい。その艶のある長髪とその少しあどけなさの残った顔は、ある意味では調和がとれているではないか。神に対抗出来るまでに引き締まったその躰は、そこまでたどり着くのに苦労したのだろう?」


 アステリアさんは、妖艶な笑みを浮かべながら私の腰に指をあて、話ながらその指を私のおへそ、胸、首筋まで優しく這わせ、私の耳を軽く食みました。


「うひゃぁぁあっ!!エロいですアステリア様!!あ、そんなとこまで!?」


 何故かチルセさんが興奮していますが、私の出す答えはかわりません。


「この体は、父母から授かったものです。父も母も綺麗でしたし。ただ母は希少価値でしたので、この胸は管楽器を使っていると自然にこうなったと思います。……それで答えですが、やはり私は転生を選びたいと思っています」


「なんだ、つまらん。反応しないのか。感じないなんて、私としたことが、腕がおちたか?」


 聞いていないみたいですね……


「いえ、とても感じました。あと少しで腰から力が抜けるかと思いましたし」


「…そのわりには平然としているな」


 アステリアさんは、少しご機嫌斜めなようです。


「いえ、ただアステリアさんのように私に迫ってくる人は今までにも結構いましたので、無反応が一番興をそぐということを知ってから、この対応が条件反射になってしまっただけです。……それより、転生の話をしませんか?」


「ああ、すまないな。私も少したまっていたようだ。あいわかった。転生だな?……その前に、私と禁断の果実に手を伸ばしてみないか?」


 とても魅惑的なお誘いが来ましたが、何故ギリシャ神話なのにアダムとイブ?


「遠慮します。そんなことより早く転生しちゃいましょう!」


 私にとっては、色欲よりも音楽欲です!


「チッ!つまらん……ああ、さっさと転生を済ませよう、転生するには、まずお前は死ななければならない」


「ええ、転生の説明を聞いたときから覚悟していました」


「むぅ、ただ気づかないうちに転生では味気無いから、凄まじい快感のなかで送り出してやろうというのだぞ?本当にいいのか?貴様にだって色欲があるだろう?」


「はい、私にも色欲がありますが、それよりも音楽の方が私は快感を覚えます。昔はよく音楽を聴くだけで達したものです」


 思い出して私は恍惚とします。ああ、頬が熱くなるのを感じます、脳髄まで痺れそうです、ああ、腰の力が抜ける……!!


「クハハハハハッ!お前は真性の変態だなぁ!!ああ、その蕩けるような顔、私がその顔にさせられなかったのは残念だが、中々にそそるものがあるな!良いだろう!!餞別にお前に祝福を送ろう!さぁ、転生を、始めようっ!!」


 アステリアさんはそういうと、私を抱き締めました。柔らかな胸の感触を味わいながら、私は死の淵へと落ちていきました。








「くっ!!来たッ!」


「何!?遂に産まれるのか!!」


「ええ、カーラを、よんで!」


「ああ、待ってろ!!」


 そういうと、私の旦那様は大慌てでカーラを呼びに行っちゃいました。


「もうちょっとだけ待ってて、あなたがっ、生まれたいのは分かるけど、カーラが来るまで、うっ……待ってて、ね?」


 カーラがいないうちに産まれてしまったら、きっとこの子は助からない。ここの瘴気は、カーラの加護を獲ていない赤ちゃんに耐えられるようなものではない。だからこそ、私たちはカーラを待たなければならないのです。


「カーラを連れてきたぞ!!」


 ああ、私の旦那様は、もうカーラと産婆さんを連れてきてくらました。


「ギリギリダナ、デハテバヤクカゴヲアタエルトシヨウ……ム?」


「どうしたんだカーラ!早くしないとこの子が…!」


「アア、スマヌナ…デハカゴヲアタエヨウ」


 カーラはそういうと、カーラの黒みを帯びた金色の体から白い光が溢れだし、私のお腹へと降り注いでいきます。


「モウダイジョウブダ、ワガトモヨ。ウマレタラゼヒミセニキテオクレ?」


 そういうと、カーラはその大きな翼をゆっくりと広げ、音も風もなく翔び去っていきました。


「ありがとう、ござります」


「それじゃ、出産の準備だ、ガイル、男は邪魔だよ!お湯を沸かして来な!結界でろ過するのも忘れるんじゃないよ!」


 そういうと、産婆さんは中位結界を応用して簡易小屋を作ります。


「まったく、あんたもあんただよっ!妊婦の癖に散歩だなんて、近所なら分かるけど、山一つ越えるのはアホのすることだよ!?

ガイルも、なんで止めないんだろうね!!

後でお灸を据えてやる必要があるね!」


「私、が、お願いしたん、です。どう、しても、ここに来たく、て。だってここは…」


「今は喋るんじゃないよ!!ほら、横になりなっ!!」


 そういうと産婆さんは、簡易ベッドをこれまた結界で作り、私はそこに横になりました。


「これは、物理反射の結界と物理吸収の結界を混ぜ合わせたものさね。あんたはあたしより才能があるんだ、いずれはあんたも、このくらいは出来るようにならなきゃ駄目だよ!!」


「あなた、もしかして、クラリス、さんでは?」


「だから喋るなっていってるだろう!?まったく……ああ、そうさ。私がクラリスだよ。出産の手伝いはしてやるけど、いつこの老婆の魔法が解けるか分かりゃしない。だからさっさと、元気な赤ちゃんでも何でもうんじまいな!!」


 怒った顔をしても、私にはその瞳の奥に映るこちらを気遣う、優しい光がしっかりと見えています。


「……こんな魔女に出産の手伝いは任せたくないだろうけど、確実に成功させるから、我慢しな!!」


 クラリスさんを悪く言う人はたくさんいますが、私は昔から、この人の暖かさが、まるで母親のようで、安心するのです。


「うっ!!来たッ!」


「ッ!きたか!!よし、力むんじゃないよ〜、息を吐いて〜…はいすって〜」










「オギャーー!!」


 生まれた!!遂に、私たちの子供が生まれました!!


「出かしたぞ!!よくやったな、ラス!」


「ええ、頑張りました、頑張りましたよ、ガイル…!」


 私は生まれた我が子を抱きかかえながら、旦那様に猛烈にキスされています。


「無事に産まれて何よりだね。それじゃ、私はそろそろ失礼するよ!」


「ああ、ありがとうございました」


 ガイルがお礼をいうと、私もクラリスに気つきました。


「ありがとうございました、クラ……」


 私が迂闊にもクラリスさんと呼びそうになると、クラリスさんは、いたずらっ子のような顔をして、人差し指を唇にあて、シーッと、私が口を滑らさないように促しました。


「じゃあね」


 それだけ言うと、クラリスさんは風のように、いつの間にかいなくなってました。


「……旦那様?この子の名前は決めてありますか?」


 私がボーッとしていたことに気がつき、旦那様に声をかけてみると、旦那様もボーッとしていたようで、


「えっ!?あっ、ああ、考えてあるとも。この子は女の子だから、この子の名前は、ハーティアだ」


「ハーティア……ねぇ聞いた?あなたの名前は、今からハーティアよ?これからよろしくね?ハーティア♪」


 とても可愛らしい寝顔のハーティアの頬を指で突つきながらそういうと、とても小さなおててで、私の指を掴みました。


「あなた、この子今、私の指を掴みましたッ!ああ、もう可愛いです♪」


「ああ、そうだな…おや?起きてしまったようだ」


「あら、ごめんねハーティア。起こしてしまったわね」


 私が謝ると、ハーティアはニコッと、天使のような笑みを私たちに向けてきました。可愛すぎです。

 ああ、ハーティア、貴女は必ず私が守って見せますから、どうか元気に育ってくれることを、心から願っています。





31日は、新しい小説も投稿します。

同じ世界の話ですし、見ても損はないかと存じ上げますbyゆーり

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