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ある意味恐ろしい彼女 ~転校生編~

作者: 霧野ミコト

相変わらずの晴天。


僕は、のんきに通学路を歩く。


今日はいつもより早く家を出たから、ゆっくりとできる。


まぁ、普段からゆっくりと歩くだけの時間はあるんだけどね。


朝起きるのは得意だし。


まぁ、それをあまり快く思わないものが一名ほどいるけど。


誰と言うまでもなく分かると思うけどね。


と、朝から頭痛がするような事は、気にしないでおこう。


せっかくのいい天気がもったいないし。


気分一掃陽気に歩き始める僕。


小学生みたいな気分だ。


まぁ、友達からは、精神年齢5歳って言われるけど。


そんなに子供っぽく見えるのだろうか?


僕としては、年相応に育ってるつもりなんだけどなぁ。


あ、もしかすると、この前、副担任のるりちゃんをいじめたのがいけなかったのかな?


でも、あれはあくまでも、冗談の域だと思うしなぁ。


だって、るりちゃんが教室に戻ってくる頃合を見計らって、着替えをしてただけなんだからさ。


しかも、ちょっと


「きゃぁぁぁぁ!!るりちゃんのえっちぃ!!」


て言ったぐらいだし。


それに、一応ズボンは履いてたしね。


せいぜい上半身裸なだけだしさ。


これぐらいなら、別にたいした事ないと思うしさ。


むしろ、うちのストーカー?な彼女なら、その姿を見たら、我先にって感じで飛びついて来るだろうなぁ。


あの子、一生懸命既成事実を作ろうとしてるし。


ホント、あの子のしつこさには呆れを通り越して尊敬するよ。


いまだに、結婚しようとしてるし。


いっその事適当に誰かに彼女になってもらおうか?


でも、あきらめなさそうなんだよな、彼女。


むしろ、愛人になる、とか言い出しそうだしな。


で、絶対彼女の両親は反対しないんだろうな。


もう、なんでもかんでもおもしろがる人だしな。


なんか、ホント複雑な人間関係だよね、僕って。


まぁ、おもしろいから、いいけど。


え、いいのかよ、って?


まぁ、文句言ったところでどうにもならないからね。


諦めちゃったのさ。


と、それはいいとして、なんというか、今見てはいけないものを見たような気がする。


いや、まぁ、来るとは思ったけど。


と言うか、今までなかったのがおかしいぐらいだ。


まぁ、つまりところ、見てしまったのはストーカーな彼女だ。


曲がり角に隠れているのだ。


本人としては、ばれてないつもりなのだろうが、しっかりと頭が出てるからばればれだ。


やれやれ。


今度は何だ?


そう思いつつ、歩みを進める。


そして、ちょうど、その曲がり角に刺しかかったところで


どん


「えぇ!?」


「きゃ♪」


いきなりタックルをかまされた。


というか、『きゃ♪』とはなんだ。


何を喜んでいる。


ていうか、いったい何が・・・…


「あ、あの、大丈夫ですか?け、怪我とかしてませんか?も、もし、そうだったら、どうしよう。あ、その時は、せ、責任持ちますから。」


そんな事をぼんやりと考えていると、矢継ぎ早にそう言ってくる。


なんとなく、分かってきた。


もしかして、あれか?


曲がり角で、ちょうどぶつかってしまい、そこから運命の出会い!?


みたいな感じにするつもりなのだろうか?


現に今目の前にいる彼女は、僕の学校の制服を着ている。


本来なら、彼女は超御嬢様学校と言うか貴族学校と言うか、まぁ、僕にはまったく縁のない学校に行っているはずなのだ。


なのに、その制服を着ているということは……


まぁ、つまり、転校してくるのだろう。


「あ、と、もう、こんな時間遅刻しちゃいけませんから、行きますね。また後で」


そして、そういい残すと、さっさと行ってしまう。






ちなみに、全く予想通りに彼女は、僕の学校に転校してきた。


もちろん、僕のクラスに。


そして、自己紹介の時はしっかりと、僕の許婚だとおっしゃってくれました。


どうやら、ごちゃごちゃした学生生活になるみたいだね。


まぁ、退屈しないですみそうだからいいけどさ。


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― 新着の感想 ―
[一言]  なんか続きを読んでみたいと思うんですが無理でしょうか?
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