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魔王の娘は剣士様にぞっこん!?  作者: 恋苺かぷち
第一章

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8/10

第8話 機械人形の実態

あれから私は遺跡に通いつめるようになった。魔王の娘だと知られても問題のない唯一の相手だったからだ。

ずっと友達が欲しかった私はフローズンドールと一緒に過ごす時間だけが幸せだった。


「フローズンドール〜!今日は美味しい焼き菓子を持ってきましたわよ!」

「サーヤ様、ありがとうございます。」


元気に手を振りながらいつも通り遺跡に入っていく。

レジャーシートを広げて焼き菓子やケーキを置いていく。


「「いただきます」」

「ん〜!このクッキーは相変わらず美味しいですわ〜!」

「良かったです、サーヤ様」


機械人形はどうやら食事も出来るようで最初は驚いた。試しに一度食事を与えたら人間のように食べ始めた。

栄養などを気にする必要は無さそうだが、誰かと一緒に食べるご飯は美味しい。度々食事に付き合わせていた。


「フローズンドールはこの中でどれが一番美味しい?」

「わかりません。全て一緒です。」

「もっと人間らしくなってくれるとマスターとしては嬉しいんですけれどもね〜?」

「すみません、サーヤ様。」


僅かにフローズンドールの眉が下がったような気がするが、気のせいだろう。この子は機械人形、感情が存在しない。

無理な要求をしてしまったことに私は一言"ごめんなさい"と伝える。


「それにしても、何故フローズンドールはずっと放置されていたのでしょう?この遺跡に入る人だって何人もいたでしょうに。」

「私はかつて戦争のために魔王様に作られた戦闘用の機械人形です。魔王の娘であるサーヤ様だからこそ、魔力が反応したのだと思われます。」

「お父様が…!そんな理由でずっとここでひとりぼっちで?」

「はい、他の人間や魔族は私を起動させる事ができませんでした」

「ごめんなさい、(わたくし)がもっと早く気付いてあげられていれば……」

「サーヤ様、大丈夫です。私は今こうしてサーヤ様の傍でお仕えするために生きています」

「ありがとうございますわ、フローズンドール…」


ここに来られてよかった。フローズンドールは私を求めて認めてくれる。

もっとたくさんの人がいる場所にフローズンドールを連れて行ってあげたいけれど、それは出来ない。私の身分がバレてしまう。

せめてこの遺跡の中で、二人で幸せを噛み締めていよう。

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